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制作日記

新発見?!
栗林広穿異書 大様仕立母銭(29.3mm)

この品物は古来、未仕立て母銭しかないとされていたもので、よほどの収集家でない限り見ることもまれな品。
そんな絶稀品がひょっこり登場してしまいました。しかもこの大きさは歴代のいかなる泉書のものより大きい。

発見者は四国のK氏、選り出しでしょうか?
公式な詳細発表は後日、K氏から直接行ってもらうこととして、まずは前景気をあおるため制作日誌冒頭を飾らせて頂きます。
 
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12月31日 【今年最後の情報】
東北のSさんからメールが・・・・。2007年12月24日記事の会津勇文手短貝寶と同じ系統の品が
ボナンザ1983年8月号に掲載されているらしいとのこと。この記事についてはまだ私は確認できていません。(ボナンザの同号が未収のため)

11月27日の不知長郭手狭足寶の鑑定ポイントがひとつ分かりました。秘密・・・ではなく勢陽譜に記事として書かれています。
背郭とその内側に母銭と共通する瑕があるようです。ただし、私は母銭を見たことが無いのでわかりませんが。

短尾寛方冠寶通用銭を発見したⅠ氏がまたまた大発見。不知長郭手長反足寶をリサイクルショップで掘り出した!状態はやや悪いもののあるんですねぇ・・・こんなもの。不知長郭手長反足寶作銭説はどうもこれで間違いのようです。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。
 
12月28日 【最後の悪あがき?断末魔?】
もう今年は古銭関係の入手はない・・・と思っていたのですが、せっせとネットオークションに精を出し、順調にお金も出て行ってます。
まず、密鋳銭の面背逆製を入手。小梅手仰永あたりの写しでしょうか?厚肉で赤銅なのが可愛い品。ついで不知長郭手背錯笵もGET。
そして現在進行しているもっとも大きな博打・・・が、8枚組の天保銭への応札。画像が不鮮明で分からないのですが8枚の中に間違いなく会津短貝寶1枚は入っています。問題は右端の天保銭。多分、会津の長貝寶なのですが目を凝らして見てもポイントが見えない。天の横引き、通頭、寶貝、花押もよく見えない。画像拡大しても確認不能。唯一の確認ポイントは郭が細いことと、かすかに通尾が跳ねているように見えること。
間違っていても短貝寶×2枚でしょうから1万円くらいの価値はあるでしょう。しかし、現在価格はその2.5倍まで行ってしまってます。ここまできたらあとは好奇心勝負です。・・・と思ったら、残り15分で逆転されました。(3万円超過。)これ以上競ってもリスクのほうが高くなりますので撤退決定!
落札者は結果をお教え下さいね

※仙台のNさんから天保通宝研究分類譜の部分コピーを送って頂けるそうです。N様、ありがとうございます。
斜めに写った画像の判定はとっても難しい。会津であることは間違いなし。ポイント部分が良く見えず、状態も不明・・・怖くて過度には手を出しづらい。
拡大しても確証は持てませんでした。でも、右側は70%会津長貝寶だと思います。
 
12月27日 【今年の10大ニュース
ネタ切れ気味なので発表します!(日付は制作日記に関連記事のあるもの)


1.ネットオークションで 遒勁(小足寶) を発見し入手したこと。(2月11日)
やはりこれははずせませんね。ネット入札でたまたまうまくいった(安く買ったわけではありません。)だけで、こんな買い方でなければ絶対に入手できなかった品だと思います。

2.栗林広穿異書 大様仕立母銭 の投稿画像を掲載。(7月5日)
常連の四国のK氏からの投稿です。常識をひっくり返す大発見ですので公式発表も近々されると思います。もし、収集に未見品誌上交歓コーナー・・・があったなら絶対掲載されるべき品。個人的には収集の表紙に載る品だとい思います。自分の手柄ではありませんが、とにかくこの銭にかかわれて幸せです。インパクトの大きさから2位にしました。


3.長郭手寶下強刔輪(反足寶様) を格安入手。(5月28日)
20年ぶりぐらいにふらっと行った賞山堂さんで発見。この出会いが無ければ天保通寶覆輪刔輪マニアック講座は書かなかった。本当に心から惚れました。なお、天保通寶覆輪刔輪マニアック講座は今年一番時間を割いて記述をしたもので、素人ながら覆輪刔輪に一定の考えを示させていただきました。

4.雑銭の会で 江刺銭21波写 を入手。(11月1日)
台風接近の中の強行参加した結果のご褒美です。寛永銭の入手品ではこれが一番。皆にうらやましがられた逸品です。

5.不知細郭手 刔輪降点保(草点保様)を収集で入手。(12月11日)
この品物、収集に再出品されたものです。最初は草点保として出品されていたようですが、返品となり2度目はほとんど無競争で私の手に。ある筋の情報によると天保通宝研究分類譜の原品だとか・・・。

6.細郭手覆輪強刔輪長足寶 の入手。
どこで入手したか忘れてしまっていましたが穴銭5月号でした。8000円で出品されています。でもこれはすごい品ですよ。
今年の穴銭はとても充実していました。いっぺんに出たのでとても資金的に続かず、逃がした魚が多すぎます。

7.
長郭手深淵様 と 会津濶縁(強覆輪) を大博打を打って入手。(6月22日)
インターネットで激戦の上取得。入手した品物としてのインパクトより、無謀なことをした反省でこの順位。(反省できていない?)
元は絶対取れていません。

8.長郭手狭足寶 をネットで入手。キャンセルによる繰上げ落札。(11月27日)
ネット応札で負けて次点だったのが繰上げ当選。これは望外の入手。しかも画像の状態より美銭だったのはうれしい誤算でした。

9.秋田小様(中様タイプ) を入手したあと 秋田小様(大様タイプ) の投稿を東北のS氏からいただく。(10月14日)
秋田小様の大きいものを探していたら駿河で出会いました。その直後、S氏からもっと大きなものが画像で届きました。仙人のご指導などにもよりこれによって秋田小様の段階的な鋳造の様子がおぼろげながら判った気がします。

10.八厘会に久々出席。仙台のN氏からかつてネットで見た 仙台長足寶 を格安で入手。(6月26日)
2009年の4月20日にその画像があります。不思議な縁を感じますね。割譲価格も激安でN氏の気前の良さにも感激。

次点.寶永通寶母銭 をネットで発見したもののその重要性がわからず逃す。(8月6日)
逃した魚の大きさではこれ以上のものはないですね。入手していたら間違いなくトップニュースでした。

やはり天保銭に偏った1年でしたね。それと不思議な縁といいますかドラマチックな入手劇なんかもありました。相変わらず出不精な1年でもありました。もっと自由が欲しい!
 
12月25日 【入札祭りだ!】
ちょっと寂しいクリスマス。久々にヘルニアの痛みが再発。同じ姿勢がつらいのでごろごろ・・・メタボな生活。ところで今月号の穴銭出品物は充実していました。銭譜原品がぽろぽろある。値段もそれなりに良いのですが、強気に多数応札。ただし札入れ価格は超弱気。一種の宝くじ買いですね。ほぼ最低価格で入れて落ちたらラッキーというか支払いに苦しむと言うか・・・このどきどき感がたまりません。ただし、いままでこのような形で名品を落としたことはほとんどありません。名品はそれなりの価格がつくということです。収集や駿河の入札もあるので、もし全部落ちたら1月の支払いは50万円を超えます。女房にばれたらどうしよう・・・お金大丈夫かな・・・どきどき・・・結果は来月のお楽しみ。
 
12月22日 【面背逆製の退点文】
関西のS氏から頂いた画像です。(感謝!)変わり者好きな私の好物・・・面背逆製です。しかも退点文とは恐れ入りました。私は初見品です。(面背逆製は少ないのでほとんどが初見品なのですが・・・。)
あらためて「へぇ~、こんなものまであるんだ!」と、いう感じ。つい数年前までは面背逆製は誰も見向きもされず、ほとんど雑銭のような扱いだったのですが最近は濃ゆ~い錯笵銭ファンが現れ、ネット上ではほとんど太刀打ちできなくなっています。私もぽつぽつ拾い続けて20枚くらいになりましたがそれからほとんど増えません。こんなもの見つけたら狂喜乱舞の世界です。
12月21日 【謎が解けた!】
12月11日の記事にある細郭手の天保の正体が、雑銭の会の会員の指摘でほぼ判明しました。(私は保有していないのですが)秋田の村上氏の天保通宝研究分類譜に掲載されているもので、類似カタログにある細郭手短尾通細字の類品だそうです。収集12月号をよく読めば〔217-218〕と言う記載があり、これが類似カタログのNoを意味しているとのこと。(全く忘れていました。)
天保通宝研究分類譜のコピーを入手できればこのお話は確信から確定へと変化します。(掲載現品だと言うお話もあります。)
短尾通細字とは類似点が非常に多いものの、細部は全く異なっていますので詳細は銭譜を確認してからになりますが、まずは目の前のモヤモヤがひとつはれました。同時に、この銭は確実に10大ニュースに入るものに昇格しましたね。

 
12月20日 【Y×3様へ!】
今年最後の忘年会を終えて帰宅するとメールが届いておりました。出身地などのイニシャルを並べるとYが3つ並ぶのでY×3様と仮称しておきます。新寛永の中字背文ですが、
玉一文で、かつ入文だということ。しかも作りが良く、字体の抜けがすっきりてし、郭内が 滑らかな事から母銭のようだ・・・というご判断。
銭径 25.18㎜ 、内径20.28㎜、重量3.72g。
しかしながら、裏面の画像しかなかったのでもう少し大きな背画像と面側の画像も欲しいところです。
早速、メール返信しましたが残念ながら何度送信しても返ってきてしまいます。着信制限のあるパソコンから送信したのか、携帯メールからの送信なのでしょうか?もし、この記事をお読みでしたら、追加画像をお送り戴ければ幸いです。また、
類品をお持ちの方やご意見のある方もご一報をお願い致します。

※内径が小さめですが、玉一文は総じて内径が小さくなる傾向。(通常の中字母銭は内径20.5㎜ぐらいですが、玉一文は20.2~20.3㎜ぐらいになるようです。ただ、総じて第3画の上部は陰起気味・・・というか幾分目立たない傾向にもあるようです。(久泉研究資料の拓印象から)
 中字背文玉一入文母銭?
※書信館出版からメールが…。ちょっとうれしい連絡です。詳細は来月の収集2月号を買って是非お読み戴ければすぐに判ります。
 
12月16日 【S氏のメール投稿から】
関西のS氏からの画像(転載お許し下さい。)。何の変哲も無い半朱のようで、私も画像だけでは分かりませんでした。
外径:42.7㎜、内径:34.3㎜、重量:34.80g

半朱を計測したことなどほとんどありませんが、どうやら通常品は
外径:43.0~43.7㎜、内径:は35.2~5㎜、重量33g前後だと思われます。戴いた画像の品は1ランクほど内径が小さく、次鋳銭・・・いわゆる琉球濶縁とされるものの可能性がかなり高いと思われます。半朱は変化が少ないので忘れられやすい存在ですが思わぬ希少品種が眠っているのかもしれません。
 
12月15日 【最近入手した寛永銭4題】
ここのところ寛永銭の話題をあまり書いていません。それは、最近目ぼしい収穫がないからなのですが・・・。
左端は長門様の流永銭。ここまでみごとな背のものははじめてで雑銭ながらとてもうれしい1枚。
その隣は12月14日の記事にある婉文濶縁。どうです、可愛いでしょう。もう少し輪が広いと大珍品(覆輪)になります。
水戸背星大様は25㎜で、この類は大き目のものが多いのですがとりあえず拾い!ただし、やはり雑銭。
右端の密鋳背千銅銭について私は良く分かっていませんが、少なくとも母銭じゃないですね。収集落札品です。
4枚あわせて1万円ちょっとという激安価格。趣味としてのコストパフォーマンスはとても高いですね。私はもともとあまり注目されていないこういう奴らを集めて楽しんでいました。しかしながら、最近は競争が激しくなってしまいましたね。
密鋳銭しかり、銅替りしかり、上棟銭しかり、面背逆製・錯笵銭しかり、安南寛永しかり・・・自分でブームを作ってしまっているのかしら。

年末に仙人宅での勉強会があるようなのですが・・・休みが無い。もともと不定期休の職種なのですが連休が原則無く、盆も正月も関係ありません・・・むしろ、他の職員が休みがちなこれらの日々は忙しくなります。まぁ、楽あれば苦あり・・・きっと良いことがあるでしょう。
 
長門様 流永白銅銭 岡山銭 婉文濶縁 水戸銭 背星やや大様 密鋳 背千銅銭
 
12月14日 【Y氏の拓本より(その2)】
拓左は星文手遒勁の見事な母銭。外径は25㎜、肉厚1.3㎜、重量は4.2gと記されています。最近、古寛永の母銭とされるものがあちこちに出ていますが、なかなか納得できるものは少ないのが実情です。「古寛永は通用銭の出来の良い物から写される」通用母がたくさんあることが原因なのですが、個人的にはたしかにそういうものはあるのは事実と認めながらも、市中にあるものの中には???とせざるを得ないものがかなり多いと考えています。
掲示品は拓から見ても堂々たる母銭。実物も加刀痕跡が永字の周囲にはっきり確認できたと記憶しています。
右拓は深字の降久。この手のものは地肌が魚子地になっている美銭が散見されます。最近、文久はご無沙汰しているので、少し目が覚めました。

※ネットオークションで古寛永岡山婉文濶縁を入手。雑銭ながらなかなかかわいらしく、私は大好きな1枚です。
 
12月13日 【貼り合わせ手がいっぱい!】
雑銭の会の掲示板で『細郭の面と長郭の背がある天保銭』のことの話題が出たのが昨年の5月頃、そして間もなく(2009年5月24日記事)その不知銭がネット上に登場しました。はじめはそんな手間のかかることを密鋳者が行うものかと懐疑的でしたが、当百銭カタログの細郭手の冒頭(N0.285)に浅字として掲載されているだけでなく、小川譜の細郭手(刔輪NO.159)にも同じ手が載っていることが指摘されて、改めて存在を意識せざるを得なくなりました。以来、この手のものを意識して3枚ほど入手していますので、大珍品ではないようです。
昨日、不知天保通寶分類譜上巻を眺めていて、ここにも貼り合わせ手が紛れ込んでいるのに気づきました。40Pの俯頭辵、P81~82の尖足寶3枚、85Pの長頭辵通もそうです。
勢陽譜、大橋譜には見当たりませんが、当百銭カタログにはNo.317刔輪尖足寶、No.320覆輪刔輪・直足寶、No.322覆輪刔輪・深淵、No.324覆輪強刔輪・直足寶などが紛れ込んでいます。類似貨幣カタログにはNo.210削頭天として掲載されていて、特徴記述も当を得ています。
この手の特徴は
1.面が細郭、背が長郭。とくに長郭特有の當田の横幅、花押の袋部分が大きく盛り上がる特徴は目立ちます。
2.貼り合わせ製作が穿内に段差として残っています。
3.天の第1画、通頭がうねり俯す。(中央部が凹む、右上がりの感じ)
4.砂目があまり感じられず、ぬめっとした肌の仕上がり・・・と、いった感じ。
慣れてしまえば見分けは簡単です。ただ、個人的にこの銭は気にいらない点がいくつかあります。それが4番目の特徴。銅質もやや真鍮質気味の感じがして、極印もはっきりせず時代的にやや降る感じがするのです。製作・特徴の面白さからして名品とされても良いのでしょうが、いまひとつ称揚されていないのはこのためでしょうか?(あくまでも個人的な所感です。)
 
12月11日 【今年最後の収穫?】
久々に収集の誌上入札でまとまったものを入手。不知天保銭2枚、密鋳背千銅銭1枚。ところで不知細郭手の書体、勘と記憶力の良い方ならピンと来ると思います。そう、数ヶ月前に草点保として出品され、マニアの間で物議をかもしたあの品です。
今回、再出品されましたので、どうしても実物が見たい一心で5万円以上の下値にもかかわらず落としに行きました。結論から言うと、立派な覆輪刔輪の細郭手・・・でも、おそらく草点保ではありません。草点保より格段に製作が良いものに見えます。
銭形は横太りの小判型・・・かなり大きいのは右側と比較すると一目瞭然。文字が陰起気味で文字がかなり崩れています。とくに保字の崩れは類例がほとんど無く、そのため草点保と間違われたのかもしれません。すなわち、文字の太さがふにゃふにゃと一定せず、口が小さく歪み、ホ前点が離れて下に位置しています。良く見ると文字の周りが大きく彫られていますので、それが原因で湯回りが妨げられ一定せず、書体が崩れたものではないかと勝手に推定しています。不知銭としては譜外品ですし、刔輪もはっきりしているのでまずまずの品です。極印は〇に十字のような変な形です。
不知長郭手はよくある鋳写しですが、寶足に刀が入っているようです。左の細郭手と銭形(大きさと横径)が全く違うのがお分かりですか?
不知細郭手 覆輪刔輪退口保(異極印) 不知長郭手 縮形(尖足寶)
長径49.05㎜ 短径33.05㎜ 銭文径40.5㎜ 長径48.4㎜ 短径31.45㎜ 銭文径41.0㎜
 
12月9日 【目利きと欲目】
目が利く・・・という言葉はこの趣味ではとても重要な意味を持ちます。目が利く人は損をしませんし、趣味そのものが楽しいと思います。それに「あの人は目が利く」と言われればちょっと嬉しいですし・・・。
目が利くということは「知識がある」「経験がある」「勘が鋭い」など、他の意味あいもあると思います。大体このような方々は専門書を読み、人から情報を吸収し、本物をしっかり見て製作を学び、それなりに失敗も経験しているものです。(何も努力しないでそうなった訳ではないということです。)
最近はオークションにも怪しい物品が顔を出すようになり、たとえ鑑定書があろうとも信用しすぎてはいけない時代になりました。贋造技術の進歩は目覚しいもので、鑑定ポイントが公表されるとすぐに修正される状況です。したがって本当の鑑定ポイントは専門書にも記載されていないものがたくさんあります。贋作にひっかからないためには、本物を見て、いろいろな人から正しい情報を吸収するのが一番。そして、目を濁らせる・・・あってはならない要素・・・「欲目」・・・を排除しなければなりません。「人の持っていないものを持ちたい。」「たくさん欲しい。」「すこしでも儲けたい。」「自慢したい。」・・・人の欲望は際限ありません。ネットオークションばかりやっていると、自制心がどんどん失われるとともに欲目が育ちます。射幸心と言いますか、ギャンブラーの心です。そうなると、一見駄目なものも良く見えてしまう。好奇心が強いともう止まりません。

最近、ネット上に藩鋳天保の母銭のようなものが出ていました。改めて画像を見ると、かなり変なものなのですが、何度も見ているうちに「欲目」が前に出てきて、ひょっとしたら本物なのかもしれない、手を出さなかったら後悔するかも・・・と思えるようになりました。何せ本物は見たことのない品ですから・・・。
結局はいろいろな方の知識を借りて再び贋作に見えるようになりましたが、改めて自分の目の利かなさと欲目の強さを確認できました。(現世の)お金に対して執着心は無い方なのですが、昔のお金についてはブレーキが壊れてます。心のブレーキを改めて点検しなければなりませんね。

※価値のあるとも思えない古びた金属のかけらに大金を払うなんて、女房に言わせれば信じられない行動だそうです。いくら点検したところで、古銭が好きな時点で心のブレーキはもう壊れているそうです。言われてみればその通りです。
 
12月1日 【賞山堂】
本来は今日はお休み・・・しかし、仕事の打ち合わせで東京へ。はじまりは午後2時すぎからですが、ちょっと早めに出かけてコイン店めぐりを楽しもうかと思ったのですが、到着したのがお昼過ぎであまり時間がありません。そこで待合場所にほど近い日本橋の賞山堂さんを訪問。やはり5月の収穫の思い出は強烈ですね。実はこのお店、コイン収集のごく初期に訪れていたことのあるお店。祖母や母が三越や高島屋に買い物に行くときに、連れて行ってもらいここに立ち寄っていたのです。何せ東西線日本橋駅にほぼ直結ですから・・・。当時はコインブームで三越にも高島屋にもコイン店がありましたので、当時の日本橋は私にとっての聖地だったと思います。ただ、このお店は土日祝日定休なので、春、夏、冬休みぐらいしか行けなかったと思いますし、回数もさほど多かったわけではないと思います。それでもお店のご主人は私のことが印象深かったらしく、懐かしがって下さいます。(セールストーク?)
このお店にはじめて行ったのは小学校6年か中学1年生頃ですのでもう40年近く昔になると思います。
さて、ショーケースを眺めていて「×母」と表示されていたこの1枚(右側)に目が止まりました。もともとは母銭という表示だったのですが、疑義があるというので格下げ表示されたもののようで値札がありません。(左は比較用の大様銭)
私は母銭収集はしていませんし、文銭の母銭と並びこの異書類の母銭が一番判別困難なのは皆様もお分かりだと思います。値段交渉して宝くじを買う意識で5000円で入手しましたがさて、皆様どう考えますか?
比較用の大型銭はこれ以上のものはないというほどの美銭です。一方の入手品は画像ではみすぼらしい感じがしますが、文字はさらに繊細です。銅質も少し練れが良く、それほど黄銅質ではありませんが、絶対違うと言い切れるレベルでもない。内径もちょっと大きいものの20㎜に達せず、新寛永通宝カタログの母銭数値(20.2㎜)や穴銭入門の母銭拓計測値(おおよそ20㎜)に及びません。背輪の輪際もいまひとつピシッと整わず、18.8㎜で大型通用銭と同じで、下部輪際に小さな鋳だまりがあるのも気になります。つまり、この段階で右側のこの銭は絶対的な母銭では無いと言えます。
それでも私はこれを母銭でも良いかなと判断しました。画像では分かりませんが背の地がぬめぬめとした細かい砂目、地の処理であることが一番の判断材料です。また、計測で左の大型銭より面内径がわずかに大きく、内輪にわずかに刃が入ったようにも見えますが、異論は当然あると思いますし、もしこの銭に1万円の価格がついて母銭とされていたら私も手を出さなかったと思います。この手のものには次鋳銭がありますので、母銭はこれぐらいの大きさになったはずで、要は通用母??・・・といったところ。今回の購入は挨拶+夢買いですね。これは言わばグレーゾーン母銭(母銭度35%ぐらい)といったほうがよろしいでしょうかね?誰か確実な判断材料を教えて下さい!
異書斜寶大型銭 異書斜寶大型銭?母銭?
外径25.0㎜ 面内径19.4㎜ 外径25.0㎜ 面内径19.7㎜
もうひとつ、これは最近の入手品から・・・。
ぱっと見て本座銭・・・大きさも48.9×32.6㎜あるので、さほど問題ないサイズ。重量も19.8gで問題なし。銅色も少し赤いけど本座の範疇。加刀痕跡もほぼなく、郭の仕上げも矛盾なし。
しかし、銭文径は40.9㎜、極印も薩摩に似たとげとげしい形。じっくり見れば輪の幅がかすかに太いのですが、それもほとんど分からない。見事のひとことです。
縦に縮み横に広い形状は覆輪刔輪の類を示しますが、痕跡がほとんど残っていないので、鋳写し銭とされてしまうと思います。(わずかに寶足が長く見えますが、これも分類名にするほどではありません。)
制作も非常に良く、少なくとも私鋳レベルのものではありません。これを見つけた人は相当目が利きますね。不知天保銭の奥は深い!
 
11月29日 【ひょうたん刻印銭】
銀座コインオークションの際、H氏からお分けいただいたもの。ネットオークションでは高騰して4桁の価格がつくこともあった品ですが、某氏情報によると東北地方(盛岡近郊)では比較的ポピュラーなものらしい。
ひょうたん(瓢箪)は古くは「ひさご:瓢」、またそれを利用した容器の意味の「ふくべ:外皮」と呼ばれ、「ひょうたん」は果肉のつまった食用瓢箪そのもの(干瓢など)のことを意味したようです。(仙人情報ほか)

したがって、ひょうたん刻印は
①瓢箪を家紋とする家あるいは、瓢箪を吉紋と考えた上での上棟銭。
②酒屋の上棟銭、記念銭、あるいはサービス券。
あたりが有力か?もちろん、噂話として「浄法寺の上棟銭」説もありますが、マユツバものか?ただし、その近辺で多見されることは間違いないようです。時代的にそれほど古くないという印象を持たれる方もおりますので過熱は禁物。案外、パチンコ屋の景品交換券だったりして・・・
今年の10大ニュース(候補)
※入手品を見ても今年も天保銭95%以上の年でした。以下に今年のトピックスを書き出します。(日付は制作日記に関連記事のあるもの)


☆.ネットオークションで 遒勁(小足寶) を発見して狂乱の末入手したこと。(2月11日)
私のネット人生最大の博打。もちろん今年最大の出費。落札価格は相応まで上がってしまいましたが、何より美銭だったことがうれしい逸品でした。それにしても贋作でなくて良かった。そして実物を目にしてはじめてわかったこともたくさんありました。

☆.長郭手寶下強刔輪(反足寶様) を久々に立ち寄った賞山堂さんで発見して格安入手。(5月28日)
出張帰りに、なぜか急に立ち寄ろうと思い立ち、たぶん20年ぶりぐらいにふらっと行きました。私が到着する直前にもマニアの来客があり、天保銭を購入して帰ったそうですから、よくぞこれが残っていたものです。(前の客が購入したものが気になって仕方がありません。)実は鑑定前ということで売ってくれなかったものも1枚あり、会津の美銭だったと思いましたが欲しかった。(次に訪れたときはもう無かった。予約すればよかったなぁ。)
※今思うと、5月のコインコンベンションの店頭で変なもの(天保通寶に秋田銀判の融字極印を打ったもの。不知天保銭分類譜に掲載ある贋作?)を見かけたため、なんとなく気になっておりました。わざわざ立ち寄ったのもこの意識があったからでしょう。

☆.天保通寶覆輪刔輪マニアック講座 のUP。
これは上記の長郭手寶下強刔輪(反足寶様)を入手したことをきっかけに書き始めたもの。 天保銭極印図鑑 も労作ですけど、やはり思いいれの強さはこちらが上ですね。鋳造変化を科学的、数学的に分析しようと言う・・・なんとも無謀な企画でしたが土佐額輪や水戸接郭、会津や久留米など気になっていたことも再考察してみました。独自論の展開ですので、間違いもあると思いますが、書いていて楽しかった。制作時間的には一番かかったと思います。

☆.細郭手覆輪強刔輪長足寶 の入手。
どこかの入札の落札品・・・たぶん収集あたりかな?入手直後はぴんと来なかったけれど、見れば見るほど立派な刔輪銭。天上の刔輪がすばらしい。今年、入手した細郭手の中ではピカイチですね。

☆.長郭手深淵様 と 会津濶縁(強覆輪) を不鮮明画像のネットで発見。大博打を打って入手。(6月22日)
遒勁(小足寶) に続く2匹目のドジョウ狙い。非常に危険な賭けを行いました。商品が不確かという点ではこちらのほうが危険度が高かったと思います。不安の中、届いた品の質の高さに大満足。ただし、投資のもとは取れていません。

☆.八厘会に久々出席。仙台のN氏からかつてネットで見た 仙台長足寶 を格安で入手。(6月26日)
お分けいただいたあとで、いわくの品であることに気づきました。2009年の4月20日にその画像があります。不思議な縁を感じますね。状態がいまひとつだから・・・と割譲価格も激安でN氏の気前の良さにも感服。

☆.栗林広穿異書 大様仕立母銭 の投稿画像を掲載。(7月5日)
四国のK氏からの投稿。なんといっても今年の投稿画像No1でしょう。収集の新年号の表紙に載らないかしら・・・。これが認められたら、各種銭譜の常識がが大きく変わりそうです。

☆.寶永通寶母銭 をネットで発見したもののその重要性がわからず逃す。(8月6日)
逃した魚の大きさではこれ以上のものはないですね。知らぬが花か?その結果、寶永通寶の細分類を知り、母銭の真贋の見極めのコツを仙人からご教授いただきました。次は逃がさないぞ・・・って、もう会えないかもね。

☆.不知広郭手細字白銅銭 を入札で落札。(8月27日)
非常に薄肉で見た目は久留米(水戸)正字的なところもありますが、明らかな不知広郭手って意外に貴重なんですよ。私の大好きな白銅銭でもあります。

☆.人の鏡異書薩摩広郭 をネットで発見。大競争の末入手。(8月27日)
異書銭+本座以外+美銭ということの希少性で熱狂してしまいました。ただし、落札価格は高額なのでいまひとつ喜べません。反省の一品です。

☆.秋田小様(中様タイプ) を入手したあと 秋田小様(大様タイプ) の投稿を東北のS氏からいただく。(10月14日)
秋田小様の大きいものを探していたら駿河で出会いました。その直後、S氏からもっと大きなものが画像で届きました。これによって秋田小様の段階的な鋳造の様子がおぼろげながら判った気がします。詳しくは 天保通寶覆輪刔輪マニアック講座 をお読み下さい。

☆.雑銭の会で 江刺銭21波写 を入手。(11月1日)
台風接近の中の強行参加でした。いえ、台風だからこそ、家族の外出許可がすんなりとれたのかもしれません。参加者が少なく、ライバルのいないまにしめしめと目当ての品々を入手しました。久々に選銭も楽しめました。

☆.長郭手狭足寶 をネットで入手。キャンセルによる繰上げ落札だった。(11月27日)
ネットで次点だったのが繰上げ当選。これは望外の入手。画像の状態より美銭だったのはうれしい誤算。ただし、この時期の出費もまた誤算。

私生活では1月に業界の全国大会の企画運営裏方にまわり、とりあえず成功。(死ぬかと思いました。)
本業以外の研修イベント企画運営は昨年より増えましたが、慣れでなんとかこなしています。(でもあと4回も残っています。)
6月には選挙の応援活動(無事当選)とめまぐるしかった。プライベートの活動は皆無ですね。家族が怒るのは無理も無いと思います。
 
11月27日 【不知長郭手狭足寶が来た!】
この記事を書いているということは、本日は八厘会に行けませんでした。妻に留守番と掃除を強くお願いされ、妻と子供はお出かけ・・・がっかりです。明日はイベントの手伝いで、雑銭の会も参加不能(もともと出勤日ですので)。ところで・・・
10日に発見した狭足寶・・・めぐりめぐって私の手元に届きました。公表値の長径47.6㎜ 短径31.6㎜という異常に小さな数値がとても不安だったのですが、到着した品物を計測したとこ
ろ長径48.1㎜ 短径31.9㎜という結果が出てひとまず安心。仙人情報によると狭足寶には次鋳と言うべき小様銭が存在するようです。不知天保銭分類譜をひもとくと、その特徴は背當冠の前点が離点するらしく、本銭にもその特徴があります。
本品の銭文径は40.4㎜で、理論上の次鋳(2回写)と1回写しの中間値と微妙ながらもかなり小さい。
オークション画像で見えたヒビ状の傷も表面の傷で問題なし。これで初期値で買えたら笑いが止まらなかったのですが、残念ながら購入価格は通常の市場価格(5~6万円)よりは安かったものの、この時期の私としてはなかなか痛い出費です。
 
11月26日 【Y氏の拓本より】
銀座コインオークションのときに頂戴したY氏からのプレゼント(その1)
私は宏足寶としましたが、名づけについては自信がありません。この銭の可愛いところは天字がはっきり離輪しているところ。その分、銭文径が縮小しているはずですし、不知銭の長足寶系でもこのようなタイプは案外見つからない。寶足に目が行きがちですが天上の輪は要チェックなのです。
萩進二天は、美銭がなかなかないと嘆く私の声に応えて下さいました。原品も見ましたが白銅質のなかなかの美銭。
大様銭はY氏も首をひねる不思議な品。拓では文字の太細が見えますが、原品は99%本座銭にしかみえない。しかもすこぶる美銭。謎です。最後の短尾通は見事な美銭。うらやましい!
不知長郭手覆輪刔輪宏足寶 萩 進二天
本座?大様銭(長径50㎜)
長郭手短尾通(大点尓寶)
 
11月22日 【4枚の天保】
最近入手した4枚の天保。1枚目は完璧な鋳写銭。縮小もわずかですが、穿内が全面やすりがけされていて、極印も支脈がまったくない縦一本棒。2枚目は分かりやすい白銅銭。少し文字抜けが甘い。3枚目は久留米正字の手かもしれませんが、極印が不明のため不知品扱い。刔輪削字がひどく、加刀ミスで天字第一画が削られて短い。他の文字も修飾が激しく、背當百の文字も変形しています。また、文字の上の輪がガリガリ削られています。錯笵ぶりも可愛い逸品です。
最後の1枚は背の右上部が地肌を含めて異様な削られ方になっています。サンプルとしてはとても面白い。
不知長郭手異極印 不知長郭手白銅質 不知広郭手?削字短天背錯笵 輪が削られ、削字も・・・
不知長郭手背半刔輪存痕 輪際がえぐられている感じ。 花押は錯笵 背もガリガリ削られています。
 
11月20日 【銀座コインオークション】
予告どおり銀座コインオークションに行って参りました。
8:30スタートだと勘違いしたため、あせって自宅を出発。そのため1時間前に到着でき下見も充分。今回は正直言って私にとっての目玉が少ない。クーベルタンは言いました・・・参加することに意義があると・・・でもお土産も欲しいなぁ。
会場に到着すると仙台のH氏、雑銭の会や八厘会のメンバーなどがちらほら。早速情報収集すると、評判の品の存在が浮き出てきました。No85の奴銭の評判が高いのは当然ながら。No86の延尾永の参考原母銭の評判が非常に高い。当然ながら私も着目していましたが、とにかく高級品なので手は出ないと思いろくに下見もしていませんでしたので、今生の別れと思いじっくり観察。彫母ではないものの独特の背肌形成が美しい美術工芸品でした。
私の狙い目は・・・安かったらという条件付で古寛永の二水永類とNo199の玉塚天保、絶対本命がNo197の組み物中の長郭手刔輪でした。No86は記念に応札だけしようと考えました。
開始時の会場の入りは4~5分。例年見られる女性連れのややバブリーな紳士の姿は見られず、ここにも不況の波がきたものか・・・。しかしながらしばらくして後ろを見るといつの間にか8分の入りに・・・老舗は強い!下見で入場が遅れていたみたいです。
皇朝銭は相変わらず強く、堅調な出だし・・・この分野は私には良く分からず、怖くて手が出せません。不落はほぼなく古寛永に・・・。No53から二水永が開始・・・No54の二水永の広三が42000円・・・あれれ、思ったより伸びない!それじゃいくぞと意気込んだNo53の二水永の広三ですがいざはじまると手が萎縮して上がらない。48000円ぐらいで降りてしまいましたが、5万円で決まり・・・後悔しきりです。
そしてNo85の奴銭・・・130万円で落札・・・すごいなぁ・・・とため息。さらに注目のNo86・・・60万円でどなたかがお買い上げ・・・さよならです。
本命のNo197は5万円まで頑張るときめていたのですが、はじめから6万円近い価格からはじまり全く手が出ません。No199も24000円で手が出ません。これ、異書タイプだったのですが、すでに異書は2枚あるので遠慮してしまいました。(状態は未使用色が残る極美品。)
さて、収穫なしの状態で控室に行くと、仙人、舎人坊石川氏をはじめ歴々の方々が集結していました。ここで情報収集。
仙台のH氏からは
島屋無背とマ頭通背仙に次鋳が存在することを教えて頂きました。島屋無背は外径25.3㎜、内径20.5㎜、背内径18.2㎜、マ頭通の内径19.3㎜ぐらいとのこと。偶然の発見だったようですが、皆様も是非ご確認下さい。かなり少ないと思われます。昂通背星の原品を拝見しましたが、特別な品の雰囲気の漂う逸品で、私が掲載した画像より重厚感があってすばらしい逸品。H氏は変なものと言いながら、上棟銭やら錯笵銭も持参してきておりました。
じゃらじゃら・・・と袋から出して並べたのが、すべて上棟銭のひょうたん極印のもの。挿しからたくさん出たとのことですがあまりの数に思わず『1枚わけて下さい!』・・・ありがたいことに快諾して頂きました。(本日の収穫!)
縮字の密鋳と次鋳の末鋳銭の見分け方をお聞きしたのですが、H氏も良く分からない・・・結局は雰囲気と勘で選別するしかないようです。
Y氏からは拓本をたくさん頂戴しました。文久の深字降久、星文手勁永母銭(加刀痕跡が見事な逸品!)、進二天(極美品)、長郭手短尾通(極美品)、本座?の大型50㎜ある天保、張足寶天保など・・・その他、また、背文銭ある密鋳銭でなんとも言えない状態のものも拝見。浄法寺のような雰囲気ですが舎人坊石川氏によると加護山ではないかとのこと。背文が残ったものもあるのですね。
Y氏も日荷堂の刻印銭(美品)や面背逆の佐渡銭などをご持参しておりましたが、店頭選り出しらしく200円などの値札が残っています。目が利きますね。また、萩の方字の白銅銭もご持参しておりましたが、これは下町の落札品とのこと。これはすこぶる白い品。欲しい!
舎人坊氏からは磁性のある白銅銭のできる理由等も聞きました。九州の土呂久鉱山は自然の白銅が産出し、これには磁性がある。天保銭などの白銅銭は配合によってつくられるから磁性はないとのこと。また、銅、錫、鉛は比重が異なり合金化しきれないので溶銅は良く混ぜないと分離してしまうらしい・・・とのことも。(個人的に聞きかじったことでは、明和期の一文銭鋳造は採算性が取れなかったので、銅以外のあらゆるものを混ぜ込んだ・・・砂鉄や土も・・・)
それにしてもこのレベルの方々が上棟銭や錯笵、面背逆製などに興味を示すのは困りますね・・・こんな分野ライバルはいらないのに・・・数年前までは独壇場だったのになぁ・・・。
仙人からはラムスデン作の水戸遒勁を拝見。実に美しい。これにより、不知天保銭分類譜掲載品の私がラムスデン作だと思い込んでいたものは、ラムスデン写しだということが分かりました。(ちょっとショック)本物の贋作はやはり美しい。その他にもSE氏作の贋作も拝見。さらにNo86の延尾永の参考原母銭の出所も聞きましたがなるほどこれはすごい品のわけです。
ついでに本日の仙人の狙い目を聞くと・・・No197・・・私と同じ。しかも6万円まで頑張るつもりだったとのこと。これでは勝てませんね。でもNo197の中央の品は本当に良い品だったようです。
家に帰ると、ネットで落とした不知天保銭が到着。昨日入手した下町の落札品の不知天保との計4枚は未だに未整理のまま。1枚平均の価格は9000円ほど。あまり見栄えのしない品ながら私にとってはこれぐらいがお似合いでしょうかね。(後日掲載します。)
そういえば舎人坊石川氏からは穴銭カタログ日本の草稿を見せていただき、さらに拓を欲しいとの要請も・・・まぁ、一度自宅に来て頂くのも良いかと。
宿題も提示され、盛岡銅山のレプリカも頂戴しましたが、私には荷が思いなぁ・・・どうしよう。
11月15日 【大錯笵銭の正体:仙人様から】
錯笵銭について、仙人からこんな見解を頂戴しました。
これらは総て偶然の出来物では無く、工人が『災い避け』に作った物です。古来より火(又は水や土も)を扱う職人は、非常に験(げん)を担ぎます。これは『小さい災いを(わざと)起こし、大きな災いから逃れる』と言う考え方で、中国から伝えられて来た習慣です。中国銭では特に清朝期にある、逆背銭やはっきりし過ぎる重文銭等がこれにあたります。日本でも文久永寶の背・大錯笵銭や、小判・分銀類の逆打ちもそうです。それでは何故真ん中に、棒を置かなかったのか?答えは簡単・・棒を真ん中に置くと、『腹切り』つまり『切腹』を感じさせるからです。
つまり・・・戯作ながらまじない銭と言いますか災い避けの守り銭ということです。
真ん中に棒を置くと切腹とは恐れ入りました。私は真ん中に棒を置くと穿の仕上げに支障があるからだと思っていました。
なかには真の錯笵銭もあるのかもしれません。でも、贋作も数多くあると思うので注意が必要ですね。

※鋳砂は私たちの想像以上に硬いので少しの衝撃では崩れないとのこと。
長径47.6㎜ 短径31.6㎜ 肉厚2.2㎜
※旅先から帰ってきたら、10日にネットで発見した小ぶりの不知狭足寶は案の定逆転されていました。(48000円超過)まぁ、納得ですね。画像借用しました。お許し下さい。それにしても数値的には小さい・・・狭足寶の次鋳というものはあるのかしら。
11月14日 【錯笵銭再び】
13日の記事を見た全国の方々からメールを頂戴しました。意外に反応が大きかったです。まずは四国のKさんから・・・もともとの所有者だったそうで、画像を見てぶっとんだそうです。(合掌)ほぼ同じ品物の画像も頂戴しました。
つづいて関東のⅠさんから究極の錯笵画像が送られてきました。しかも向こう側が透けて見える大珍品です。これはすごい!しかし、これらはどんなメカニズムで出来たのでしょうか?通常は何かの落下痕跡と考えるのですが、これらの画像はまるで薄い金属棒を焼き付けたみたいにも見えます。
どなたか博識の方・・・この謎をお教え下さい。
※棒の周囲が凹んでいるのは、落下の衝撃によって周囲の鋳砂が盛り上がったから?鋳型は正反対になるので、凹んだところが盛り上がり、盛り上がったところが凹みます。だからこれらはやはり落下だと思うのです。
この話が出たついでに、鋳型の凸凹のお話を・・・
鋳型は陰影が逆に出ますので、凹んでいるところは凸に、凸になっているところは凹になります。つまり、輪や文字は凹、地の部分は凸になっています。天保銭などに輪や文字の際をぐりぐりえぐったものが存在します。母銭の鋳だまりをとったもの・・・とか、文字の立ち上がりをはっきりさせたものとか・・・鋳造上の問題とか・・・いわれています。
人間は錯覚を起こしやすく、母銭がえぐられていると鋳型でも深く刻まれている・・・と思いがちですが、実際にはえぐられた部分の鋳型は思いっきり膨らんでいるはずです。したがってその部分は、溶銅が流れにくい堤防のような状態になっているはずです。溶銅の流入口付近の枝の近くは、一気に銅が流れ込んで鋳型の崩壊が起こりやすく、このぐりぐりえぐりは崩壊を防ぐ防波堤の役目を果たしたと思われます。
このことから天保銭の枝のあった天字、寶字付近の輪や文字のぐりぐりえぐりはなんとなく説明がつくと思います。
ただ、それ以外のえぐりは、文字の立ち上がりを良くして目立たせるとか、職人の感覚とか・・・なんかのその他の理由じゃないかしら。
天保銭類は幾分額輪気味に鋳造されているものが多いと思います。それは、流通時に文字の破損や磨耗を防ぐ意味もあるのですが、鋳造の失敗を防ぐ意味も多分にあると聞いた気がします。文字のほうが少し浅彫りなので、えぐれば目立ちますし、溶銅の流れもなんか穏やかでうまく行きそう・・・気のせいかしら?・・・以上、私の推定です。

異物落下による凸形成のメカニズム
図式化してみました。仙人から答をいただいてはおりますが、こういう細かいことを推理するのが好きなんですね。古銭家や考古学、歴史好きはみんな冒険や推理が好きなのです。
異物落下衝撃によって鋳型におこる変化は、左に示したとおり。このことは同じような重文錯笵であっても、母銭を拾い損なって(型に押し付けてしまって)文字が二重になってしまうものや、形踏作業(鋳型を合わせて踏み固める作業)、型はずしのときに母銭がずれたりしたもの、木屑、小石が混じることによるもの、鋳割れによるものとも違います。これらは、背星と出来星の違いを見分けるにも何らかのヒントになるのではないかと思うのですが、自分の中で論が確立されるまでにはまだ至っておりません。
 
11月13日 【錯笵銭散る】
世の中には変わった輩がいるもので、出来損ないのブスにも恋焦がれる・・・そんな一人が私。ネットで見つけた錯笵銭に入れあげとんでもない応札価格を入れてもらった・・・と思ったらあっさり逆転。悔しくて応酬していましたが冷静に考え退却。今日のところは潔く負けを認めましょう!でも、この価格、とんでもない値段ですよ、良いんですか?

見事な条痕(湯道の落下痕跡)。溶接ではありません。しかも金属の棒そのものが切り取られてしまったように貼りついています。最初は湯道そのものが貼りついた・・・と思ってしまいましたが、製法上それはありえません。それでも美しい!惚れたほうの負けです。
大分元気になってきました。体の中から毒素が抜けてきた感じ。あと一息ですね。
 
11月12日 【寶永通寶考】
仙人から頂戴した古貨幣研究8号(昭和62年12月)のコピー本を読みました。じっくり見た・・・でも何か釈然としません。何かが違う。私の目が腐っているからなのかも知れません。その昔だったら青寶樓大先生の研究に楯突くとは何事だと怒られそうですが、単なる誤植じゃないでしょうか?・・・と思いながら寶永の母銭の写真を引っ張り出して比較すると・・・ありゃりゃ、最初の寶の字の形状が全然違う。う~ん、わからなくなりました。というわけで、青寶樓大先生の大発見についてはさておき、寶永通寶に関する分類を差し支えない範囲で掲載します。
深冠 浅冠 寶永通寶は書体を見ればすぐ分かるように不旧手の系列です。元禄から寶永期にかけては京都荻原銭が該当させられていますが、書体を見れば一目瞭然でどう見ても一般的には享保期以降の不旧手の書体。発掘調査によると享保期七条銭は元禄期の地層にも出土例があり、同時期鋳造と考えたほうがすっきりします。寶字が2回出てきますが一文字目の寶字はハ貝寶、最終文字の寶はス貝寶で、分類にはス貝寶の形状差を観察しましょう。一般的に良く知られている分類にはス貝寶の冠の前垂れの長さで判別する『深冠』『浅冠』があります。また、永柱が直立する希少品の『直永』があり、これは寶冠が中間的な『中冠寶』でもあります。
ところで『深冠』『浅冠』には書体を見ないで判別する手段があります。それは重さ。深冠が9.375g(2匁5分)標準なのに対し浅冠は8.625g(2匁3分)標準に減量されています。そのため深冠が前期銭、浅冠が後期銭といわれてます。
さて、青寶樓師が発見したというのが、右下画像の通用銭。『中冠寶』でありながら直永ではなく俯永・・・青寶樓師は中冠寶俯永と名づけました。深冠との違いは寶冠前垂れが少し短く、開くこと。しかも師は母子そろいで保有していたとのこと。母銭の拓もありましたが通用銭のほうが特徴が分かりやすかった。雰囲気的には深冠の雰囲気を良く残していて最後の寶字だけが違う。

寶永通寶の母銭は極稀な存在であり、贋作もけっこうあるようです。青寶樓師の発見物がどこに行っているかは不明ですが、日陰者だった寶永通寶をもう一度ご確認下さい。何か発見があるかもしれませんよ。
直永(中冠寶) 中冠寶・俯永
寶永通寶に4つ目の書体があるなんて、知らない方のほうが多いと思います。もちろん、小さな手替りはいくつかあるようですが、いずれも兄弟銭に近い亜種。仙人も収集誌上で欠目寶を発表していたと思います。案外、手替りの宝庫だったりして・・・。
※仙人からのアドバイスで謎がとけました。思い込みがありました。
 
11月11日 【日荷堂】
かねてからさがしていた日荷堂の一文銭を入手。しかしながら焼けて歪んでなかなかきたない。それでも貴重品なのでしょう。とりあえず手にとって見ることが大事なのです。
ネットで変なものに次々応札。発熱で判断力が低下している上に、資料を調べる気力も無い。砂金駒の背ムカデと言う奇妙な絵銭を発見して面白そうなので応札していました。日本の絵銭には載っていなかった。結局は負け。頭を冷やしてから素性調べするも気力なし。朝、再び開始すると畫銭譜(えせんふ)に似た図柄を発見。鞍馬駒とある・・・しかし、微妙に絵が違う。日本の絵銭にもあったが鞍馬駒。しかし背が確認できない。絵銭譜の坤でとうとう比較的鮮明な図柄を発見・・・なるほど、後世の作銭があるのか・・・じゃあ、落ちなくて良かった。砂金が擬宝珠(ぎぼし)になっているし・・・。
こんないい加減な応札はいけませんね。しかしながら、感覚の麻痺は止まらず、エラー穴ズレ5円やら厚肉銭らを落札。リミッターのない私は強い!(喜んではいけないのでしょうが・・・)
 
11月10日 【ふらふらながら・・・】
扁桃腺を腫らしてしまいました。2年前に入院したときは、窒息寸前までいってしまいましたが、今回はそのときの反省で早めの専門医受診。血液検査で体内の炎症反応値がややひどかったのですが、まだ投薬でなんとかなりそうなレベル。どうりでふらついていたわけです。食欲があるのが救いながら飲み込むのは水さえつらい。脱水にならないように自らにノルマを課して耐えております。そんな状態でも夜のネット観察はやめられない。これはもう病気を超えていますね。
不知天保らしきものを複数発見。出品者も分かっている模様。とくにそのなかの1枚は有名品ながらちょっとひっかかるつくり。不知狭足寶なのですが、銭径が異様に小さい。覆輪銭だからそんなに小さくなるはずはないのですが、覆輪部分が磨輪されてしまったよう・・・だから48㎜を切る極小様銭。う~ん、ちょっとありえない危険な数値かもしれません。不知天保通寶分類譜にも48㎜未満のものが掲載されていますが、真鍮質で・・・という妖しい記述が見え隠れしています。正型抜きかもしれないと思いながら好奇心が止まらない。病気持ちが病気なんだからどうしようもないですね。
 
11月1日 【戦利品】
雑銭の会の戦利品と最近ネットで拾った変わりものをあらためて確認しました。私にとって今年2回目の古銭会にしてひょっとすると最後の古銭会かもしれません。(なんとか八厘会には出たい。)大散財しましたが、やはりハイになっていました。仙人様には古貨幣研究8号のコピーを頂戴し、寶永銭の分類についての記事をもらったのと、鑑定のこつも伝授していただきました。貞享通寳・背甲子も拝見させて頂き、ポイントも教えて下さいました。なるほど銭座と冶金の知識があればと思いつつ、知らないことは恐ろしい(幸せ)と言う実感もしみじみ・・・。
分銅の真贋見方や、穴ズレ50円の見方も・・・。それにしてもM氏のエラー50円のコレクションは見事のひとことです。
私は調子に乗って買いまくってました。(失礼しました。)台風の中、危険を犯してまでいったのですから、もう怖いもの無しです。戦利品は雑銭2袋、江刺寛永2枚組、密鋳正字、文政正字の組もの、不知長郭手、おまけに不発行一銭陶貨の色の濃い初期タイプです。雑銭は・・・1袋は新寛永中心で状態はいまいちでしたがまぁまぁの戦果。もう1袋はきれいな古寛永中心ながらほんとうに雑銭だらけで得たものなし。(1回目の選銭の結果)
それでも古銭会はいいですね。
午前中に銀座コインに行って下見も敢行。狙いは決まりました。
江刺銭の21波写
これはなかなかお買い得品でした。ここまで江刺を主張している21波は初入手です。(参加されなかった方ごめんなさい。)
密鋳正字写(美制)
浄法寺などに見られる赤黒い銅質ながら非常に抜けが良い。文政正字より美しいタイプ。
  不知長郭手(背ズレ)
魚子地肌で赤っぽく、微妙な背ズレが美しい。穿内がベタッとした4面やすり掛けで、典型的な本座長郭1回写しです。覆輪刔輪や、加刀痕跡もほとんどないので本来は熱狂するような品ではなかったのかもしれませんが、雰囲気で仙人と競り合ってしまいました。(ごめんなさい)
背輪の右下に覆輪のような痕跡が見えますが、型ズレの結果かもしれません。しかしながら味がある良い顔です。
安政期當四銭 背錯笵
ネットで見つけて高額応札してほっといたら、ほぼ上限値まで行ってしまいました。画像では文政期だと思っていたのですが、到着した品は安政期の小字でした。
背にうっすらと波と輪が見えます。この手の錯笵は見た目以上の希少品です。
 
10月31日 【正字勁文円頭辵】
九州の河谷氏の推薦の新種です。これは河谷氏と田中氏の共同研究・探査による発見で、なんでも数年がかりで発見したとのこと・・・さぞかし苦労したことでしょう。
さて、この品はみな同じ母銭から生まれた兄弟のようですね。
皆様、お手元の雑銭、母銭をもう一度ご確認下さい。母銭が出てきたら大騒ぎです。

※その他にも寛前の輪に微妙なふくらみがあったり、背文の一画が陰起気味など合致点があるようですね。
 
10月27日 【銘木ノブパズル】
銘木ノブパズル・・・と聞いて分からない方も、観光地の旅館にときどき置いてあるお土産の木のパズルを思い出して戴ければすぐ分かると思います。たった6ピースのパズルなのですがこれが結構手ごわい。子供のお土産に買ってきたのですが、大人ほうがすっかりはまってしまいました。解答書がついていないのでなおさら難しいのです。(要求すれば郵送してくれるそうです。)一番難易度の低いTというものはなんとかできましたが、難易度の少し上がったFは難敵です。あと少しなのですがどうしてもできない。今年一番の冷え込みだというのに、脳みそがパンクして頭が火を噴きそうです。1組1500円あまりでここまではまるとは思いませんでした。
台風が近づいている中、明日は雑銭の会に参加できそうです。交通機関だけが心配ですね。
http://www.d-1products.co.jp/SHOP/695290/list.html
 
10月20日 【逃した魚】
ここのところ天保銭三昧で、寛永銭を探査してなかったのですが、久々に見ると面白いものがいくつかちらほら・・・
①古寛永の組み物・・・その中に良く見ると仙台三大点がひょこっと入っています。しかも締切りまで半日しかない。しめしめと思いさりげなく応札。もうひとつは新寛永銭・・・小梅手の仰永の廃棄(火中?)母銭らしきもの・・・こちらもさりげなく応札。
HPの修正に没頭していたらすっかりそのことを忘れてました。でもって、結果を見るとすべて逆転。仙台三大点は13000円超過。納得の惨敗。廃棄母銭は・・・1200円あまりで負け・・・う~ん、ちょっと悔しい。
ほかに28.7㎜の明和俯永、7.4gの厚肉文政小字もオール負け。しかもほとんど競ってない。こりゃ悔しい。
仙台正字三大点(右上端)
明和俯永大型銭
 
小梅手仰寛母銭
 

萩縮通
 

衣冠駒古寛永


最近逃したもの一覧。納得できるものあり、そうでないものあり・・・・
 
 
 
10月19日 【秋田小様の大様が出ました!】
東北のS氏からのご投稿です。(感謝!)
製作は秋田小様・・・しかしながら大きさが長径48.4㎜ 短径32.55㎜もあり、画像比較によってほぼ本座の1回写しであることが分かりました。
これで秋田小様に小様、中様、大様の3品が存在することがほぼ明らかになりました。存在比率についてなど謎の面がまだまだあるのですが(S氏はまだ類品を見たことが無いそうですが)、案外埋もれているのかもしれません。是非、皆様もお確かめ下さい。


※背はあきらかに覆輪を物語っています。また増郭の痕跡もあり、技法から見て加護山(阿仁鉱山)の顔をしています。S氏は藩鋳とは別の小銭座があったと推定されております。
 
10月14日 【秋田小様の中様?】
秋田の小様を入手。これはまともな品で私にとっては2品目。ただし銭径は47.7㎜もあります。秋田の小様はおおむね47.5㎜以下で、標準だと47㎜を切るあたりでしょうか?小さいものだと45㎜台のものもあるようです。当然のことながらこれらは2回以上写しを繰り返されたものであると推定されます。天保通寶覆輪刔輪マニアック講座に拡大画像を掲載しましたが、先に入手していた物に比べても外径で0.8㎜ほど、銭文径も0.25㎜ぐらい大きくなっています。思ったより銭文径の差が無いのが不思議ですが、銭文径は文字のつぶれや鋳出し状態にまとも影響を受けますので、1回の写しの差があると考えたほうが正しいと思います。ところで最近、秋田小様にもっと大きいもの・・・48㎜以上のものも存在することを聞きました。
と、なると秋田小様には1回写しから3回、4回写しぐらいまで存在しそうです。(最小様のものはまだ計測ことがないのですが、あるいは3回写しの磨輪なのかもしれません。)これだけ大きさが異なれば秋田小様も細分類が出来そうですが、分類名が悩ましい。秋田小様の大様・中様なんてね。
→ 天保銭の小部屋 秋田藩銭
秋田小様(標準サイズ)
長径46.9㎜短径31.5㎜
秋田小様の中様
長径47.7㎜短径31.8㎜
銀座コインオークションカタログが到着。相変わらず豪華な本です。参考品ながら延尾永の原母銭・・・光ってますねぇ。見たことないから真贋は全く不明。こんなものが飛び出てくるから面白い。 
 
10月9日 【萩縮通】
ネットで1枚の天保銭がお祭り状態になっています。初値1000円。
出品者もおそらくわかっていたのだと思いますが、私は5万円ほどの価格をつけて例によってほったらかしにしていました。当然のことながら最終日までトップをひた走っていました。3万円ぐらいで落ちればガッツポーズでしたが、5万円までいってしまい正直言って落ちてしまったらどうしようとひやひやしていました。無事、本日逆転されましたが驚いたことに89000円まで高騰してしまっています。縮通は目立たないながら珍品で状態の良いものは本当に少ない。私自身も2枚しか保有したことはなく、そのうちの1枚は格安で売却してしまいました。
5万円になっときは落ちた時のことを考えてドキドキしてしまいましたが、結果を見る限りは入手できなかったことが妙に残念に思えるようになってきました。とはいえ、あんな価格とても払えないというのも正直なところです。
 
10月5日 【衣冠駒寛永】
ここのところ負け続けのネットオークションで、はなからあきらめ模様であまり力が入ってなく、あっさり負けてしまったものながら、あとで後悔している絵銭があります。
それが衣冠駒寛永で、久々に奇品館に掲載しました。この手のものはおおかた大正期以降のものが多いのですが、どうしてどうしてなかなか味があるのです。あまり熱狂すべきではないと自重してしまいましたが、真鍮質ではないし、書体も岡山古寛永なのであとから悔しさがこみ上げてきました。
同じ図柄は昭和泉譜に掲載されています。
 
10月1日 【落札品】
江戸コインオークションの落札品が到着。計測値、所見ともOKの不知銭でした。ただし、郵便入札だったため価格は高め。2枚とも異極印だったのには驚かされました。また、ネットで福岡離郭らしきものをほったらかしにしておいたら落札。あまり画像の写り良くなく追随する人も少なかったので少し心配ですが、見立てに間違いがなければお買い得品。離郭の肥郭タイプで、非離郭の状態に近いものだと思います。追随者が少なく、また、出品者が切手・コイン商だったので少し不安になったのですが画像を見直してみても問題なさそう。面側より背側の方が特徴が良くわかります。背の花押の後ろの縁底の角度、郭の形、百の横引きとそこのすぼまりが離郭です。面側は特徴がぼやけぎみ。(あまり離郭していない。)通字の辵が前のめりですが寶貝が大きく見えないですね。あくまでも印象ですが・・・。

※着荷しました。やはり離郭でそれも画像より美人でした。ただ、郭は普通の広郭でしたが接写&ピンボケによる誤差でしょうか?面はかなり細字です。これは天保銭の鑑定と分類に細分類として紹介されていますが、鋳出しの関係かもしれません。なお、銅色は画像以上に赤く、赤銅色といっても差支えないぐらいです。
 
9月27日 【贋作発見】
ネットオークションで9月11日の天保の兄弟らしきものを発見。喜んで応札。もう1枚、明らかなつくりものを発見。なかなか面白いのでこちらも応札してますが、こんな状況で良いのでしょうか?仙人はみちのく大会でとんでもないものを掘り出したとか。かたや作銭を見つけて喜んでいる自分の小さいこと。
最近はネットの競争がきつく、半分お手上げ状態です。未使用の曳尾・・・確かに珍しいけど4万円超えはすごすぎる。出品者のY氏はほくほくでしょう。まぁ、これからは穴銭もグレードによって評価差が激しくなりとは思いますが、ここまできてしまったのかなぁ・・・出来の悪いものをこれも味があると敢えて喜んでいる自分が恥ずかしい?

※暴々鶏氏から「南部当百銭の謎」が到着。じっくり読まねば…

※大ショック発生! 仙人の講話をまとめてメモしていた個人資料(仙人秘伝帳)が消え去っていました。おそらくパソコン不調時に間違って消去してしまったものと思われます。メモが残っていた部分(御蔵銭秘話など)についてはなんとか復活できそうですが、村上水軍のお話(日馬家秘話)などはメモすら見つかりません。パソコンも万能ではないようです。今度は録音しましょう。
 
9月25日 【江戸コインオークション】
今回も行けませんでしたが江戸コインオークションの結果通知が到着。郵便入札しかしていなかったので当然全滅かと思いきや、2品も落ちていてびっくり。私が付けた価格が高すぎたのか、よほど人気がなかったのか、それとも贋作?
まぁ、品物が到着してからゆっくり吟味したいと思います。下見をしたとはいえ、計測をしたわけでもなくビニール袋越しですから鑑定には限界があります。よく、下見をしたら返品はできない・・・という規定を定めているオークションがありますが、法律的には全く無効で、クーリングオフは可能なのです。ただし、重大な過失が相手にある場合を除いて出品者に迷惑をかけることになりますので、この発動は慎重に・・・。
だまされることが良くあるのがこの世界。間違えたほうが悪い・・・という風潮は個人的には嫌いですが、やはり節度は必要ですよね。とはいえ変造品や贋作は当然いや!良いものであることを祈ります。

※銀座コインオークションのカタログも受付を開始したようです。困りました、この時期はお金が無くなりますね~。
古寛永銭では明暦の金銭、芝番銭背一が、新寛永では奴銭、天保銭では会津の進口保(鋳放し銭)が出ています。寶永の母銭も35万円で出てます。
 
9月18日 【3枚目の貼り合わせ手】
下町の落札品が届きました。1枚は不知細郭手という表示でしたが、拓本を見て貼り合わせの手であることがすぐにわかりましたので、ちょっと奮発して落札。面は細郭、背は長郭なのです。もう1枚は長郭手、ひび入りということでしたが鋳不足状のもので私はあまり気になりません。だって3500円ですから。こちらは48㎜を切る縮径銭でした。
ところで貼り合わせ手の雰囲気・・・とくに鋳肌の感じは皆同じで、鋳浚い痕跡の見えるもの。銅質も黄色味が少ない褐色で、刔輪の雰囲気も同じです。ただ、文字への加刀の強さははそれぞれに微妙に違う感じです。砂目を感じられないつくりであること、銅質(制作)が江戸期には思えない感じがあることなどから時代が少し降る気もしないでもない・・・そんな違和感を感じています。

※面は刔輪、長足寶、文字の修飾が見られます。背は長郭、花押が大きいのが目立ちます。状態はいまひとつで郭内の段差はよくわかりません。鋳浚いの感じはありますが砂目は目立たない。なぜ?
状態は・・・いまいち、いまに・・・。
比較のため、状態の良いものを掲示。面背の輪の刔輪痕跡が良くわかると思います。文字への加刀もはっきりしていてとくに天横画、通頭の上部横郭、花押に反り返るような癖が見られます。
それより特徴的なのが鋳肌。鋳浚いの痕跡がはっきり確認でき、とくに背側に顕著。
砂目がほとんど見えないのも特徴です。3枚のうち2枚は真っ黒に変色していて、これだけが伝世の極美品です。

この手のもの、ここ数年で複数枚見ていますが、ここまできれいなものはまずない。真っ黒に変色していたり、磨かれてやや真鍮質っぽい色が出ていたり・・・これが本来の色なのかどうか私もまだよくわかりません。

※地肌の感じはぬめぬめしたもの。福岡銭で似たものを見かけることがあると思います。
 
9月17日 【琉球通寶】
琉球通寶についてⅠ氏から資料(九州文化史研究紀要42・43・44号 安藤保氏 琉球通寶の鋳銭と安田轍蔵 上下)を頂きました。
詳細までは記述できませんが・・・

安田轍蔵は大阪の生まれ。すぐれた眼科医でありながら経済に精通し幕府への人脈もあった。(万延元年に薩摩藩に召し抱えられる。)
文久元年頃から薩摩藩は幕府に働きかけ、琉球経済救済の名目で琉球通寶の鋳造の許諾を得た。
そのとき中心的に動いたのは、安田轍蔵であり、しかも
(木綿?)布取引にからめて全国流通の内諾も得ていた
許諾見込みの段階の安政4~5年頃にかけて、薩摩藩では島津斉彬の命により城内にて、
天保銭、寛永4文(鉄)の試鋳が行われていた。
安田の働きで鋳銭工も集められ万事うまくゆくと思われたそのとき・・・
安田は反対勢力の謀略によって屋久島に事実上配流され、鋳銭事業は
市来四郎を責任者とする藩直営方式にとってかわられた。
※隠密の疑いをかけられ、鋳銭事業からの辞退を迫られたが拒否をした結果の処遇。

安田を失ったため、琉球通寶は藩外流通の道を閉ざされ、藩内に大量に滞留することになり、インフレなどの弊害を生み出した。
琉球通寶が全国的な公貨とならなかったため、金銀とのスムーズな兌換を目的とした半朱銭はまったくマイナーな地方貨幣になってしまった。
※天保銭型の琉球銭は広島藩との交易や挿しに混ぜての少額流通はあった。なお、安田はこの問題を早くから看破しており、天保銭と同じ全国流通力を持たせる方向で幕府と交渉したらしい。また、配流された後も、藩に対して諫言していたらしい。

とまぁ、こんなところ。もちろん薩摩藩の琉球通寶鋳造は口実ではじめから天保通寶の密鋳が目的であったのは明らかです。しかしながら、密鋳の事実を隠すために琉球通寶の鋳造もやめられません。さらに、このあと薩摩藩は銀札も大量発行して藩内政は大混乱。しかもその銀札を琉球通寶と兌換するというお触れを出すはちゃめちゃぶり。そこで立て直しのためふたたび安田が登用されることになり、屋久島から呼び戻されて経済改革案を実行することになったようですが、時すでに遅く、資金問題、安田自身の健康問題もあって、計画はとん挫して表舞台から去ることになったようです。

う~ん、重い。内部のどろどろした権力争いもあって実に不快な結果です。最後がハッピーエンドなら大河ドラマの題材になりますが、これでは救われません。安田轍蔵のすぐれた経済感はすばらしいのですが、それを無能な権力闘争者が横取りしてめちゃめちゃにして行く様は今の日本の政治運営を見るようです。
問題です。薩摩藩は琉球通寶を何文で通用させたのでしょうか?  → 解答
 
9月14日 【プチ掘り出し】
ここのところ失敗だらけでしたが本日入手の天保銭はあたりでした。左がネットでの画像。4枚組の天保銭ですが1枚だけ色が黒くて雰囲気が変です。拡大画像でも鋳肌が変です。良く見ると文字周辺に加刀の痕跡らしきものがある・・・と、いうことではずれ覚悟で応札していました。
まぁ、この手のものは99%焼けた品だと思って間違いないような気がしますが、宝くじと思えば安いもの?
私のⅠDを追いかけている人もいるようなのですが、さすがにここの所はずれ続きがこたえたのでしょう。いつもは競争が激しく負けてしまうところ、珍しく競りがほとんど起きず2000円未満で落札です。
というわけで品物を見ると・・・やはり不知長郭手、しかも微妙に刔輪が入っていて長足寶気味でした。というわけで推定市価8000円ぐらいかしら・・・。こうしてみるとほとんどもうかってませんね・・・まぁ、気分ですからね。

 長径48.35㎜ 短径31.8㎜ 銭文径40.9㎜ 重量19.1g
 
9月11日 【何やってんだか・・・】
交通会館に行ってきました。結果は散々です。なにより見事に贋作に引っかかってしまいました。額面は1万円ほどですがやはり悔しいですね。そういえば先日の入札で「本座中郭」を落札しましたが、実際は広郭の広穿でした。出張が続いていたのでクーリングオフ期間を過ぎてしまいましたが、このような状況が続くとこの世界はファンが離れてしまいます。そういえば交通会館は50歳以上の男性が70%以上占めていた感じ。子どもと女性が本当に少ない。先行きが本当に不安な業界です。業界全体でなんとか子どもと女性のファン獲得と浄化をしないといけません。
目の保養はだいぶできましたが、全体に価格は高め・・・品物がないのでしょうか?これじゃ穴銭は買えないですね。みなさん、努力してください。
 
謎の濶字退寶写
後作の可能性が高い(民鋳)といわれました。たしかに通常の濶字退寶より銭文径などが一回り小さく、変形の桐極印が打たれています。
しかしながら本炉銭より肌が美しく、やすり目などに矛盾は感じませんので銭座職人の関与がうかがわれます。
あるいは大化けする可能性を秘めておりますので、宝くじを買った感覚ですね。(贋作でない可能性もあります。)

本日は薩摩の白銅メッキに見事引っかかってしまいました。蛍光灯の下ではだめですね。フォルダーからだしたら一発でだめ。掘り出したと思ったら掘られたのは自分でした。そのほかに厚肉(3.2㎜)の琉球・・・しかしながら重量は26gどまり。
 
9月10日 【競り負け】
最近、良い売り物が少ないせいか入札などでの競り負けが目立ちます。オークションネットもまさかの全敗。安南寛永だったので全敗はないと思っていましたが甘かった。ネットでも最近の入手品は小物ばかり・・・まぁ、これは気晴らしだからOKかしら。
そんななかで収集でようやくの落札・・・吉と出るか凶と出るか届くまでのお楽しみです。
 
9月4日 【さらば正字縮文】
8月の幣泉138号に何気なく「正字縮文」が出ていました。おそらく正字の通用銭手替わりとしては天狗寛永とならぶ有名品にして、最難獲品ではないかと思います。しかも出品価格は5000円!目が釘付けになりました。
価格のつけ間違え?それともヒビでも入っているのかしら・・・と疑いながらも、やる気満々の応札です。
3倍の価格・・・いやだめだ、5倍は・・・、いやもっとだ・・・と、頭を悩ませ結局10倍以上の価格をつけて悠々応札。当然ながら獲ったものだと勝ち誇っておりましたが、結果は不落。落札価格は15倍でした。奇品館行き決定です。
 
8月27日 【オークションネットの古銭入札誌(13)】
帰宅したらこんなメールが来てました。
毎年年2回発行しております『古銭入札誌』、その最新版第13号を本日発送し、幣社WEBSITEにアップ致しましたので、ご案内申し上げます。
いつも通り咸豊銭、中国絵銭も多数出品されていますが、その他に手類銭・不知銭類や日本の記念銭、古代コインや外国銀貨等も、状態の良い品が多数出品されております。下見は8月26日(木)から9月5日(日)までとなります。ご応札の締切は9月6日(月)13時到着分までとなりますので、ご注意下さい。

横浜古泉研究会の応札結果は惨憺たるもの・・・競争が厳しくなりました。不知狭足寶は欲しかったなぁ。でも、入手できた不知広郭手は多分間違いのないものです。一方、ネットで応札してほったらかしていた玉塚天保・・・落札したのは良いのですが3万円を超えてしまいアイタタタ・・・です。実は薩摩広郭に異書タイプの刻印がされていたもので、珍しいものには違いないのですが予想外の高額品になってしまいました。マニアは恐ろしいです。
玉塚天保異書(薩摩広郭)
玉塚天保は絵銭・記念銭の類である・・・という認識が必要でしょうね。ネットに出ていたもので、初期値は13000円でした。薩摩広郭に打たれた異書刻印であるという認識が出品者にあったかどうかは不明ですが、応札は一騎打ち。絶対負けない価格を入れておいたのですが、それでもここまで高騰してしまうとは思いませんでした。

なお、玉塚天保(人の鏡)には数種類の刻印組み合わせがあり、異書タイプの面は必ずこの書体「天保銭は」「人の鏡」の組み合わせになります。また、背側の刻印は文字の大きなタイプで榮の字の冠は丸くなります。
玉塚には贋作が多いのでご注意ください。(銭譜に掲載されているからといって安心はできませんよ。)

 
8月23日 【パソコン終末期か?】
今年に入ってパソコンの調子がいまひとつだったのですが、8月に入り絶不調になってしまい更新もままなりません。とにかくバックグランド作業がなかなか終わらキーボード入力作業ができません。入力ごとに画面が切り替わるのに5分以上待たねばならないことも多く、フリーズもしょっちゅうです。ウィルスかな・・・と思いスキャンしても検出できないので、ハードディスクの容量不足からくるメモリ不足+機械本体の不調のようです。(あるいは複数のオートダウンローダーのぶつかり合いか?アドビとウィルスソフトが怪しい。メーラーもライブメールに代えたので怪しい。)DVDも壊れて読めなくなってますし・・・。
かと思うと今朝はすんなり立ち上がりました。(昨夜は午前3時まで格闘してしまいました。3回も再起動してます。)

※明日から長野県に研修出張&家族旅行です。無理やり研修に家族をつれてゆく形で、しかも一泊だけのハードスケジュール。
 
8月22日 【接郭と額輪の謎】
接郭と額輪は、古くは銭譜上の混同もあり、とても似ている一面があります。
双方とも本座広郭を写したものであろうことが想定されますが、銭文径は接郭のほうが微妙に小さい感じ。しかし、写しによる銭文径縮小値がどうも理論値と合致しません。額輪のほうも母と通用銭の銭文径の異常な縮みの差がどうにも説明しきれません。天保仙人様によると銭文径はあくまでも参考値であり、必ずしも理論値通りにはならないようです。
ところで、額輪の母銭の拡大画像を関西のS氏から頂戴して、計測値も教えていただきましたが、現品のサイズはほぼ本座の広郭サイズです。したがってが額輪は本座銭を改造したものである可能性がかなり高いと思われます。仙人様によると額輪の母銭は使用感のないものが多く、改造痕跡は明瞭です。書体も短尾辵以外はほとんど手が加わっていません。
一方、接郭の母銭には未使用のものの発見はなく、それも覆輪、刔輪を直接行った痕跡が見当たらないそうです。また、接郭には微妙な書体変化がいくつかあります。つまり、接郭は改造原母から母銭を鋳造し、それから通用銭を量産したものではないか・・・。接郭と額輪は制作方法からして異なるもの・・・ということに落ち着きそうで、この件は仙人様の見解とも一致を見ました。ただし、接郭はまったくの新規母銭の可能性もあるそうですので決着はまだ先。

なんでも仙人は接郭の原母かもしれないものをお持ちだそうで、機会があったら拝見させていただきたいなと思う次第です。
 
8月18日 【某氏の退院】
雑銭の会の某氏が無事退院されたとのこと・・・と、いうより入院されていたことすら存じ上げませんでした。
私も一昨年は扁桃腺膿瘍で窒息しかけ入院し、昨年は椎間板ヘルニアで2か月以上歩行がままなりませんでした。もう、若くない・・・ということを自覚して節制しなければならないのですが、ダイエットもままならず肝臓値、中性脂肪、コレステロールとも高位キープです。
本当は医者に行ってコントロールをしなければならない域にまで達しているのですが、なかなか行く決心がつきませんでしたので、他人ごとではない気がします。
ところで・・・仙台天保の大様・・・状態が悪かったので突っ込んでゆかなかったのですが、たしか(鋳だまりのないタイプの)存在は仙人にうかがっていたような気がします。気が付いたら終わってましたが、なかなか三桁の金額を出す勇気がありません。これまたきっと逃がした魚の部類なのですが、たぶんマニアの手に落ちたと思いますので、競わなくて良かった、家計も助かったと喜んでおきましょう。
病気は古銭に限りますが、それもほどほどにしておくべき・・・と自分に言い訳しております。
 
8月11日 【新種発見!?】
口蹄疫で苦しむ宮崎県から新発見のご報告が・・・。
天狗寛永断足寛だそうです。私は天狗寛永でさえ保有しておりませんので、論評はできませんが、このような小さな発見をすることができるというのもまた文銭の楽しみ方の一つなのでしょう。
現段階では亜種、兄弟銭の類なのかもしれませんが、いやはやその眼力、集中力には恐れ入るばかりでございます。ポイントもしっかりあるので、3枚目の発見、母銭の出現の報告をお待ちしております。
それにしても私が天狗寛永に出会えるのはいつのことなのでしょうかね・・・。

河谷様ありがとうございました!
さて、もう1枚は四国のK氏からのご報告。
25.3㎜の間違いのなさそうな正字背文母銭ですが、寛サ画が陰起していて、正字背文欠サ寛の母銭ではないかとのこと。
残念ながら私にはその判断力はありません。どなたか教えてください。
ただ、寛の二引きの上が歪み、短いのが妙に目立ちますね。こっちの方から攻めたほうが良いのかもしれません。
類品をお持ちの方、ご連絡をください。

目下、四国のK氏は絶好調ですので、何か朗報があると思いますね。
 
8月10日 【大魚逃す!】
8月6日の記事の宝永母銭ですが、某筋から本物との情報が飛び込んできました。まだ、確定したわけではないもののものすごい大魚を逃した可能性があります。知らぬが仏、知らぬが花・・・知らなきゃ良かったけど知ってたらもっと良かったお話です。
また、入手者様からの情報では会津濶縁?は水戸(久留米)背異濶縁だったようです。ただ、この濶縁ぶりはなかなか見事。雑銭といえども私は大好きですね。
かくいう私はラムスデン作の千手観音天保を入手。至勢菩薩・普賢菩薩に続く3品目で、2番銭ではない本物の(?)偽物です。大魚を逃して贋作(戯作)品を購入するなど私らしい活躍です。
 
8月6日 【玉石混交?】
ネットで収集した画像です。左上は7月28日の記事にある宝永の母銭様。やはり分厚く張り合わせに見えますね。贋作なら非常に精巧ですが、これは一体何なのでしょう?
中央上は太ノ断辵母?・・・これについては真贋が私はわかりませんので手が出ませんでした。でも何か気に入らない雰囲気がある。
上右は参考銭ながらなかなか良い出来。母銭からの写しじゃないかしら。
左下は会津濶縁かなぁ・・・石持ち桐ではなさそうで、もっと頑張ればよかったのですが締め切り時間を忘れてました。下中央は間違いのない土洪武。これは行くべきだったと思うのですがこれも締め切り時間に間に合わなかった・・・まぁ、専門外ですから。最後は面重文。こいつは高騰したので断念。
これらは見ていた方は多かったと思います。宝永と会津は私には判断できませんが、お分かりの方お教えください。
 
8月5日 【昂通背星が来た!】
パソコンが相変わらず不調で、今日はうまく起動するまで1時間近く格闘しました。そんなさなか何やら大きなメールが到着。開いてみると不思議な記号のオンパレード。文字化けかと思いきやスライドショーが添付されていたようです。
記事は見当たらず、ただ仙台古泉会7月例会とTakahaShiのネームが・・・。たぶん最近パソコンをはじめたH会長あたりの指示かそれともTakahaShi氏が自らお送りいただいたものなのか・・・詳しくはわからないのですが一足先にここに掲載します。
古寛永をやっている方なら昂通背星=良恕大字という名前が思い浮かぶはず。.良恕特有の寶王末画と尓の初画の連続性があるのです。それにしてもすこぶるの深彫ですね。うらやましい限りです。(TakahaShiさん、ご連絡をお待ちしています。)

この記事を書いている途中で『良恕』が『良怒』になっていたことに気づきました。パソコンで文字登録するときに間違えたようで全く気付いていませんでした。間違えて覚えてしまった方・・・ごめんなさい。ちなみに読み方も『りょうじょ』が正しいのでご注意を。
古寛永 称:水戸銭
昂通背星

画像提供
仙台古泉会 TakahaShi様

 
8月4日 【文久永寶 久々に・・・】
ネットで文久の深字を落札。本体という触れ込みでしたが精査すると深字の俯頭永という種類でした。たしかに永頭が短く見えるので狭永と間違えるのも無理ないと思います。この俯頭永は深字手にもあってこちらは10位の雑銭です。
深字と深字手の差は微妙で、私は寶王画の大小と王最終画の接し方で判定します。
そういえば、九州の唐松堂さんからは文久永宝分類譜の項がしばしば届いています。ろくにお礼もしていませんでしたね。ありがとうございます。文久は未解明なところ、変化も多くこの作業は大変だと思います。やろうと思えばライフワークにもなる作業であり、しかしながらなかなか良いサンプルに出会えないのもまた文久コレクターの宿命です。本当に売り物は少なく、そして変化は膨大なのですから・・・。
唐松堂さん、ファイト!
 
8月2日 【ネタ切れ・夏バテ】
ここのところ古銭趣味にいまひとつ力が入らない。時間がなくて古銭会に行けず、したがって新たな発見も入手もありません。
(少しすね気味です。)というわけで、もらった拓本や古記事でお茶を濁します。一番上の拓本は古寛永マニアならすぐ分かる長門銭の俯永狭辵です。破見寛がお約束。文字が全体に丸っこくてかわいらしい。拓本をくださったのはYさん・・・古銭を語るときは目がキラキラ輝いています。

中段は83年の6月号収集掲載の安南寛永。古寛永(吉田広永)の面文に角ばった背元が可愛い・・・和田遙泉氏の記事にあったもので、92年3月の穴銭入門にも掲載されていますが、位付13位と低い割に私はまだお目にかかっておりません。

下段は83年の収集5月号で即売品広告にあった拓。即売品と言いながらも値段が書いていない!
古寛永不知勁永大字とありますが、微妙に見たことない書体。水戸勁永のような仙台大永のような。寛目が大きく通辵頭が伸びているので変わって見えるものかなぁ・・・お分かりの方お教えください。
 
7月28日 【収集の表紙から】
まずは収集様、文源郷様、勝手に画像を転用してごめんなさい。今月号の収集の表紙にある島屋無背銅母銭(左)と島屋無背細縁母銭式(右)の画像ですが、一見して明らかな違いがいくつかあります。一番わかりやすいのが背郭、そのほかにも細縁の方が文字が離輪しているように見えるのです。実際に画像を半切りにして重ねると細縁の方がわずかに内径が大きく、穿も大きいものの背小郭のようです。
この違いはやはり細縁の方がきちんとした母銭仕上げがされているから・・・というより間違いのない母銭そのものなんじゃないかなぁ・・・と思う次第です。一方、左側は文字の大きさなどほぼ同じ規格ながら、右側のような繊細な仕上げがいまひとつ。もちろん、貴重な母銭には違いないのでしょうが、化粧前のすっぴん状態、スカウト前の原石です。どちらも評価は珍なので私には縁がないものなのですが、こうして並べてみると全く別の顔をしていて面白い。刔輪とまではいかなくとも加刀と鋳浚いでここまで違うのでしょう。勉強になります。

※ネットで宝永通寶の母銭のようなものが出ています。たしかに異常に彫が深く、別格に見えますが・・・なんか引っかかります。厚すぎて張り合わせに見えますし、内径や文字の大きさが通用と変わらなそうで極印もなんか気に入らない。君子危うきに近づかず・・・この判断が吉なのか凶なのか・・・。

※パソコンのハードディスク残量があとわずかになってしまい、処理が遅いのなんの。少し、画像を整理しないといけなくなってしまいました。
7月24日 【やはり多忙】
八厘会は遒勁のお話なので行きたかったものの、本日は職場イベントの日なので無理。私はイベント屋状態なので8月から9月にかけての週末は大体うまってしまいます。ワーカーホリックとでもいうべきなのか、とにかく仕事なんだかプライベートなのかわからない状態でこの時期は過ぎてしまいます。それでも気分転換は巧妙にしてまして、一昨は1日の休日を利用し、子どもと二人でドライブ→海水浴→映画鑑賞を1日でこなしました。(付き合った子供は喜んでましたがぐったりです。)
くたくたで帰って寝入ったたところを職場からの緊急連絡で起こされ、そのまま徹夜作業・・・朝からは東京へ出張し夜8時までの研修受講です。さすがにぐったりしましたが夜は自分にご褒美と飲みに行ってしまいました。
う~ん、こうして書いてみてもすごい、我ながらとてもタフ、長生きはできそうにもありませんね。
 
7月19日 【多忙な日々】
CCFにも行けませんでした。八厘会も絶望的です。明日は出張、週末も出張・・・しかし古銭屋に行きたくとも昼間は無理です。夏から秋にかけて私はイベント屋になってます。選挙終わったばかりなのに・・・。気分は超ブルーです。
本当はつくりかけHPに取り掛からなければならないのですが気合が入らずほったらかしです。不調だ!

そこでアルバム整理・・・夜、天保銭のフォルダーをポリプロピレンの袋に交換しています。なかなか手間がかかりますがおさまりはなかなかよろしい。しかも袋は100枚で100円と激安です。気分転換の作業としてはまずますです。これで新しい発見があれば・・・。
 
7月16日 【誤配狂奏曲】
誤配商品が再配達されましたが不在だったため再び行方不明・・・業者に問い合わせるとすでに配達済みという返事。配達した人間が不慣れだったためどこに配達したのか良くわからなくなっていました。結局、職場に転送配達されたことがわかりようやく一件落着。(職住接近で複数の窓口があるので行方不明になってしまってました。)開封してみると・・・あらら、思った以上に状態がいまいち。もう少し状態表示を正確にしてほしかったなぁ・・・とは思うものの、ある程度覚悟してましたしもう面倒くさいからそのままです。くたびれました。
 
7月12日 【選挙終わる】
応援していた人がようやく当選・・・眠いし、くたびれました。肩の荷も下りましたが、これからがまた大変です。
 
7月10日 【スタリキ天保?】
東北のSさんからのご連絡・・・まずは行方不明の落札品のご報告ありがとうございます。あわせてご投稿も頂戴しました。
この品物ネットにでていたやつです。
一見して変。極細縁、極細字、極細郭、長尾天、張点保、俯頭辵、しかも魚子肌とくればやりすぎですね。これと似た制作のものが不知天保通報分類譜の別巻に、薩摩細字小頭通として掲載されています。薩摩広郭を、磨輪、削郭、削字したあとを腐食処理+古色づけしたものではないかと思われます。
おそらくかなり薄手になっていると思います。比較的時代のある贋作とSさんも見ている贋作ですね。

追加情報 この品は故瓜生氏の天保堂の入札誌「古銭倶楽部」平成4年春季号の20ページに参考品奇天(精巧作)として掲載されていたものでした。肉厚は2.4㎜あり、大型の変形桐極印が片側だけにうたれているそうです。輪側のやすり目も深く粗く、改造母銭からの作ではないかとのこと。(S氏からの追伸)

 
7月9日 【誤配ショック】
落札品が職場に到着していました。どうやら昨日のうちに到着していたようです。本来は自宅に届くべき品なのですが、宅配便の運転手が留守に気づいて気を利かせて届けたようです。どきどきしながら開封すると・・・あれれ、自分が応札した品とは違うものが混じってます。
もしや番号を書き間違えたかも・・・と、思い、あわてて出品先に問い合わせました。
電話先の女性は機械的な応対・・・『番号で管理してますから、商品名は関係ないんですよ。』・・・よくあることなんでしょうねぇ。
とりあえず私のハガキのコピーをFAXしてくれました。で、もってハガキに書いてある番号と、商品番号は一致していました。
電話の女性は『番号違いによる返品はしょうがないでしょうね・・・ただ送料手数料はあなたの負担になりますよ。』ということで、電話口でぺこぺこ謝っておりました。ブルーな気持ちで、入札誌の出品欄をパラパラめくると・・・あらら、私の方があっています。中身の取り違えです。形勢逆転。
恐縮して謝って思いっきり損をしてしまいました。それに落札した品物がどこへ行ったのかとても不安です。行方不明・・・落札取り消し?

※行方判明!なんと東北のSさんのところへ誤配されていたようです。世間は狭いものです。
 
7月7日 【深夜の修復】
うっかりファイルを上書きしてしまい、2004年分のデータが飛んでしまいました。2004年はこのHP開始の時の貴重な記録。保存しておいたデータから必要なものを選び、埋め込みなおすのにほぼ一晩かかってしまいました。
今日は、選挙の最後のご奉公・・・うぐいすBOYになる予定の日です。こんな状態で臨んで良いのやら。
 
7月5日 【栗林広穿異書 大様仕立母銭】
久々に出た投稿のホームラン。撰銭マニアの四国のK氏からです。鉄銭勉強不足の私は一見では判断できませんでした。
栗林広穿異書は、手引きなどではあまりの珍品ゆえ一番最後の参考欄に掲載されるほど。しかも未仕立ての鋳放し銭が普通で大きさも28mm台のものしか泉譜には掲載されていません。
しかしながら、この品物が間違いない品物である鑑識ポイントがいくつかあります。もし、この品物が間違いであるのなら、歴代の泉譜を飾った古拓の品々はすべて否定されてしまいます。
公式発表前のスクープ画像です。皆様、じっくりご鑑賞の上、ご意見を頂けましたら幸いです。
 
7月4日 【IME2010】
マイクロソフト社がIME2010を無償公開していると聞いて、さっそくダウンロード。これで誤変換が少なくなると喜びました。何せ私のは2003ですから・・・。通常のアップデートでは入手できないので、グーグル検索して直接入手。入手後に自動更新するよう設定変更もしました。(この手順は少しわかりにくいかも。)やれやれと思ったのもつかの間・・・今まですらすら変換できた古銭用語がまったく変換できなくなっていました。そうです、ダウンロードすると今まで蓄積してきた個人のパソコン辞書まで初期化されてしまうのです。
気づいた時には後の祭り・・・修復に躍起になっていたら、目をつけていたオークションが終わってしまいました。被害甚大です。
ところで・・・5月にY氏から頂いていた斜珎の拓本ですが、改めて見れば見るほどその変態ぶりが際立ちますね。これはもう斜珎の枠を飛び出しているのかもしれません。同じような拓は幕府・諸藩 天保銭の鑑定と分類や不知天保銭分類譜下巻にもあり、天保銭の鑑定と分類では張点保になっている類品として奇天類と並び紹介されています。斜珎は私はまだ未入手でして、論評はできませんが、いつか入手できるのなら願わくばこれぐらいのものが登場してくれないかと・・・できれば雑銭に交じってぽろりと入手・・・となりませんかね?
我が家に来て2年目のメス猫が最近とくにうるさい。もともと鳴き声が大きかったので避妊手術はしたのですが、妙に私になつき寝るときは私の足元に寝ます。今朝は3時におもちゃのネズミを持ってきてもてあそび、4時からは耳元で短い声でニャッと鳴き続けます。
起きよう、腹減ったの合図なのですが、とにかくうっとうしい。だいたい足元に寝られると蹴飛ばしそうで怖くて寝返りが打てません。やむなく私は毎夜のようにフローリングの床に寝るはめになっていて、肩がこってどうしようもありません。もう1匹のメス猫(女房)はクィーンサイズのベッドを占領しており、一時腰を痛めてベッドが苦手になった私は昨年からせんべい布団で寝ていましたので、これで 女房(ベッド)>猫(布団)>私(床) という変な序列ができてしまいました。
 
7月1日 【HPの改造】
よくこのHPを見ている方は気づいていたと思いますが、最近HPの表示方法を少しいじっています。このHPはホームページビルダーのどこでも配置モードでつくっているのですが、このモードはレイアウトなどが見た目どおりに配置できるのでとても簡単・便利ながら、ブラウザの大きさに合わせて画面サイズを変更する機能がないために、文字サイズ表示を 大 に変えると文字重なりが発生してしまうという問題がありました。
そのため、今までに何度か『壊れている』という連絡を戴いていて、そのつど インターネットエクスプローラーのページ → 文字サイズ → 中 に設定すれば回復します と伝えていました。
一方で私自身の目が悪くなり、以前はこのサイズで充分だった記事の文字が、ときにちらつくようになってきました。ですから体に優しいHPにするため表示文字サイズ変更に応えられるように改造したのです。
ちなみに今このHPをご覧の方はインターネットエクスプローラーのページ → 文字サイズ → 大 に表示変更して見て下さい。画面サイズの中で文字が大きく表示できるようになったと思います。ただし、他のページではこうはいきません。
もっとも、この表示方法にも限界がありまして、文字が変に折り返されたり、画像のレイアウトが壊れたり、文字と画像の重なりがうまく行かなかったり、一部の特殊効果が使えなくなったりと良いことばかりではありません。なにより1Pの改造にほぼまる1日かかります。無償労働ですからね・・・。

覆輪・刔輪に関する記述・・・技術的な論考についてはほぼ考えがまとまりました。この記事は書きながら考察するという方法をとったため、内容も紆余曲折してしまいました。しかしながらなかなか良い論の展開だと自画自賛しています。
ポイントは以下の通りです。
①均等幅に覆輪してももとの大きさの天保銭は再現できないこと。
②覆輪変形では縦方向の圧縮と横方向の膨張があること。
③凝固収縮では全体的な収縮が起こり、収縮率は均等でも収縮幅は縦方向のほうが大きいこと。
④横太り銭形は上記を修正する過程で生まれたこと。
⑤刔輪は主にいびつになった輪の太細を修正する目的で行われた可能性が高いこと。
⑥寶足が伸びるのは、刔輪の手間を省略するためだと思われること。郭の位置ずれがその証明をしています。
⑦課題として厚みの変形、覆輪時の郭の変形(反郭化)、凝固収縮時の広穿化の検証が必要だと思われること。
もう少しまとめれば立派な論説になるのではないかと思います。
 
6月29日 【御刀剣油の威力】
Y氏から聞いた刀剣油が到着。早速、試してみました。その威力、恐るべし。以下に実際の映像とリポートを載せます。

左の会津濶縁には採拓のときにつけたと思われる墨が無残に残っています。石鹸で落とそうとしましたがびくともしません。
そこで御刀剣油を綿棒につけてピンポイント攻撃・・・あらら、落ちる!完璧とは言えませんがかなりきれいになりました。拓墨は油に良くなじむからなのでしょうか?
続いて緑青のこびりついたもの。前の蔵主も格闘したらしく削ろうとした痕跡が白くなってます。綿棒に油をつけてこすると・・・綿棒がみるみる青く染まります。さすがに地肌に薄くこびりついたものは落としきれませんでしたが、塊状の緑青はほぼ除去できました。ルーペで拡大してみると浮かす+溶かすという感じで錆が崩れ取れてます。残った塊の錆びももろくなっていて針でつつくと簡単に取れました。完璧ではないもののすごく良い。錆びは黒っぽくなるので目立たなくなる効果もあります。
油だけあって、地肌がしっとりした感じになりましたが、全くべたつきません。独特の香りが気になる方は石鹸で洗い流せばOK。
この商品、お勧め度90%ですね。5月20日の琉球の小字も、これで緑青処理されていた気がします。(売ってしまいましたが・・・)
デジタルノギス(Mitutoyo デジパPC15JN) を八厘会で購入しましたが、プラスチック製なので軽くて便利で銭を傷つけません。ただし表示は0.1㎜単位までです。100円ショップの20倍ルーペ(210円)も費用対効果は抜群ですね。
 
6月26日 【八厘会に参加】
3月以来の参加。本日は私の好きな接郭と贋作近代銭のお話とあって興味津々。何か資料を出さなくちゃと思い、最近毎日加筆している覆輪、刔輪に関する原稿を小一時間でまとめました。
お出かけのお許しを得るため早朝から掃除、ゴミだしと大わらわです。一段落したら妻から昨日宅急便が届いているわ・・・の一言。何食わぬ顔(冷や汗もの)で受け取り、そっと開封。例の17枚の天保銭です。秋田本座写2枚 薩摩横郭(磨き)1枚 Etcに混じって注目の2枚はまぁまぁ当たり!でした。
左の1枚は会津の立派な濶縁。類似カタログでは再覆輪の名前がつけられていますが、普通の濶縁より0.5㎜ぐらい銭文径が小さく、縮字大濶縁とでもいうべきものです。もう1枚は予想どおり不知長郭手覆輪刔輪、それも左右の地肌が輪に向かって急傾斜に彫り込まれている特異銭。銭をつまむと中高で肉厚・・・いかにも異制です。しかも離貝寶です。とはいえこれだけじゃやはり投資額には届かず・・・赤字は当然の結果ですかね。
八厘会では接郭と近代銭の贋作のお勉強。
ズレ打ちの真贋ポイントや放電加工機による贋作品の地肌観察など感心することしきり。
なかでも東京五輪1000円銀貨の贋作品は極めて精巧・・・作ったほうもすごいけど見破ったほうもまたすごい。それが欲しいと思う私は邪道の権化でしょうか?
天保通寶覆輪刔輪マニアック講座について、少し説明する時間を頂戴しましたが、人数の多さに圧倒されしどろもどろ・・・。資料は15部しか用意していなかったのですが本日は座りきれないほどの参加でした。中には私のHPを印刷して持参くださった方もいらっしゃり恐縮至極でした。
盆回しでは一分銀の本と琉球通寶2枚(大字宏足寶と小字本体)を出血大サービスで放出。そういえば琉球小字の本体は1枚しか持ってなかった(残り1枚は桐極印)ことにあとで気づきました。しまさん、大事にして下さいね。
その売却金額を元手に、仙台古泉会のNさんから仙台長足寶小様などを格安購入。これがどこかで見た記憶があると思ったら昨年の4月20日にネットオークションに出て競り合った品でした。いやはや本当に世間なんて狭いものです。古泉界なんて本当に小さな世の中でお金のやり取りをやっているんですねぇ。この品は私のところにお嫁入りする運命がきっとあったんでしょう。
私も盆回しでは損切り販売をしましたが、Nさんもご好意で出血大サービスしてくださったようです。ありがとうございました。
学生のK氏が学割価格で秋田の小様の美銭を譲られていました。彼は所持品のほとんどが美銭ばかりです。法律を学んでいるそうですが、良い師匠にも恵まれて立派な病気になってます。(早く気づけ!あぶないぞ!)
小学生の男の子も参加していて古銭界の未来派は明るい・・・かな?
ところで前から気にしていたコインアルバムの整理方法ですが、今日少しだけ良いことを聞きました。
コインアルバムの塩化ビニールにはしなやかさを保つため可塑剤(軟化剤)が入っているそうです。その成分に硫黄が入っているため、長期的に保存していると銅と硫黄が反応して硫化=緑青が発生しやすいのだそうです。ならば、硫黄成分のないポリプロピレンの袋に入れておけば硫化は防げると、早速100円ショップで購入してきました。
ただ、ポリプロピレンの袋は滑りやすく、アルバムから脱落しやすいという欠点があります。これをどうするか目下思案中です。
また、Y氏から
緑青は刀剣用の油で手入れすると良いとも教わりました。(早速インターネットで購入)
さらに仙人からはプラスチック製のデジタルノギスを購入。軽く正確で銭を傷つけませんのでこれは武器になりそうです。なお、真贋を見分けるには20倍くらいのルーペが良いそうで、100円ショップで買えるそうです。さらに旭龍童氏がスケール内蔵型のルーペを持っていました。サイズさえうまくあえば使えそうです。
最後に寛永ネタをひとつ・・・。
これもインターネットで見つけた品で、商品名は俯柱永ということでしたが間違いなく濶永の書体です。ただし、良く見掛ける次鋳ではなく、初出のほう。しかも見るからに大きいのです。到着してから計測したら28~28.2㎜あり、この書体としては大様クラスになります。
もっと競り合いになるかとも思ったのですが、輪の小欠があったからか、普通の価格で購入できました。ラッキーです。

※江戸コインオークション 9月19日に決定だそうです。
 
6月25日 【マニア向け検定】
短期出張から帰ってきました。コインのマニアック度検定がパワーアップしたそうです。正答率が予想以上に高くなったため、マニア向けの問題も作成したとか・・・しかし、マニアはそんなことではめげないと思いますよ。
上には上がいるということを私は痛感しています。いえ、私など下の下の下、井の中の蛙でございます。
明日は八厘会・・・なんとか行きたいのですが、ずっと仕事はしてないし、掃除もしてないし・・・どうしよう。女房の視線が痛いです。
 
6月22日 【再び大博打】
天保銭狂想曲のなかのもう1品・・・落札してしまいました。非常に画像が不鮮明ですが、薩摩のガマ口やら不知天保らしきものが見え隠れします。17枚の天保銭のうち左側のものは誰もが目に止まるもの。横太りの大濶縁、そして細郭・・・よくみると覆輪痕跡のようなものも見える・・・90%、水戸短足寶あたりだと思いながらも、右下の長郭に目が止まり『いってやれ』・・・の気合が入りました。
こちらも濶縁、そして長足寶の不知天保に見えます。しかし、画像が粗い、背の画像もない・・・ガマ口は撒き餌かもしれない・・・不安と期待と良心と誘惑との戦いですが、結局悪魔のささやきが勝利しました。

これで今月(来月)のこづかいはパァかもしれません。宝くじ気分ですが果たして結果は・・・どきどきの日々が続きます。
※覆輪の痕跡に見えるものは拡大すると他の天保銭に見えますね。これぞ画像マジックか?もしかするとやってしまったかもしれません。シクシク・・・。


2010年CCFオークションカタログが届きました。今年は17日、18日の2日間の開催です。
今年こそ行って見たいと思うのですが、毎年うまくいきません。
そのストレスがネットオークションでの無謀になります。当たる数は少ないものの、今年はドカンとひとつ当てました。(カモ?)これで2度目の大博打になってしまいました。

あさってからまた地方巡業です。私の場合、現地での日中の自由時間はほぼありませんので、ストレス解消はもっぱら夜になります。これがまた変なつきあい出費ばかりです。本当にもったいないと思うのですが、飲むと楽しくなってしまう性格なので困ります。これさえなければお金がたまるのですが・・・。

※表紙を少し改造し、ブラウザの文字サイズを変更してもレイアウトが壊れないように表配置に変更しました。ただし、表題部分はいじっていませんので、文字サイズ変更するとこの部分の配置が乱れますし、文字サイズ中のままでは見た目はほとんど変わりませんので・・・。
 
6月20日 【天保銭狂想曲】
ここのところ天保の雑銭が熱い。。今度は未使用の秋田銭が複数入っていると思われるロットが10万円超過の価格をつけました。これは宝くじ感覚なのでしょうがさすがに、競り合っている人は(私を含め)病気ですね。勝ち目がないと見た私は早々に退散しましたが、落とした方も利益はほとんどないかもしれませんね。これは意地と好奇心を賭けた争奪戦。夢を買うにしても勇気と代償が要ります。
笑っているのは出品者かも・・・でも、やめられませんねぇ。
ところで、最近の私は覆輪刔輪の精密計算と、覆輪刔輪変形のメカニズムを証明するのにハマってしまっています。あまりに内容が偏りすぎてもはや一般的な読み物として堪えないコーナーになってしまっているかもしれません。あとは銅合金の正確な凝固収縮率さえ分かれば・・・。
 
 
6月14日 【天保通寶の覆輪刔輪論】
覆輪・刔輪に関する私の見解をまとめました。これはまた、古銭界が否定してきた
『覆輪によって輪が広くなり過ぎてみっともないので、刔輪して正常にした。』という異説の見直しをも意味します。現物が真相を物語っていますので自信のある部分もありますが、長反足寶2回写し説についてなどは、あくまでも可能性の示唆の範囲で、新規母銭からの鋳造という可能性は否定できませんでした。
一部、古銭界の常識に対する挑戦的な論になっていますが、あくまでも個人の見解、私論の試論でもあります。
できるだけ科学的に証明をしようとあちこち調べましたが、それとて素人の計算なので勘違いもあろうかと思います。しかしながら、調べれば調べるほど深く、面白い。天保銭の内径計測も銭文径計測以上に必要なんじゃないかな・・・と思う次第です。
→ 天保通寶覆輪刔輪マニアック講座
 
6月12日 【重い荷物】
研修から帰ってきたら、不在通知が・・・。郵便局に引き取り行くとやたら重い!中身は鋳物・・・そして差出人は石川さんです。再び指令が到着したようです。こりゃまた重いわけです。それともうひとつ・・・横浜古泉研究会さんから・・・落札物でした。これまた重い。重いはずです、収集のバックナンバーがどっさり入っていました。これだけあると気持ちまで重くなってきました。(支払いも重い?)とりあえず仕事と選挙が落ち着いてからゆっくりとりかかろうとと思ってます。明日は四国出張です。しかも日帰りというハードスケジュールです。
 
6月7日 【ネット観察記】
最近、面白く妖しいものがちょくちょくネットに出ています。たいていはそんなにたいしたものではないのですが、競り合うと思わぬ価格を入れてしまうものでして・・・。左の画像は古寛永の有名品、長嘯子です。文字抜けが非常に良く、思わず食指が動いてしまいましたが、良く見るとなんとなく歪んでます。それでもちょっとだけ追いかけてみましたがやはり負けました。
現在は縮字背文深冠寛らしきものを追いかけていますが、これはお遊び・・・よく見ればヒビ入りです。最近落札したものでは、高知額輪最小様がありますが、なんと1万円超過。この広い世の中で高知額輪に1万円払う奇特な馬鹿はそうはいないと思います。
手持ちの高知額輪の最小様のものと比較したい一心でのこと。額輪も2度写しクラスはほとんどないと思いますので隠れた名品に育てられるかどうか・・・。


妖しいといえばこれもすごかった。琉球の名品ですよこれ!大字小足寶の狭冠寶ですね。仙人の品物を見ていなかったら熱狂していたかも・・・こんな参考品もあるんですね。買われた方はご存知だったようなので、無断拝借画像を公開。
最近、天保銭の計測を再び始めました。改造銭物語という題でやってますが、本当のところは自分の勉強のためでやってます。きっかけはやはり高知額輪。濶縁タイプとそうでないものの銭文径を測っていたら微妙に違う。本座銭を元に覆輪しているはずの水戸接郭とも違う・・・額輪濶縁>額輪>接郭・・・その理由はなぜか、他の本座改造タイプの藩鋳銭はどうなのかあらためて興味をもった次第です。
その結果、覆輪と刔輪に対する自分なりの見解をまとめてみました。小さな発見もあり、計測をしていて会津濶縁と短貝寶の微妙な違いが分かるようになったのも収穫です。勉強不足の私は、毎日が新発見、新鮮ですね。集中力がすぐとぎれてしまう人間ですが、しばらくこれで遊べそうです。
こんな活動ももっぱら夜と早朝が中心です。先日も交通会館に行きたかったのですが、妻と娘のタッグで阻まれてしまいました。遊ぶため、楽をするための集中力はすさまじいほどありますが、これにはかないません。全国比例区選挙の手伝いのほうもかなり苦戦していまして、このままでは私の業界はどうなっちゃうんだろうといささか不安です。こちらもハガキ書き&印刷の手伝いを急遽お願いされまして、1日で500枚という離れ業をやりました。遊ぶ時間欲しさに、エクセルで専用入力&印刷ソフトをその日のうちにつくり、大急ぎでデータ入力して印刷しました。これも、交通会館に行く時間を生み出すためだったのですが・・・でも遊びに行けなかった・・・。
(すみませんが、ほかに応援する相手のいない方・・・この親父をよろしくお願いします。全国区ですから名前を覚えてもらうのも大変なんです。どうか私に楽をさせて下さい。右上の闘魂マークの親父です。)
明日からはまた早朝からの研修担当です。週末は地方巡業。本来の仕事はたまる一方なのに、全然前に進んでません。古銭趣味は息抜きなのか、それとも寿命を縮めているのか最近は定かではありません。
※おもしろいものをまだネットで見つけてますが書けません。すごい発見になる可能性を秘めてますが知り合いと競りたくありませんのでしばらく静観の構え・・・どこまで我慢できるやら。
これぞ異文?!
 
6月6日 【退点文の直一異文跳尾文】
関西のSさんからのメール画像。Sさんは昨年4月から穴銭をはじめたばかりの初心の方で、はじめは錯笵系(焼け銭系)投稿が多かったのですが少しずつ、的を射てきているなぁ・・・と思っていました。そして、ついに目立つ画像を頂きましたので掲載させて頂きます。
背郭の整ったきれいな退点文ですが、文の形が少し変・・・そう、異文状に前足が陰起しています。従来発表されてきた退点文の異文は横ズレ変化によるもので背郭が横広になり、通尾が輪に連なるような変化をする・・・ようなのですが、この銭は背郭が横広ではなく、通尾も普通です。久泉研究資料には直一異文の掲載はないのですが、その代わり退点文の本体の異文の母銭が掲載されています。画像の品は文の末尾が昔の軍人さんの髭のように跳ね上がっていて、久泉の拓に似ています。特筆すべきはすこぶる背郭が美しく、文字も加刀の痕がありそうなほど細く整っています。しかも内径が20.4㎜あるということで、少なくとも母銭クラス以上の品ということになります。
外径はかなり磨輪されていて寛永方向は24.9㎜、通寶方向は25㎜とのこと。背内径18.6mm、重量は3.2g。
文銭はまだ知られていない変化がありますね。この細分類はさらにマニアな先生方にお任せした方が良いと思いますので、論評に自信のある方のご意見をお待ちしています。少なくとも変種、あるいは新種、そしてかなりの確率で母銭(あるいは母銭クラス)です。やはり良い物は美しいですね。
 
 
6月4日 【幣泉落札品】
久々に幣泉で落札。安南寛永2枚、欠叉文、密鋳銭1枚・・・銭失いの買い方です。実はこの欠叉文は縮字濶縁(痩文)欠叉文だったので、思わず応札してしまいました。1枚目のときは短尾寛気味見えたのですが、2枚目は普通の寛尾でした。短尾寛気味になるという推測記事はもろくも崩れ去りました。
天保銭に関して覆輪・刔輪について勝手な記述をし始めましたが、これが結構奥深く、何度も書き直しています。銅の凝固縮小率と銭文径の縮小が合致しないのは覆輪変形のため・・・というところまでは良いのですが、実際にはあまり銭文径縮小のないものも存在していて理論と現物がなかなか一致しません。まぁ、あくまでも推測・・・推理小説みたいな謎解きなので、楽に気構えたいところなのですが、HPに書いてしまうと誤った記事でも一人歩きしかねません。慎重にマイペースで進めます。
一方でH氏、Y氏拓本の記事についてが一向に進まなくなってますね。どこかで一気にやらないと記憶が飛んでしまいそうです。そういえばH氏はロイヤルパークホテルで尖り千小字母銭を掘り出してましたっけ。さすがに慧眼するどいお方です。私は記事には書いていても鉄銭の母については頭に入ってなくはじめに見せられてもピンと来てませんでした。交通会館のイベントも近いので出かけてみようかしら。
 
5月28日 【長郭手寶下強刔輪】
久々に東京出張。帰宅直前のわずかな時間を使って、日本橋の賞山堂さんを訪問。昔は切断された贋作大判が展示してあったっけなぁ・・・と思いだしながら店内へ。実は先日のコインコンベンションのときに気になった天保銭が1枚あったので・・・。しかしながらその品は売り切れ。女神に後ろ髪はありませんでした。そのかわり面白い不知天保が1枚ありました。状態がいまいちということで価格も驚きの激安!(画像よりはずっときれいです。)
この手の天保は類似貨幣カタログで25000~35000円という相場になっていますが、実際はもっと少ないと思います。しかも妙に足が長く見えます。反足寶と表示がありましたが、ちょっと違う感じ。再写しかな・・・と思ったのですが銭文径は40.75㎜あるし、天字が隔輪していません。気になって計測したら、天保間(11.25㎜)と通寶間(12.8㎜)で1.65㎜も違います。手持ち品も調べましたが多少の違いがあるものはありましたがここまで違うのはありませんでした。

輪際をえぐるようにかなり深く刀が入っています。これだけ寶足が長いと天字も輪から離れるのですが、さほどでもない。
銭文径からみて、反足寶の類(おおむね銭文径40㎜以下)ではありません。銭譜を見る限り刔輪銭には多少上下バランスの乱れたものが存在しますが、1.5㎜以上の狂いは珍しいと思います。とりあえず寶下強刔輪としました。通常覆輪刔輪する場合はやはり均等に行うように普通の人間は考えます。覆輪し、天上の外輪と寶下の内輪を削る・・・穿に棒を挿して輪仕上するにしてもこれだけずれちゃやりずらいはずなのです。

一方、この技法を合理的・・・と考えることもできます。覆輪は銭の大きさを保つために必要な技法の一方で、刔輪はできればやりたくない余計な技法・・・というのも銭の重さと大きさは流通の上で重要ですが、文盲が多く挿しで流通することの多かった当時は、文字の形はあまり重要視されなかったからです。多少バランスが崩れようが、整形の工程を片側に集中させたほうが、作業ははかどります。かくして天上は磨輪、寶下強刔輪が生まれたとも考えられますね。
銭文径41.2㎜
銭内径44.2㎜
銭文径39.9㎜
銭内径42.3㎜
銭文径40.2㎜
銭内径43.2㎜
銭文径40.6㎜
銭内径43.5㎜
額輪肥字最小様 再写になる。 額輪本体 激しく文字縮小。 額輪肥字 やや内径大きい。
         5月26日 【額輪等の計測比較】
内径の差異を見るためのサンプル画像です。
最小様は異常な小ささで2回写しサイズ。
額輪本体もかなり銭文径が小さくなりますが、サイズ中途半端なので本座を直接写したものではなさそうです。
肥字系は1回写しのサイズ。銭内径の縮小があるものの称秋田本座写しはほぼ文字の大きさは同じ。計測では差が出ましたが画像では差がない。これはもう写しとは言えませんね。
砂目の雰囲気は皆粗いものの、本体と最小様がやや緻密な感じ。郭の計測と観察から最小様の郭は加刀にほぼ間違いない。
極薄肉の久留米正字背異替が到着。かなり薄っぺら。
 加刀痕跡?ロクロ錐の跡?
  銭文径40.5㎜
銭内径43.5㎜
  銭文径41.2㎜
銭内径43.8㎜
 
額輪肥字濶縁 1回写し?  秋田本座写(異制) 写しではなさそう?
 

5月25日 【土佐額輪の見直し】
土佐額輪の項目を全面的に見直すことにしました。画像を再収録していたら、あることに気づきました。左の天保、長らく土佐額輪濶縁と分類していたものでしたが、極印、銭文径から称、秋田本座写だったのです。画像ほど銅色は黄色くなく、短尾通気味で背の輪幅もたっぷりあって、今回の撮影と計測があるまで全く疑っておりませんでした。横径は背側が広いため32.9㎜もあります。銭文径の計測はやはり大切ですね。
土佐は手持ち品を4つのタイプに再分類してみました。
①額輪本体 銭文径40.2㎜前後、極小桐極印タイプ。銭文径の縮小著しい。
②額輪短尾辵  ①と③の中間。
③額輪肥字濶縁 銭文径40.5㎜前後、磨耗穴ぼこ桐極印の覆輪タイプ。
④額輪肥字濶縁赤銅 (南部民鋳)銭文径40.6㎜ 銅質が赤いだけで見た目は③と同じ。極印は⑤とほぼ同じ。
⑤額輪肥字 分類に迷ったもの。②タイプの末鋳なのか覆輪がほとんどない。銭文径は40.4~40.6㎜あり極印も大きめで尖る。
⑥額輪肥字小様 銭文径39.9㎜とさらに縮小。不知銭の香りがします。肥字タイプの再写しか?

この分類はあくまでも私の数少ない蔵品を試験的に分けてみただけで、正式な分類ではありません。それにしても、①と③が同じとは思えませんが、②が間を結んでいる?また、⑤は久留米の未使用じゃないのか、額輪で良いのか散々悩みました。久留米とは砂目が違うし、極印違う。土佐とも極印が違うと思ったら④と極印が酷似しているのに気づきました。

おかげで久々にたくさん計測撮影をしました。

称:秋田本座写異品

銭文径41.2㎜は本座と同じ。ただし、制作は全く違う。幅もたっぷり・・・。極印も本座式。

 
5月23日 【馬鹿な買い物】
今シーズン一番馬鹿な買い物をしてしまいました。13.2gの天保、もう少し熱狂するかと思い、悪戯しているうちに落ちてしまいました。馬鹿ですねぇ。密鋳系でなければ手持ちではもっとも軽い天保ですが、果たしてここまで(15000円超過)までの価値はあるのか甚だ疑問です。とはいえ価値はコレクター本人が決めるものです。好奇心の価値は十分あると・・・自分に言い訳して折れそうな心をささえています。以前、わざと競り合って久留米の正字を2万円で落札してしまったこともある私です。二度あることは三度あるのでしょうか?

寛永通寶検定のHPを見つけました。簡単だと思ったら途中から結構難問。私は満点かって?いいえ、ちゃちゃっとやったら間違えちゃいました・・・恥ずかしいですね(合格はしましたけど)。これで満点取れる方は結構マニアですよ。検定作成の技術を知りたいですね。
 
5月21日 【取済文銭】
入札誌『穴銭』に取済文銭の情報募集の記事がありました。私は2度ほど目にする機会がありましたが入手には至っていません。それ以来、私もこの銭(納得できる品)を探しています。はじめて見たのは東京交通会館、長谷川商会さんの店頭。目ぼしいものが見当たらず、ふと目にしたのがこの見慣れない名前の寛永銭。店主の方は説明書をつけてくれていたのでひょっとしたら資料のことをご存知かもしれません。この取済文銭には文字を囲むラインがなく、手替り品だとの説明を受けたのを鮮明に覚えています。そのときはあまり興味が持てず、見送ってしまいましたが、気づいたときは後の祭り。ただし、それが正規品であったかどうかは不明ですが雰囲気は悪くなかった。(逃がした魚の記憶ですから・・・。)
もうひとつは記憶違いの可能性がありますが、たしか永楽堂さんの店頭で見ました。こちらは写しのようでしたし、価格もよろしかったのでパスしてます。(もしかするとまだあるかもしれません。)
取済銭はあくまでも伝承の品であり、絵銭、作銭の類で伝承はあとづけではないかと・・・そんな記事を読んだか聞いたような気がします。(今はありませんが雑銭の会の昔の書き込みにあったと思います。)過熱にはご用心下さい。
← 『穴銭』に 尚古堂作 寛永として出ていました。
この 尚古堂 とは何者なんでしょうか?
ご存知の方、お教え下さい。

 
5月20日 【四国のK氏から】
選銭マニアの四国のK氏から投稿が・・・。(感謝!)外径25.5㎜、内径20.4㎜の退点文・・・それもかなりきれいです。画像で母銭の判断を求められましたが正直画像だけじゃ分かりませんし、多分現物見ても分からないのが私の力。しかし、改めて画像を見ると郭内の仕上げは少し雑みたいですが、断定はできないものの文字の抜けも良く母銭で良さそうですね。まぁ、少なくとも母銭クラスということで間違いはないと思います。
※当初は少し大きな画像でしたので、地の粗さに目が行ってしまいましたが、縮小するとあらら・・すこぶるな美人でした。
実は昨年石川氏から戴いた退点文小文もほぼ同じサイズでして、これも背に浚った痕があります。ただし、これは母銭とするにはいまひとつですが、大ぶり銭としてはなかなかのもの。ひょっとして退点文の細縁銭だなんてね。
 
ネットオークションで琉球の中字として出ていた小字銭。ひやかしで札を入れていたら予測に反して価格が伸びず、望外の落札。火中青錆の劣品かな・・・と期待していなかったのですがまずまずの状態の品でした。

※追記
この品は6月の八厘会で大字宏足寶とともにS氏にお嫁入りしています。ただし売却額は2枚合わせて3万円。出血多量で死にそうですが、交流のためですね。

ところでこの緑青の落とし方は・・・刀剣油によるものかもしれません。
 
5月17日 【薄肉天保】
ネットに13.2gの天保が出ています。おそらく久留米系でしょう。こんな雑銭を熱くなって競っていますがそろそろ冷静になるべきなのでは・・・と思いながらやめられない病気です。実は同じ重さの方字を以前競り負けていまして、気分はリベンジモードです。
藩鋳天保でも15gを切るとかなり異常の薄さです。私の所持品で15g未満はほとんどなく、たしか額輪に13.6gのものがあったぐらいです。おそらく厚みは2㎜あるかないかで、手にするとペラペラでしょうね。ただ、上には上がいてもっとも薄い天保は0.9㎜の密鋳銭だとか・・・。これはもうまるで銅板・・・製造が難しい芸術品ですね。
※4月19日の草点保もどき・・・ざんねんながら落札はできませんでした。無駄遣いの危機は去りました。
 
5月15日 【称:秋田本座写考】
東北のS氏からメールが・・・。なんでも50枚の天保をネットで購入したら本座が13枚だけで、萩曳尾短尾通やら縮通やらがぞろぞろ出てきたようで・・・まことうらやましい限りです。私の泉運は現在、パソコンとともに絶不調でして、無駄遣いの額は減っているのですが面白くありません。(ただし、貯金もたまりません。)まぁ、エクセルの不調はその後の設定変更がうまく行ってなおったのですが、DVDドライブはどうやらご臨終のようです。
さて、Sさんのメールに高知額輪肥郭なのか、明治吹増なのか・・・という画像つきの問い合わせがありました。まず、私に聞くのがそもそも間違いと申し上げた上で、あえて私論を展開します。上の右側がSさんの選り出し所有品、左は私の所蔵品でおそらく同系統でしょう。メール画像ではもっと赤く見えましたがこうやってならべてみるとさほどではありませんね。結論からいうと、これはSさんいわく明治貨幣司製のもの・・・多くの銭譜では秋田本座写とされるものでしょう。類似貨幣譜ではこれを本座異制としていますが、原品を見る限りやはり本座と同炉には見えません。
秋田本座写は明治期に秋田の古銭研究家、布川新栄堂氏の発見経路から確定されたと天保銭事典には書いてあります。秋田領内には良質な砥石がなく、また鋳砂の調達も難しかったため、粗いやすり目とざらついた肌が特色で、ほかに極印は小さめで深く打たれているのが特徴とされます。多くの銭譜では赤い銅質・・・と記述されていますが、今日多見する秋田本座写しは色はむしろ淡黄色のものが多そうです。
ところで手持ち品を計測してみると秋田本座写の銭文径はまったく本座広郭と同じで、これでは『写し』という名称が?ということになります。また、側面の仕上げも荒っぽいものの本座と同じタイプのやすりが使用されています。磨耗しているものの極印もはっきり打たれていて本座との区別はあまりつきません。秋田藩銭には独自の母銭から作られた藩鋳銭と、私鋳かもしれない小様が存在し、それらの制作ともこの本座写はかけ離れていますし、同じ領地内でタイプの全く異なるものが3つあるのは怪しいですね。そうなると布川新栄堂氏の説はいささか眉唾・・・といった感じかもしれません。これらの品が秋田方面で大量に見つかったのは、戊辰戦争とあるいは関係があるのかも知れません。ある泉家からもこれは秋田ではないと思う・・・との言葉を聞いています。(仙台の可能性はあるとのこと。)
ところで最近はあまり聞かなくなりましたが、やすり目の粗い(推定)明治期の吹き増しの寛永銭、天保銭を一時期恩賜手と称してもてはやされたことがありました。その結果、何の変哲もない雑銭をワイヤーブラシで磨いた、恩賜手もどきの変造銭が巷にあふれましたね。恩賜手かどうかはともかく、明治期の天保銭は鋳砂を房州砂から質の劣る王子産の砂に切り替え、短期間にとんでもない大量生産を行ったらしい。そのため、仕上げ磨きの工程が一部省略されたのではないでしょうか。
とはいえ、現物から見る限り本座広郭と上の品々が同炉には全く見えません。なお、高知額輪は本座に範をとって覆輪していますので銭文径が41㎜を切っています。
さて、最後に掲示したのが額輪の最小様です。右の計測値を見ていただければ分かるように、通常の額輪より一回り小さく、銭文径は40㎜以下です。
通字のあたりが火中か鋳不足で変化しているとばかり思っていたのですが、拡大してみる限り意図的な加刀のように見えます。
通頭上の郭がえぐられたように加刀されています。銭文径も2度写し以上の縮小ですのでこのサイズはかなり少ないというか、もしかすると額輪じゃないかもという思いが今でもあります。ただ、昭和61年の天保銭7月号に、ほぼ同じサイズの拓図が掲載されています。


長径47.7㎜ 短径31.75㎜
銭文径39.90㎜ 重量15.6g
銭譜類にはあまりとりあげられていませんが、離郭の中濶縁とならんで、この額輪小様も銭文径縮小銭としてもっと広く知らしめるべきだと思います。ただし、私もこの1枚しかありませんし、果たしてこれが額輪で良いとの確証もありません。土佐にも額輪刔輪のように、雑銭とされながら未だに未収、未見の品があり私には興味がつきません。
 
5月12日 【パソコン絶不調】
使用頻度が多いせいかパソコンが絶不調に陥っています。エクセルが通常起動しなくなって久しいのですが、ついにDVDを認識しなくなってしまいました。原因は不明。パソコンを乗り換えるか否か真剣に悩んでいます。
パソコンメーカーと1時間あまりやり取りしましたが(エクセルのときと同じ)原因不明。エクセル不調のときはオフィス再インストールまでしたのですが、結局効果はなし。完全初期化は、ネット購入したソフトの問題や、再設定作業が面倒くさいのでやってませんでした。しかも、今回は完全初期化後の再インストール作業に必要なDVD読み込み機能がダウンときたもんだ・・・これはお手上げです。
しばらく更新が間延びしますがお許し下さい。
 
5月5日 【Y氏拓本コレクション】
妻たちは南の島にバカンスです。私は猫の世話があるのでお留守番・・・いつものことですね。大和魂にもえる私は、日本男児としての格言を忠実に実行します。『鬼のいぬ間に洗濯』です。ついでに食器洗いと家の掃除も完了しました。これできっと『鬼の目にも涙』になるのではないでしょうか?妻について『お嬢様育ち』と言う言葉をときどき聞きます。たしかに家柄はよろしいのですが、『女王様育ち』です。妻は釣った魚にはえさをやらないタイプですので、こちらも生き延びるためには大変です。と、いっても私ももっぱらえさ代が古銭に流れていますので文句は言えませんね。本当は古銭より妻を愛でたいのですが・・・。いえ、愛してますよ妻も。
さて、Y氏からいただいた拓本の整理途上ですが、とりあえずここに仮掲載します。近々、説明をつけますのでしばしご猶予を・・・。それにしても古銭を語るY氏の目の少年のようなきらきら度・・・そして穴銭に対する深い知識と観察眼はおみそれ致しました。錯笵や面背逆製なんてほとんど誰も集めていないと思いきや、Y氏はその草分けだと自負されています。また、文銭の深字を面文だけで瞬時に判断できるなど、まるで精密機械のような頭脳をお持ちです。私はその姿に圧倒されっぱなしでした。
私の古銭に対する思いは・・・病気的レベル程度ですが、Y氏はその域を超えて神の領域に手が届くところまで召されています。神々しいですね。すばらしい!
大字背佐 不草点刔輪いろいろ・・・ 坂本不跋永背反郭
 
不草点瑕寶濶縁の兄弟銭 笹手永手退寛離郭 選銭から出た品々
島屋無背   膳所額輪   不知狭穿
俯永大様29.4~6㎜ 不知長郭手斜珍
最近、天保銭ばかりやっているので、なかにはピンとこないものもありました。(反省!)
とくに右上の古寛永の価値の判る方はものすごいマニアです。雑銭のなかの珍品なんですね。
 

5月2日 【夢から覚めて・・・】
昨日の戦利品を改めて吟味・・・まず、方字。どうやら細字と言っても良いつくりなので、期待満々。改めて計測・・・あれ?・・・再び計測。その結果、銭文径、長径とも標準サイズ。初鋳品の期待むなしく、どうやら方字狭二天の極美品と言うことにおさまりそうです。とりあえず細字の名前だけを残しました。水戸大字小頭通は・・・類似カタログと正合しない点が判明。どうやら偶然の鋳不足らしい。
離郭非離郭はそんなに問題ないのですが、仙人から戴いた画像のほうがはるかにすばらしいので掲載見送り。琉球はまぁまぁですが結局、無駄遣いの印象が強く、ショックが大きい。やっぱ、目が利かないなぁ・・・というより暗くてあの会場はつらいです。自分の不勉強と非力さを改めて感じましたね。


※とりあえず離郭が10枚になり、琉球の中字も5種類?は集まりました。仙人の道の初段の位置近くまでクリアです。しかし道は遠いです。

 
5月1日 【水天宮参惨散財記】
水天宮ロイヤルパークホテルに出かけました。11時少し前に到着し、ざっと会場を一回り。オープン直後とあって会場は大混雑です。交通会館ではあまり見ないお店も出店していてじっくり吟味したかったのですが、とてもそんな雰囲気ではありません。3年ほど前に会津長貝寶を選りだした縁起の良い会場ながら照明が暗くい、細かい文字が見づらいので最近はまっている天保銭に焦点を絞りました。
まずはNSコイン店へ。初めてのお店でしたがそこである天保銭に目がとまる!萩方字なのですが欠点のほとんどない極美品。私の妖怪アンテナがピンと立ちました。穴銭も状態で評価される時代にいずれはなるので、極美は買いだと・・・。ただし価格は15000円と法外です。もうひとつは水戸大字、こちらも5000円。お店の方は気づいていませんでしたが、方字は狭二天、水戸大字は未入手の小頭通でした。
HP撮影用に欲しい・・・と、思うものの高くて手が出ずとりあえずパス。ぶらぶら巡回して大和文庫へ。ここは斜珍18万円ほかの珍品で目の保養。冷やかしのつもりでしたが離郭の肥郭(非離郭)を発見してしまい思わず購入。また、(文政正字表示だった)密鋳正字写もついでに購入。仙人への道で離郭10枚のノルマがなかったら・・・そして表示が間違っていなかったら買わなかったかも。
次にU美術へ・・・ここでは琉球の大字宏足寶の肉厚の赤銅質に惹かれてしまいました。妙に肌が滑らかで、穿内が中見切のきれいな山形になっている。美人だと思って声をかけたら実はオカマだった・・・そんな騙されても良い心境で購入。価格は2万3000円とまずますのお買い得か?重さも24.4gありました。
ここで気になったNSコインの天保銭を再度見学。こうなるともう欲望は止まりません。これは惚れたほうの負けですね。毒食わば皿までで水戸大字もろとも購入してしまいました。(ちょっぴりおまけしてくれましたが相場よりかなり高かった。)
人ごみの中で本日会う予定だったY氏を発見。仙人とも合流しましたが仙人は熱心に天保銭の選り銭中。ちょっと横入りして水戸接郭を800円で失敬。これはマナー違反ですね。仙人様、お許し下さい。
会場を見て回るとおっしゃる仙人と別れてY氏との雑談。そこに仙台古泉会のH氏、寛永銭の大家Ⅰ氏などが集まりしばし談笑しました。Y氏コレクション、Ⅰ氏の購入品(背ア大字鋳放母銭)さらにH氏のコレクション(文政の白銅質は見事!俯永の面背刔輪もすばらしい!)も拝見。Y氏から拓本もいろいろ頂戴しました。この記事は後日記載します。
ここでいったん会場に戻ると外国コイン専門のWコインで(誰も見ていないだろう)琉球銭類を発見。大字と書いてありましたが本日2品目の宏足寶でした。多少磨きはあるものの価格は13000円。これは売却用だと考え、交渉の末1割引で購入。さらに琉球中字の1枚が異様に重いのに気づいてしまいました。やけくそでこれも購入!帰宅して計測してみると厚さ3.1~3.2㎜、重量は27.6gありました・・・あと少しで30gでしたね。と、気がつけば7~8万円ぐらいも散財してしまいました。
このあとに仙人、中京地方のY氏と合流。下町古泉会のA氏が入札誌の原品をわざわざお持ち下さったそうですが、間に合いませんで、大変申し訳ないことをしてしまいました。
土佐、筑前などの稀品を前に仙人談話を伺いましたが、レベルが違う!すごい!面白い!しかしながらここで残念ながらタイムアップ。そういえば石川氏とはついに会えませんでしたね。今日は申し訳ないことだらけです。

会場で見た変な品。天保通寶に秋田4匁6分銀板の極印をきれいに打刻したもの。不思議ですが、作銭の香りも・・・多分、本物の極印で戯作しています。真相は謎ですね。
琉球通寶の中字の明らかな異極印。密鋳とありますが銅質は後作のよう・・・しかしながら、銭径、文字縮小がなく、制作も本炉っぽい。これも持ち帰りたくなりましたが、財布のブレーキがかかりました。
古寛永の高田銭笹手永手尖足寛・・・これは間違いない品で価格も1万円。欲しいけど持っているのでパス。
仙人情報だと半朱に変わったものらしきものがあったとのこと。残念ながら実見できず帰宅です。
赤銅の異製作 迫力のヘビー級 空前の美女 10品目の離郭
本日の戦利品(散財品)・・・購入の動機が幼稚で内容も恥ずかしかったため、お会いした方にもほとんど見せませんでした。だって、あいつは目が利かないと言われそうで・・・。琉球の宏足寶はもう1枚買ってます。琉球中字は書体は平凡ながら大きさ(重量27.6g、長径49.8㎜)はたっぷり。
方字は画像の写りは今一ながら細字で文字抜けが抜群。本当は背景の緑はもっと鮮やか。銭の色はグレーっぽい感じ。大字の小頭通は肉眼ではたしかに小頭通なのですが、陰起した文字の座の部分をスキャナーが読み取って補正してしまいます。このスキャナーは性能は今一なのに妙におせっかいです。
 
4月28日 【背盛マ頭通鉄銭】
H氏から戴いていた画像を再整理していて、とんでもない画像を見つけました。なんだ、ありふれた鉄通用か・・・と思うことなかれ!このようなものは泉書のどこにも記載がない!
鉄銭なのでいまひとつ画像だけでは分かりづらいかもしれませんが、同時にいただいていた拓のコピーの印象では間違いものかと・・・。2品目、願わくば銅母の出現が待ち遠しい奇品です。

※久々に下町の入札が熱い!
天保の水戸遒勁が3品、しかもそのうち1枚が母銭クラス?、石ノ巻反玉寶が2枚、福岡離郭濶縁、仙台長足寶(小様)・・・う~む、どれも欲しいぞ。まぁ、なかには写しのような雰囲気のものもありますが、拓だけじゃなんともいえませんね。しかし・・・ずばっと購入する勇気がありません。なにせ収集で変な応札をしてしまったものですから。(4月19日記事)


→ 第3回西国合同古泉大会案内   
6月26~27日 別府 豊泉荘

→ 第25回みちのく合同古銭大会案内 
9月4~5日 仙台秋保温泉 蘭亭
 
4月27日 【みちのく合同古銭大会】
仙台古泉会のH会長からお便りが・・・。第25回みちのく合同古銭大会のご案内です。虫の知らせか、今まで保留していたH会長から戴いた画像の加工を今朝から再開したところでした。
会期は9月4日・5日、場所は仙台は秋保温泉です。詳細は上記のリンクから入って下さい。大分大会もお忘れなく!(残念ながら私は休みが取れず行けないと思いますが・・・)
 
4月25日 【ひさびさ落札】
ネットオークションで不知天保の縮形を落札。サイズ47.99㎜ということですが、まぁこれは48㎜と見るべきでしょうか?3月に47.6㎜のものを入手していますので、良い比較材料かと・・・。なお、画像で見る限り背はなかなか良い顔をしておりますね。輪の際にタガネの痕跡っぽく見えますし、輪も気持ち太いようです。
ところでコインコンベンションは1日に行く予定です。共働きの女房の関係であやうくボツになりかけましたが、子供の世話を実家に頼みかろうじて行けそうです。仕事柄ゴールデンウィークなるものには無縁ですが、一番かわいそうなのは子供なのかなぁ。どこにも連れてゆけないのでちょっと罪に感じてます。

※そろそろ何かと忙しくなり始めました。右上の親父さんをよろしくお願い致します。
 
4月23日 【アクセスカウンター22万人!】
ついに22万人!ずいぶん増えたものです。その代わり最近はネタ切れ&金欠・・・子供手当てが待ち遠しいと感じる私は邪心の権化です。昨日は久々に庭を整備・・・全身筋肉痛です。
最近の趣味ランキング
インターネットほか(35%) メール、ネットサーフィン・気晴らしのゲームにうつつを抜かします。
ホームページづくり(15%) 座っている時間は長いです。(ネタ切れ・息切れ)
将棋の本を読む(14%) 最近はまってますが、本を読むだけ。棋譜が読めない。詰まない。
古銭の本を読む(12%) 天保銭60%の偏りは最近の傾向です。ただし、現物いじりはほとんどしてません。
読書【上記以外】(8%) 目が悪くなり長い小説は苦痛。短編ばかり数学や建築雑学、うんちく本など、気軽に読めれば何でも良い。
子供と遊ぶ(8%) 小学校に行くようになって直接遊ぶ機会はずいぶん減ったと思います。少しさびしい?
映画鑑賞(2%) 子供映画ばかり・・・アリス・アバター見ました。ここのところビデオ屋には全然行っていません。
庭いじり(2%) ここ1ヶ月ほどがんばってます。今、整備しないと雑草だらけになるので・・・。
俳句づくり(1%) 力が入っていませんが、一応続けてます。
グルメ&旅行(1%) 仕事とお供だけなのでこのランク。ただし実際はもっと高い。
ペットの世話(1%) 可愛いけどやむなくやっている感もあるのでこの数値。
仕事(?%) 本当は書きたくないほどランクが高いかも。
家事(?%) これも書きたくない。
エクセル(ソフト作成) こちらは仕事半分趣味半分。今は興味がのらず休止中。マクロ大好きです。
ゴルフ ,昨年、椎間板ヘルニアをやったため怖くて完全休止中。
ウォーキング 子供が生まれてから全くしてない。7年ほども・・・。
スキー 結婚してからほとんどやってません。10年間ほども・・・。
 
 
 
4月22日 【古都からのお便り】
古都京都のTさんからのお便りです。御年80歳を超えたそうで、なお古銭に興味があるとはすばらしいですね。ご投稿いただいた画像は、5000枚の天保銭の中から選銭した(当時は佐渡銭とされていた)萩銭です。その頃のTさんの給料は1万円ぐらいだったそうで、天保銭は1枚30円くらいだったそうですが、これらは200円で購入したそうです。
左は縮通の狭木保、右は曳尾の白銅銭です。縮通はなかなか希少な銭種で、希少ゆえあまり認知されていません。私は現在1枚しか保有してなく(もう1枚は売ってしまいました)、まして狭木保なんてお目にかかった記憶もありません。
良く考えてみると給料1万円当時で200円ということは給料20万円とすると4000円ということですね。当時としては高かったのでしょうが、今ならお買い得だったかもしれません。何より5000枚の選銭・・・というのもうらやましい限りで、私にとっては夢のようなお話ですね。
なお、縮通と進二天は良く似ていますが、花押の形が決定的に異なります。美銭が少ないのが玉に傷ですが、画像の品はかなりの美品、極上品です。Tさん、これからもお元気でがんばって下さい。
ところで・・・大和文庫にとんでもなく高い安政小字が出ています。予備知識なしにそれを見ると値段のつけ間違いのような気がしますが・・・安政小字の背刔輪型の一直波の真鍮銭ですね。はじめて見ましたが、これに大金を払うのは気が引けます。さらに右上の波が輪から離れているような・・・。雑銭の華ですね。
 
4月19日 【厚肉の琉球】
26g超過の琉球が出ています。厚みもおそらく3㎜に近いと思われます。手持ち資料では過去に28g超過の琉球もあったようで興味の尽きないところ。欲しかったものの高騰してしまいましたね、バイバイです。
盛岡藩大字とおぼしき天保銭も出ていますがこちらも相応値段に落ち着きそうです。雑銭に交じって秋田広長郭も出てますがこちらは状態が今一ですね。水戸遒勁入手以来、たいしためぐり合いはありません。家計的にはすこぶる助かります。
※収集誌が届きました。そして・・・草点保の文字が目に飛び込んだ・・・当然のことながら食指が動きます。良い品なら欲しいところ、人気銘柄です。でも何かが違う、気がつきましたか?波風が立つのでHPには本当は書かないところですが、あえて書きます。いわゆる草点保ではなさそうです。決定的なのは、銭形が違います。不知天保分類譜の草点保の中に似ているものはあるのですがやはり違う。では何か・・・覆輪、刔輪、崩字の類としか言いようがありません。あるいは草点保の仲間なのか・・・わたしにはそこまでの分類能力はありません。ここまで書きましたので責任を取って応札してます。もちろん競争歓迎です。
 
4月16日 【春眠暁を覚えず・・・】
ここのところ古銭に新しい動きなく、話題枯れ記事枯れです。
そこでこういうときはネット・サーフィン&文献探しなのですが、パソコンは目が疲れるし文献を読むのは本当に眠たい。おまけに家事をやらなくなるので、部屋は散らかるし女房の機嫌もすこぶる悪くなります。何か目の覚めるようなできごとはないでしょうかね・・・。
オレンジねこのページ で拓本の採り方が丁寧に解説されています。私も学生時代に拓本セットを購入して一時はまっておりましたが、やがて飽きてしまい下宿アパートの引越しとともに道具も失ってしまっております。拓本セットを購入したのは、張点保を入手したのがきっかけで、自分の持っていた貴重品を拓に採りたくなったからでした。とはいえ、下宿時代は集めた古銭のほとんどは自宅にありましたので、採りたくても古銭もお金もほとんどなし、飽きるのも時間の問題でしたね。結局、社会人1~2年目まではなんとか古銭趣味は細々続いていたのですが、その後は長い休眠期に突入したのです。拓本・・・再チャレンジしてみようかなぁ・・・。
 
4月13日 【達人パワー全開!!】
K氏のメールに、仙台古泉会のH氏のおたずねものにほぼ正合すると思われるものが入っていました。背の星の他に通頭の鋳だまりや通点などに共通性を見出せます。たしかに密鋳銭で郭内に強いやすりが入っているようです。テーパーがあるということでK氏は改造母銭ではということですが、画像ではそのような雰囲気には見えませんね。このあたりは微妙かなぁ?
外径 寛永方向27.88㎜  通寶方向27.72㎜ 内径 20.70㎜
→ 投稿コンテスト H氏おたずねもの集



そしてもうひとつの投稿が、勁文短尾寛の磨輪母銭です。図会では母銭未見になってますので、これは新発見かな?
しかもいかにも勁文らしい文字の切れ!背郭もいいし、母銭合格ですね。
外径 25.00㎜  内径 20.80㎜  背内径 19.20㎜
そして、最後の投稿が・・・なんと明和の小頭通!しかも雑銭からの選り出しだそうで投資金額は2000円未満。さすが撰銭の達人です。どうしてこんなに泉運がよろしいのでしょうか?ネットオークションに振り回される私とは段違いです。Kどうか私に達人のパワーをお分けくださいませませ。 
 
4月12日 【ちょっと脱力感】
ここのところ数日古銭はお休みしてました。ちょっと気分がブルーだったもので・・・。
天保銭のアルバムを整理していたら、加賀千代天保に新しい傷を発見・・・あたり傷です。古銭会で持ち出したとき、ぶつけてしまったようです。もともと爪で傷つくほど柔らかい材質・・・青寶樓氏の爪あとが残るくらいの品ですから・・・。
そのときにY氏に頂戴した寛永銭ですが、私はその場ではなんだか良く分かっていなかったのですが、改めて良く見ると文政小字の無爪永の異波でした・・・あらら、はずかしい・・・とともに、目が悪くなったことを痛感しています。老眼ですね。これでまたブルー・・・。
(Y様、鈍い私をお許し下さい。)
それでもって最近良い物になかなかめぐり合わない・・・でもってますますブルーです。まぁ、買えないほうが家計にはやさしいですね。安南寛永の二水永とか縮字深冠寛とかを逃していますが、予定通りです。
そういえばあの達人K氏からひさびさに大きなメールが届いています。まだ開いていないのですが、これで気分爽快になれるかもしれません。
4月1日 【Y氏からの連絡】
Y氏から貴重な連絡・・・収集の97年9月号の29P、志泉 藤井氏の投稿記事に2月23日の記事に文政小字背削輪無爪永後波異波について『小字浅冠』と言う名称で発表がありました。 → 記事掲載項
また、3月29日の古寛永大様銭のサイズですが、いずれも25.8㎜とのこと・・・名品ですね。
これで心のつかえがちょっと解消しました。あとは九州出の贋作の作者名の記事がどこにあったかを探す課題が・・・この謎がどうしても解けません。早くスッキリしたい・・・誰か教えて下さい。

追加記事・・・
左はY氏所有の不知広郭手肥郭で、大橋譜・勢陽譜・手引きなどを飾った原品だそうです。
そして、右側は東北のSさんからの怒りの投稿。
『ネットオークションに出品された天保銭です。長郭手刔輪宏足宝のようですが、送られてきた品物は極普通の本座長郭でした。出品者曰く、「欲目でそう見えたのでしょう。」ですって。あきれてしまいます。』・・・Sさん、あなたの目は正しい!欲目がなくたってこれは当然。作為がぷんぷん。これは立派な犯罪です。
 
 
3月31日 【オークションネットから・・・】
お客様各位 いつもお引き立て戴き、ありがとうございます。さて、毎年
年2回発行しております『古銭入札誌』、その最新版第12号を3月30日、発送し、幣社ウェブサイトにアップ致しましたので、ご案内申し上げます。今回も中国歴代銭が多数出品されていますが、それだけではなく、古代コインや外国銀貨等も、状態の良い品が多数出品されております。
下見は4月3日(土)から4月11日(日)までとなります。ご応札の締切は4月12日(月)13時到着分までとなりますので、ご注意下さい。
今後ともお引き立ての程、よろしくお願い申し上げます。
オークション・ネット 105-0013 東京都港区浜松町1-15-5 コープ浜松町
TEL 03-5733-7305 FAX 03-5733-7306
 

3月29日 【目の保養に・・・】
Y氏から戴いた拓本です。左拓はすでに私のHPに掲載してありました。いづみ会の穴銭入門古寛永の部で水戸仰永広郭大様として紹介されているもので、昭和泉譜の原品でもあるそうです。実物はほれぼれするほどの美しい白銅質銭。この手の大型銭はつくりが粗いものが多いのですが、これは実に繊細でいかにも特別品といったもの。
右拓は水戸背星文遒勁の大様母銭。こちらは非常に練れの良い赤銅質。まさに紅白そろい踏みといった感じです。母銭としましたが、雰囲気は母銭を超えた神々しさがあります。むしろ背に鋳だまりがそのままあるので、母銭というより手本銭といった感じかもしれません。肝心なサイズについて聞き忘れてしまったのが大失敗でした。

下の白い鐚銭は・・・八厘会の盆回しで出た雲寶異書の厚肉銭です。2500円で出ていたこの品、誰も手を出しませんでした。というのも手に取ると妙に分厚く、角が立っていて、厚みの割りに軽い違和感だらけの品。
鐚銭は知識もないし、収集意欲もないのですがこの違和感に惹かれて購入してしまいました。もちろん半分贋作のつもりです。
銀写しの名古屋作(久八作)か否か・・・それとも真なのか・・・有識者に聞いてみようと思います。
手に触れた違和感以外は見事な品。もちろん、真贋は今のところ不明ですが、違和感は120%の品です。ただし本物ならば名品です。磁性はまったくないのですが、かすかに鉄錆び色も見えます。

※昨日も記入しましたがY様、ご連絡をお待ちしております。
 
3月27日 【八厘会】
久々に完全OFF。そういえば八厘会があるはずだと思い、飼い猫が騒ぎ出す朝の5時すぎからそわそわしてました。子供の稽古事の送迎を仰せつかったものの、なんとか送りだけでごまかして新橋へ・・・。本日のお題は水戸反足寶と揚足寶。この関係はなんとなく離郭と濶縁の関係に似ています。反足寶の天保の文字の周りにはタガネ痕跡があるとの談話になるほどと感心・・・そういえば、久留米とされるものにはそんなものが多くあったなと思い出し、自宅で観察すると程度の差はあれ背異や異替にも同じような痕跡のあるものがいくつか見つかりました。極印などの問題はあるものの同じ技術の流れであることが分かります。
背異も背異替も久留米か水戸なのか分かっていませんが郡山を久留米藩士が開拓したという史実があるそうで、久留米の天保銭がそれで水戸付近に多くあるのではという仮説もあるそうです。一方、水戸藩は親藩であり幕府公認で天保銭を鋳たという記録(御勝手帳)があり、会津藩も松平系で佐幕派として名高かったため当然のことながら天保銭も鋳造したと思われます。久留米藩も幕末期に佐幕派が大勢を占めていたので・・・なんらかのつながりがあったのでは・・・と、歴史好きのロマンあふれるお話。(ただし、久留米藩は戊辰戦争では勤王派に寝返ってます。)
ところで、今回の仙人のとっておき談話は金床製造から石目につながるお話。
金床(かなとこ)・・・鍛冶屋がトンテンカンと叩く重い金属台・・・私はあれは砂型で作っていた思っていたのですが、そうではなかったようです。原型の木型の周囲を小石・砂・石灰の粉(=いわゆるセメント状のもの)で型取りし、その型に銑鉄を流し込んで鋳造したとのこと。鋳砂は貴重だったのでこのような作り方をしたそうで、さすがに仙人家は金属加工が代々本業ですから良くご存知です。したがって石目打ちの石目は石の目痕ではなく、金床鋳型に使った小石や砂の痕だそうで、その証拠に仙人家に伝わる100年ほど前の古い金床をご持参くださいました。(ご苦労様です。)なお、極印を打つ職人にはある理由から左利きが多かったようで、その話を聞いたときそういえば天保銭の桐極印も右側の花が明瞭に出ていない・・・左側から打ち込まれた・・・ものが多かった気がしておりましたので、非常に合点が行きました。
準備していなかった盆回しは自分の出品は売れず、購入したものは残念な品でしたが、ネットで手に入れたあの水戸遒勁は良い品だと絶賛されました。遒勁の母銭は3種類の大きさがあるそうで、この品は小さい母からの産ではないかとのこと。とまぁ、本日のお話はここまで・・・詳しく聞きたい方は八厘会へご参加下さい。私ももう少し話を聞きたいです。

ところで・・・本日お会いしましたY様へ
私のメモの仕方が悪かったせいで、目指す記事が見つかりませんでした。よろしければ再度ご連絡下さい。
 
3月25日 【企画復活! 天保銭極印図鑑】
朝令暮改とはこのことか?面倒くさくなって一度はやめたつもりの極印の画像収集ですが、一晩寝たらムラムラやる気になってしまい、休日を利用して一気に作り上げてしまいました。もちろん、サンプル数不足は承知の上です。私流の永遠の作りかけ作品になる予定です。
→ 天保銭極印図鑑
 
3月23日 【ボツ企画?】
かねてからやってみたかったこと・・・天保銭の桐極印の撮影と分類をやろうと思い立ち、突如実行してみました。本座からはじまり10種類ぐらいスキャンしたのですが・・・結果は企画倒れ。理由は・・・きれいな極印が少なく、また例外が多すぎて・・・。それでも、本日調べた特長的なものを紹介しますと・・・
①本座・・・大きさがいろいろあるようです。
②薩摩・・・広郭は小さくこじんまりまとまり、がま口系は葉脈が鋭くはっきりしてます。琉球小字の桐は横葉脈が丸く長く弧を描きます。
③曳尾・・・つぶれてはっきりしないものが多い。葉脈は直線的だと思います。
④平通・・・オーソドックス。葉脈がはっきりしていて曳尾とはやはり別炉か?
⑤離郭・・・特徴がデザイン的で顕著。一般のものは小さく六角形状にきれいにまとまってます。玉持ち極印はあまりに違う形状。
⑥会津・・・長貝寶は矢じり状で葉脈まではっきり打たれています。短貝寶はつぶれたものがほとんど。
この企画、もう少し内容を精査してサンプルを拾わないとどうにもなりませんね。
 
3月19日 【バカンスへ】
ようやく平成21年度の事業が終わり、あとは後始末の決算。その前にしばしのおでかけです。当初は女房など女性だけで行く予定だったのですが、『行きたいのなら連れてってあげても良いわ』とのお言葉に甘え、『運転手』としての随行です。私は『さくらコインショー』に行きたかったのですがこれは言えません。ゴージャスな妻一族は通常の宿レベルではお許しいただけず三ツ星ランクの宿をご用意させていただきました。しかも、休日料金なので豪華なことに旅館もすこぶる高いという特典つき!インターネット引き落としなので私の口座はうれしさで悲鳴を上げています。今回の旅で使うお金があれば、不知天保銭ならば20枚以上は楽に買えたと思いますが、おかげでこれで無駄遣い人生にブレーキがかかりました。(水戸遒勁を買ったことは妻には言ってません。)家族旅行というものはかくもありがたく悩ましいものなのでしょうか・・・ね。
 
3月17日 【文久泉譜】
九州のS氏から小冊子が届きました。B5版で70Pほどのその冊子には、拓本を採った文久永寶がずらり・・・まさにプライベート泉譜です。
スキャナー画像の映りがいまひとつになってしまいましたが、原品は鮮明にして本当に丁寧な拓本(泉号印入り)がきれいに配置されています。
古銭を楽しむという道はひとそれぞれで、種類を集めて楽しむのもよし、量を集めるのもよし、このように銭譜づくりをするのもまた楽しいのですが、根気がないとなかなかできませんねこれは。私のHPづくりもまた独特の楽しみ方ですね。でも、本業ももう少し身を入れないといけなくなりそうです。
S様ありがとうございました。続編も楽しみにしています。

※文政期当4文銭に東北のS氏の投稿画像を追加しています。詳しくは2月23日の記事をご参照下さい。文政離用通の大様銭も掲載しました。
→ 文政期 11波 の類
3月13日 【文献資料の山】
さて、左にあるのは舎人坊石川氏から送られてきた見本誌です。このうち新寛永直径見本表は、【穴銭カタログ日本】の記事の抜粋のようです。
どうやら舎人坊石川氏はこのカタログに直径計測値を記入したい・・・そのためには直径コンテストをまじめにやらなければならないようですね。
これは大変なことになりそうな予感です。

うれしいことに近頃、投稿が少しずつ増えております。本日も九州のK氏から熱心な投稿記事がありました。

いずれも秀逸なものなので、ミニ記事として取り上げています。是非ご覧下さい。

→ 新発見 正字背勁文短尾寛鋳浚い母銭

→ 伏見手破寛 本体ならびに次鋳について

→ 深字背文破寛本体と手替り

※K様ありがとうございました。お蔭様で椎間板ヘルニアはほぼ完治しています。 
新寛永直径計測表 穴銭カタログ日本   
 
3月8日 【モヤモヤ晴れず・・・】
2月27日の記事で書いたように、九州出来の贋作者の名前を書いた資料を探し続けています。当初、簡単に見つかるだろうと考えていたのですが、毎日手持ち資料のあちこちを読み返しているのですが出てきません。
記憶の糸の先には、〇〇堂・・・氏という見慣れない名前の記述があったと思うのですが、それらしき資料を何度読み返しても見つかりません。見つけたときは半分眠っていた状態だったのであるいは夢だったのか・・・・頭の中のモヤがはれず、新しいことに取り組む意欲が出てこないのです。したがって現在の調べものはもっぱら贋作関係・・・ついでに古銭用語の訂正と追加をしています。
今しばらくこのこだわりを続けますが、今週いっぱいで切り替えなければとも感じます。なお、今週からまた研修出張週間です。本来の仕事はまったくもって地域密着事業なのですが、これらは業界の完全なお手伝い業務。持ち出しばかりで出張費さえ出ない奉仕労働です。こちらもまたモヤモヤしてしまいます。
 
3月4日 【贋作者列伝】
収集家、研究者に関する情報も断片的にしか残っていないこの業界で贋作者に関する情報を知るのは大変なのことです。調べていて贋作者もいくつかに分類できるようです。
1)研究者自身が贋作に手を染めるタイプ。愉快犯だったり研究のための模造品作りから始まることが多いが本格派もいる。金属加工の技術を持っている本格派から刻印偽造、変造のプロまで・・・。職人・変人型。
2)研究者がプロデューサーになり、製造指示から販売まで行う。このタイプは意外に多く、組織的で厄介。
古くは寛永堂、ラムスデンなど。自作自演型で詐欺師。
3)職人が絵銭・空想銭を作るタイプ。実害は少ないが初心者は引っかかりやすい。
小田部市郎など多数。露天商型。

厳密には贋作者ではないのですが、同等の罪と言うことで・・・
4)直接製造にかかわらないものの、贋作と知りながら仕入れ、高値で売買をするタイプ。古今を問わず非常に多く。

贋作製造の工程は実際には分業化していて、指導者(研究者)、型製造者、細工者(修正・古色付け)、販売者などに分かれます。最近では技術が発展していて、指導者がいなくてもレーザー測定器で計測して型作りすることができるようになりました。分業が進んだため販売者が自身が直接に製造にかかわっていないのを言い訳にして安穏としていることが多いのです。
(贋作者として久八作の名前は残っても、販売役のブランセンは謎のまま・・・というのが良い例。→ 贋作者列伝
広義には贋作を販売した業者も、贋作者の範疇とすべきであり、贋作は贋作としっかり表示すべきだと思うのですが、グレーゾーン商品が多くあるのでなかなか難しい業界でもあります。
少なくとも、贋作情報は判明段階で公表されて関与者に社会的制裁が与えられるべきだと思うのですが、この世界はなぜか口伝情報が多く、肝心なところで口をつぐんでしまう傾向にあります。と、いうのもグレーゾーン商品の存在とならび、古銭界では偉大な研究者、功労者が贋作に加担している例があまりに多く、また『安く買って儲けたい』という山師的な考えの方々がたくさんいる世界だからだと思います。
コレクションを少しでも良く見せようと、曲がりや変色、ス穴を修正しようと努力するのは、愛泉家としては私にも理解できる行為です。要は売買の際にそれを正直に言えるかどうかで・・・私もその点では自信がありません。(私が売買は損覚悟の放出も是としている点はご理解板だいけると思います。)
したがって『目利きは自分の責任で、騙される方が悪い』という業界根底の考えが払拭されないかぎり、初心者はなかなかこの世界に入れないでしょう。どう考えても騙すほうが悪く、騙されるほうは被害者のはずなのに・・・。
私も多分に『安く買って儲けた気分に浸りたい』という心理はあり、『騙されるのは覚悟の上、すべては自分の責任』という思考が染み付いてしまっています。『人が持っていない変わりものを手に入れたい』という功名心があるので、分かっているのですが私もかなり贋作や贋作もどきをつかんでいます。HPにもそのまま載せていて、自ら否定するのが怖くてグレーゾーン商品も一部そのままにしてあるのが私の弱さです。
しかしながら、この世界が発展するためにはやはり大きな流れの変化が必要だと思います。
 
 
3月3日 【投稿画像から・・・】
ここのところ、投稿画像が相次いでいて紹介が間に合いませんがお許し下さい。さて、左の画像は大坂のFさんから戴いた外径25.9㎜の文銭です。(感謝!)内径は20.6㎜だそうで、母銭クラスですが、画像バランスの雰囲気的にはもう少しあるかもしれません。焼け伸びではなさそうで純粋な大型銭ですね。
実はH氏からも25.9㎜の文銭の画像を戴いていますのであるところにはあるんですね・・・。
さて、右は東北のS氏からの投稿の問題の品。
安政小字無爪永母銭と踏潰濶永の母銭・・・どちらも貴重な品なので私は見たことがなく、コメントは控えさせて頂いていたのですが、S氏は双方の地肌が非常に似ていて贋作の可能性があるかもとのことでした。
素人ながらの意見ですが・・・
確かに良く似ていて、鋳ざらいというよりワイヤーブラシようなもので凹部分を一定方向に磨いたような感がありますね。はたしてこの技術が往時のものであったかは不明ですが、鋳銭の技術は系統はいくつかあっても、一定の不変性を持って伝承されたと思われるので、鋳地が異なっても同じ技術が使われることがあると思います。通用銭から母銭を変造したのならともかく、通常の母銭を鋳ざらい母にして価値をあげるような行為はしないと思います。
よくわかりませんが、鋳砂の疵、磨耗の類で内径の縮小がない限り本物・・・あるいはきれいに見せようとして手入れしてしまった品かなと思うのですが・・・。
 
 踏潰濶永母銭  安政小字無爪永母銭
贋作の付け錆び技術を調べていて、面白い記事を見つけました。→ 寛永通宝の保存処理
クリーニング技術や補修技術については古銭価値を高めるのに有効ですが、悪用すると贋作につながりますし、ヘタなクリーニングはかえって古銭の価値を下げますのでご注意を・・・。ただ、この技術は緑青で固まりになった古銭を分離する技術としては使えそうです。
なお、自然発生した緑青は、塩基性炭酸銅と水酸化銅の化合物で無毒ですが、付け錆びは硫酸を使って発生させることが多いため、硫黄成分が必ず含まれ猛毒だそうです。(硫酸銅)
3月2日 【H氏の逸品】
画像の品はH氏から戴いた未整理画像の一部です。戴いたのが昨年末ですから、あらら・・・もう3ヶ月以上経ってしまってます。遅々として作業がはかどらないので一足先にここに公開させて戴き編集の遅れのお詫びとします。

画像1)
画面が暗くて分かりづらいかもしれませんが、寛冠右側の輪瑕・・・そう、明和の小頭通です。明和は手替りが少ないのですが、小頭通や小字などとんでもない珍品が存在します。雑銭の会の暴々鶏氏によると先日、東北地方で数千枚のうぶ銭から小頭通が選りだされたと、さらっとおっしゃってましたのであるところにはあるんですね。

画像2)
数年前、私の藩札収集研究のW氏が投稿してくださった明和俯永面背刔輪の原品で所有者からの直接投稿です。存在そのものが稀で何かといわくつきの品物、入門には後作の可能性が高いとまで書かれてしまっていますが、画像を見る限り不自然さはありません。
しかしながらこの品はそのような噂を粉砕するような見事な顔つき・・・噂はあくまでも噂に過ぎないのではないでしょうか?

画像3)
文久様俯永手です。この銭も何かといわくの多い品。黄白銅質と白銅質のものがあり、前者に贋作の嫌疑がかけられています。私は俯永手と離用通手の2品を持っていますが、未使用品で美しすぎるため実は疑念度70%ぐらいなのです。
この品は同じ俯永手でもなんとなく手ずれ感があるのが画像でも分かり好感が持てます。

画像4)
昨年にこのコラムで紹介した白い文政小字です。私のHPに登場した2品目であり、存在が幻でないことが証明できたと思います。市場価値については計り知れないとは思うものの、あくまでも銅替りなのでどのように評価すべきはは人によって異なるでしょう。
私は10万円払っても欲しいと思います。(あくまでも気持ちとしてで払うかどうかは異なりますよ・・・)

白いもの大好きな私の追い求めている白いものはこの他に・・・
1)純白の文銭・・・とくに中字と退点文
2)純白の仙台銭異書短通類
3)正徳期佐渡銭の白銅銭
4)純白の十万坪含二水永
5)純白の佐渡本座写し
6)純白の萩曳尾
7)純白の薩摩広郭
8)白銅の琉球通寶(存在しない?)
9)純白の福岡離郭(
などです。上記に挙げた品々のなかには噂だけで存在が確認できない品もあります。
3月1日 【軌道修正なるか?】
ネットオークションで47㎜台の長郭手を入手しました。銭文径に期待しましたが、40.9㎜ということで通常の1度鋳写しタイプです。欲を言えばもう一声小さいサイズだったら・・・。とはいえ外径は通常の本座より2㎜近く小さいので異常ですね。
月刊天保銭には厚さ3㎜の本座銭というものが掲載されていました。重量が記載されていなかったのが残念ですがおそらく25g超過、26gはあるのではないでしょうか。同様に厚さ1.75㎜の秋田銭もあり、ペラペラの拓も載っています。薩摩広郭も2㎜を切るものがあるようで、上には上がまだまだあるようです。
ここのところ天保銭と用語などの記事修正に専念してましたが、石川氏からの連絡もありましたし、そういえばH氏から戴いた写真も中途半端なままで放置しています。八方美人で色々なほうに興味を持ってしまいすべてが消化不良です。締め切りに追われる業務は一段落しそうなので少し軌道修正をしなくては・・・投稿コンテストも中途半端ですし・・・。
※ただし、今年も楽はできそうもありません。仕事の命運をかける大型プロジェクトに加え、対外研修事業は昨年の1.5倍になることも確定・・・これで3ヶ月近くが本業以外のお手伝いです。
さらに夏の選挙(全国比例区)の応援要請もあると思うので、忙しいことこの上ありません。(しかも活動費は自腹の可能性大です。)比例代表であって地方区じゃないので行動範囲が広すぎますね。右上の親分、できれば覚えておいて下さいね。
 
2月27日 【謎の贋作者】
贋造品の資料をもらい、再び贋作者列伝に加筆修正をしています。古銭用語の基礎知識への加筆も続けていますのでこれがなかなか大変と言うか眠たい作業で・・・。たまたま調べ物をしていたら、日本古銭贋造史で謎とされていた定吉作についての記事を発見。
大坂の人で姓は林、笹手永銀和同の贋作者だそうです。同じ資料に、古楽堂に関する記述もあり、古楽堂とその別名とされる毛満屋は別人格のような記事が・・・。記事では毛間屋が古色づけの贋作者とされています。時代から言って毛間屋が毛満屋であろうことは推測できますから、古楽堂(記事中では古鏡から古銭を鋳造した人物)と毛満屋は住所が違うため贋作協力者関係であったような気がします。古楽堂が寛永堂の子であるという記事(ボナンザにおいて発見)もあり、古楽堂そのものに関する謎もまだまだ未解明なのです。
また、名古屋作が夫婦贋作者である記事もありました。名古屋作は安政期から明治中期まで暗躍した詳細不明な贋作者で、状況証拠からは久八作と呼ばれる贋作者と同一人物らしく、ひょっとすると複数の贋作者集団なのかもしれません。名古屋作にはさらに謎のデンマーク人収集家ブランセンが深くかかわっています。ブランセンの名前は仙人などから聞いたことはあるのですが、贋作者なのか贋作指示者なのか被害者なのかも良く分かっていない私にとって謎の人物です。やはり贋作者の情報は残りづらいのでしょう。
そういえば最近九州出来と呼ばれる贋作者の名前を複数記述した記事を偶然発見したのですが、後でまた読もうと思っていたらその資料が何でどこに書かれていたのか分からなくなってしまいました。
贋作者の中には古銭界の功労者も存在するので、なかなか公表が難しく、また収集界に存在する大有名品についても贋作の噂しきりのものもあるのですが所有者がいる以上うかつなことは言えません。非常に困りますね。
 
2月25日 【漆盛?修正品】
東北から怒り(嘆き?)のメール。『22年間捜し求めていた踏潰にようやく出会えたと思ったら、補修品という結末でした。』
右上が22年前の某入札誌の拓だそうで、左上が現在の姿。フ画先端に鋳穴があり、そこを隠すように樹脂等で補修がされていたそうです。(漆盛?)
補修部分はカッターで簡単に取れたそうで輪の乱れや鋳穴から右拓とほぼ同一品と思われます。拓には踏潰濶永大フ永とあり、かなり作為(悪意?)が感じられる名づけですね。少なくとも拓本じゃ分かりません。投稿者のS氏はさぞかし力が抜けてしまったことでしょう。
改竄部分
  左の踏潰正永は同じく補修品の画像。
どこが修正されているか分かりますか?
 
舎人坊、石川氏よりなにやら郵便物が到着・・・新しい指令?・・・まだ読んでませんが、分厚くて・・・なんだろう?あけるのが怖い??
 
2月24日 【変換登録ミス:刮去と括去】
古銭用語の基礎知識をいじっていてあることに気づきました。刮去という用語・・・パソコンのワープロ機能が【かっきょ】を【括去】にどんどん変換してしまうのです。HPのあちこちを調べてみると刮去と括去が入り乱れ・・・いえ、むしろ【括去】の方が優勢になってしまっていました。原因は『刮』という文字が常用漢字の中にないことから、辞書ツール、単語、用例の登録ミスをしたこと。古銭用語は『刔輪』やら『跛寶』やら通常のワープロ機能で出てこない文字のオンパレードなので、単語、用例の登録は必須作業。これらの文字は文字一覧や手書き入力パッドなどから探して登録していますが、そのときの文字の指定ミスです。ワープロの自動学習機能でスムーズに(誤って)変換されるようになっていたので恥ずかしいことにずっと疑問にも思っていませんでした。
ところで古銭用語は不思議なもので、日本語の常識が通用しないこともあります。『細字』は一般読みだと『ほそじ』ですが細縁・細郭からの読みの流れでしょう、古銭用語は『さいじ』です。『さいじ』と入力しても通常は『細字』に変換はしません。しかしながらいずれ『ほそじ』が主流になるような気がします。と、いうのも対義語の『太字』は『たいじ・たじ』ではなく『ふとじ』のままであるからで、日本語ルール的にはやはり『さいじ』の読みは明らかな誤りなのです。
そういえば昔は『厚肉』は『あつにく』ではなく『こうにく』と読んでいて、『大字』は濁らず『たいじ』が正しかったそうです。日本語は常に変化していますので、今の常識が10年後も常識であるとは言い切れません。
面白い例がありました。琉球の『乎形印』で、これはどう解釈しても『てがたいん』とは読めません。(乎は か または や と読みます。)気がついたら間違い読みが定着してしまった例ですね。
今月の収集誌で、広文に『ひろぶん』とルビがふってありました。発表者Y氏の命名なのですが、要するに分類できて意味が通じれば良い世界だと肩の力を抜くことにしました。とはいえ・・・間違いがありましたらこっそり教えて下さいね。
 
2月23日 【文政小字背削輪無爪永後波異波】
先週は中旬からノロウィルスに犯されてうなっておりました。それなのに仕事を完全に休むことができず、日曜日から復帰・・・そして今日まで出張です。下痢・嘔吐ともおさまっていますがまだ保菌(排菌)しているかもしれません。大事な仕事だったため気力で克服した感があります。
画像は出張直前に東北のS氏から戴いた画像の一部です。(感謝!)
図会で574番 安政小字背削輪無爪永ウ とされるものの真鍮銭と、同じ特徴のある文政小字です。一番上の波の頂上部が削られて歪んでいます。いわば文政小字背削輪無爪永ウであり、文政小字背削輪無爪永後波異波ということ。よくぞ発見して下さいました。こんなものが文政-安政でつながっていたとは感動ものですね。
 
安政小字背削輪無爪永後波異波(真鍮銭) 図会574番 文政小字背削輪無爪永後波異波(銭譜未載)
 
2月17日 【会津短貝寶濶縁】
金欠だというのに大和文庫に出ていた会津短貝寶に思わず反応してしまいました。状態はいまいちながら長径が49.31㎜とあります。値段も8000円と高めなのですが、会津短貝寶の通常サイズは49㎜未満なのでちょっと大きい。当百銭カタログに濶縁手というものがあり、外径49.1㎜とあります。天保銭の鑑定と分類によると大様銭で49.2㎜なのでそれ以上ということはかなり立派です。画像では良く分からないのですがとりあえず買いに走りました。
それにしてもちょっとした発見があればすぐに動いてしまう私の病気は末期的ですね。遒勁にしてもはじめから10万円くらいの売値だったら、そして真正品保証なんて書いてあったらたぶん買いに行かなかったと思います。
開始値が安く、真贋が謎であり、自分自信で真であると勝手に判断して、興奮して熱くなって、確認のため落しに行った・・・というのが真相であり、市場価格からするとごく普通(?)のお買い物。射幸心のためでありギャンブル性・リスクが非常に高い行為です。
判断結果が間違ってなかった(と自分で判断しているだけですが・・・)ので満足して儲かった気になっている幸せ者で、自分の犯した過ちに全く懲りていませんね。
この会津短貝寶も全く同じ・・・仮に判断が正しくても・・・だから、どうしたんだ・・・と周囲に言われそうです。
 
2月15日 【水戸天保銭について】
さて、遒勁を入手してから再び水戸天保銭なるものを調べることになりました。天保銭は本座以外はみな密鋳・・・と思われている方も多いと思います。実は水戸藩も慶應4年に幕府公認での鋳造が許可されているのです。鋳造地は江戸小梅邸と水戸本国であるとのこと。ではどのような銭が作られたかを推理すると・・・。
推理1)江戸における鋳造は、金座から多少の母銭やノウハウの提供があったのでは・・・?
※この推理はあてになりません・・・可能性ということで・・・
推理2)鋳銭請負人のひとり、芝の釜屋権右衛門は会津藩の天保銭鋳造も請け負っていたので、会津天保との類似性が考えられる。
※会津濶縁と水戸正字濶縁の類似性・・・
推理3)小梅邸鋳造の枝銭の記録ならびに小梅邸鋳造と伝わる天保銭の記録が存在し、それは背異替の類であること。
※ただし、この品の発表にはN氏がかかわっているように思え(氏の経歴を考えると)多少信憑性に疑問符がつくかもしれません。

推理4)背異替と正字類、深字には石持桐極印があること。
※推理2との関連性が高いと思います。
以上については瓜生氏の天保通寶銭の研究に記述されていることなのですが、これを読み解く限り現在の称:久留米藩銭(石持桐極印銭)は水戸藩の江戸小梅邸銭座の可能性があると思われます。
のこりの様々な銭種については・・・製法、書体がバラバラすぎますのですべてが水戸銭というのには無理があるような気がします。と、いうのも水戸藩銭が鋳造された期間はそれほど長くなかった(記録上は4ヶ月ほど)と思われるからです。水戸銭と呼ばれるもののうち短足寶と濶字退寶は南部藩とのつながりを示唆されています。水戸藩と南部藩は姻戚関係にあったようで、ここらあたりになんらかのつながりがあるのではないでしょうか?
 
2月13日 【琉球通寶大字考】
琉球の分類については前から難しさを感じていました。そこで手持ち品を比較して改めて書体について検討してみると人間の目のいい加減さがあらためて分かります。
『中字』の球・通・寶字はたしかに少し小さいのですがその差はわずかで、文字が離郭しているので銭文径はむしろ大きいのです。『広郭』は銭径からして大きく当然ながら銭文径も一番。ただし、郭に圧迫されて球の字などはやや扁平です。
銭文径が一番小さいのは『大頭通』ですが、これが一番大字に見えるから不思議です。文字の大きさの印象は銭文径より文字幅や太さを含めた占有面積なのでしょう。
文字の部品・・・たとえば王偏などを見ているとなんとなく大字のイメージの想像がつきます。とはいえ平尾球などほんとは中字といいたくなるサイズですね。面文だけでの判定はやはり難しい?同じ大きさの銭面に文字を描くので、銭径の大きな広郭は別格として文字の大きさは揃ってくるのは当たり前?
中字の琉字は狭貝寶などより大きめ。平尾球や短尾球(画像なし)の通寶字は中字と同格かそれ以下です。中字は文字がすっきりしている分損をしているようですね。
宏足寶は全体的にやや大きな文字の印象。銭面いっぱいにのびやかに描かれています。大頭通は極太・幅広文字。相撲文字のようなタイプで大きさを感じます。銭文径が小さいのは計測部位の琉字6画と寶字貝底画の間が短いためで、琉字の点と寶貝足が大きいので文字の背の高さが低いわけではありません。
狭貝寶
40.6㎜
中字
40.9㎜
大頭通
40.2㎜
広郭
41.5㎜
平尾球
40.7㎜
宏足寶
40.5㎜
2月11日 【天保銭狂想曲】
前記事の続報です。この異常な書体は・・・たしかに水戸遒勁です。しかもこの手としてはまずまずの美銭。ただ、水戸遒勁は目立つので贋作が多く存在します。なんとなく書体が弱く、とくに通尾がへろへろしているようで気に入りませんが、製作に矛盾はなさそうです。何よりこの横太りの銭径、横長の郭などが特徴的。後鋳品はどちらかといえば文字がベタッとしているものが多いので、書体の弱さはむしろ肯定要因になるような気がします。
と、いうわけでネットオークション人生最大の大博打をうちました。これで贋作ならあきらめます。
なお、寶足が短く隔輪しているのは刔輪によるもの。遒勁刔輪の名前で新訂天保銭図譜にだけひっそりと掲載されています。


→ 大橋譜に小足寶の名で出ていました。
 
2月6日 【ジャンク品の中に・・・】
天保銭のジャンク品の中に水戸遒勁を発見・・・もうすでにばれてますね。気晴らしに応札。ちょっと本気です。いったいどこまで値が上がるのでしょうか・・・不安に思いながらも好奇心が勝ってしまいました。大変なことになりそうです。研修はまだ続くというのに・・・。
 
2月5日 【神奈川にて】
最近は便利になったもので、出張先でも更新が可能になりました。4日間の研修で毎日8時間も缶詰です。きばらしにあちこちを手直し・・・。錯笵銭物語の石巻鋳銭図をちょこっと手直ししました。改めて検証すると銭の鋳造はとても手間隙かかる作業だったのですね。鋳造工程を知ると贋作の矛盾が見えてくることがあります。当時の銅の精錬方法は非常にダイナミックで、銅鉱石を蒸し焼きにして上から水をかけ、亜鉛を猛毒の亜硫酸ガスとしてバンバン放出していた命がけ作業だったようです。開放炉しかなかった江戸時代の日本国内では亜鉛の精錬抽出は不可能でしたので、こうやって空気中に捨てていたのだと思います。したがって明和期の公鋳銭を除き、(亜鉛合金である)真鍮質銭(とくに黄色の強いもの)は極めて疑わしいと思って下さい。(たいていは明治後期以降の贋作)
 
 
2月1日 【古銭界に自浄能力はあるか?】
銭幣館の第一集に有名寛永銭の贋作説が堂々と掲載されています。同じような内容を仙人からも聞いていますが、未だに半信半疑・・・というより信じたくないなぁ・・・。
科学的な分析ではなくあくまでも経験論から導き出された結論なのですが当時の大家の言葉ですから非常に重い。往時は大家の発言は絶対で、自由な風潮はなかったとも聞きますが、この発言はたぶんサプライズだったと思います。その証拠に、疑惑の銭は未だに銭譜を飾っているからで、当然ながら反発もあったと思われます。
大家でも間違いはあるわけで、例えば盛岡銅山の贋作騒ぎのときの判断は(私は)間違いだと思いますし、その冤罪は未だに訂正されていません。大家や研究者が贋作者の場合もあり、少なくともその弟子が亡くなるまでその真実は世に出てきません。また、出てきても真実の大半は風化してしまっています。
贋作者はただちにこの世界から排除されるべき・・・というルール作りをすべきであり、古銭商はある程度販売責任を負うべきだと思います。ある程度・・・といったのは古銭商でも騙される世界のためなのですが、少なくとも明らかな贋作は販売しない大原則が必要だと思います。と、書いている私のHPにも贋作かなぁ・・・と思っていながら堂々掲載している品がいくつかあります。コレクターとしては信じたくないのですよね。
そこで皆様にご忠言
①刻印銭の真贋判定は難しいので手を出さない!
②白銅銭や錯笵銭も同様!
③変わった品には罠がある。チャンスの裏にピンチ有!
④それでも買うなら騙されることを覚悟のこと!同じ騙しを人にはしないこと。
 
1月31日 【アクセスカウンター21万人】
ついに21万人突破しました。(30日時点)琉球の大字は残念ながら再逆転で負け・・・たぶん宏貝寶でしたので、もうちょっと(3万円くらいまで)粘っても良かったかしら・・・。類似カタログでは宏貝寶も狭貝寶も同じ評価ですが、私見ながらかなり宏貝寶の方が少ないと思います。
 
天保仙人蔵 2007年収集12月号
寶冠が狭いので退貝寶気味なのが目立たないタイプ(肥郭狭冠寶)
銭譜によるとこちらのほうが背の文字が微妙に削字されて小さくなります。とくに百字の横引が細く下反って弱々しく見えます。
1月30日 【幻の琉球通寶】
左側は昨年末の雑銭の会で仙人が『これなんだかわかる?』・・・と言いながら出してきた品です。小字の桐刻印を入手したばかりでしたので銭譜は良く見ていましたのですぐにピンときました。『琉球通寶の大字小足寶』です。この手は2系統あって寶冠が広い奴(大頭通手と言うようです。)と面郭がやや幅広く寶冠の狭い掲示品タイプ。巨字と呼ばれるように文字が大きくなり、最大の見所は寶貝が退き、寶足が短く後足が離輪します。実は2007年12月の収集に出品があり、65000円で落ちています。(もちろん私以外、私は金欠で手が出なかった。)當百銭カタログで15万円評価でしたので貴重であることには気づいていましたが、仙人いわく・・・『実は拓本で持ち主が誰かわかるほど少ない超珍品』だそうです。女神に後ろ髪はありませんね。( → 奇品館行き決定!)
なお、2007年の失敗の直後に、『琉球大字小足寶』の安い売り物を見つけて思わず応札したのですが、大字短尾球の見立て違いでした。琉球は数が少ない割りに微細変化が多く、ややマニアックな分野でいまひとつ人気がないと思います。最近、コレクターが放出しているのでしょうか、はっとするものが市場に出てくるようになってきました。この大字小足寶は大頭通などと間違いやすいので案外ひょっこり手に入る・・・はずもないでしょうかね?

※琉球の大字を見つけて喜んでいたらあっという間に高騰・・・逆転。悔しいので競ってますが逃げ出せなくなったらどうしようかしら。
 
1月28日 【ネット高騰】
ネットで異常に高騰している天保銭群・・・良く見ると福岡離郭が1枚混じっています。良く見つけたものです。他にもツルツル肌の赤い薩摩やら足が長く見える長郭がありますが、私には画像からは判断しきれません。ただ、画像の背景から見ると・・・この方は以前、容弱やら会津やらを雑銭のように出した方なのかもしれません。(そのときはおそらく元収集品の価値を知らずに放出したものだと思います。)したがって今の価格は期待料なのかもしれませんね。
※問題の画像の一部。右側は間違いなく福岡離郭。問題は左側・・・画像で見る限り確かに足が長く見えます。不知品である信憑度は65%くらい?
ここまで高騰してしまうと後は意地と好奇心の勝負ですね。
 
1月24日 【方字の前期銭・後期銭】
雑銭の会の会員コーナー(登録しないと見られません)で、天保通寶の方字の前期・後期銭という話題が出ています。このことに触れた文献を見たことはないのですが、類似貨幣カタログや天保銭事典に方字の赤銅質銭のことが触れられていて、どうやらそれが該当するようです。仙人解説によると後期銭は銭径が縮小し製作も悪くなるとのこと。通用母の存在が考えられるようで、そうなると次鋳銭ということになりそうです。そこでちょっと思い当たることが・・・。都内の某コイン店に汚い方字があり、それがまた見事に小さかった記憶があります。見るたびに食指が動くのですが、あまりのみすぼらしさに『また、今度にしよう・・・』とあきらめるうちにいつの間にか姿を見なくなりました。あの時あいつは私に語りかけていたのだ・・・と、改めて悔いる次第です。
方字の赤銅銭はひょっこり私のコレクションの中に1枚紛れ込んでますが、薄肉磨輪銭ながら銭文径は普通品でした。方字は萩銭の中ではどちらかといえば目立たない地味な存在で、書体の変化も(あるのでしょうが)天字以外あまり目立ちません。
次鋳銭が見つかれば大変面白いのでちょっとやる気が出てきました。
※明日からまた1週間ばかり外出です。出張する距離ではないのですが、泊り込み作業が続きます。更新できるとすればホテルからになりますが・・・たぶん毎日飲んだくれているでしょう。
 
1月17日 【虎穴に入らずんば・・・】
米字刻印銭がネットに出ています。この手のものは全く真贋が判らず、私の唯一の収集品は立派な贋作でした。虎穴に入らずんば虎子を得ずと申します。深追いしなければと・・・言い聞かせながら悪戯で応札しましたが・・・この段階ですでに虎穴にどっぷり入ってしまっていますね。穴の中ではたぶん虎がつめを砥ぎ、牙を剥いているんでしょう。我が家の虎にばれたら大変です。
ここのところ、仕事が忙しくストレスがすごい。元々睡眠時間を削って遊んでいるのですが、最近は睡眠時間3~4時間くらいの日が続いています。ストレス解消にネットに手を出し、さらに寝不足、金欠、ストレス過多になるという悪循環・・・やめられません。

やはり手を出すのはやめました・・・と、いう舌の根も乾かないうちに古書で月刊 天保銭の売り物を見つけ、高いけど1冊1000円で買ってしまいました。
 
1月15日 【南部藩の日】
H氏から頂いた画像整理に再び取り組みはじめました。画像が大きいのでメモリ不足に悩まされながらの作業です。
→ 南部藩母銭聚泉譜

以下は本年初のまともな入手品たち。新年早々大散財しています。左は密鋳の21波。白っぽい銅質の美制タイプの品は良く見かけるのですが、面が砥石がけされたように滑らかになっているものは初入手。郭内は鋳放しで輪は粗っぽくヤスリがかかっています。一方、右側は南部の大字。収集で『美品』と出ていたし、拓も掲載されていたので思い切って応札していた品。運よく?入手しましたが写真写りはそんなにたいしたことはないプチ可愛子ちゃんでした。収集の状態評価は比較的厳しいほうだと思ってましたが、今回は新年のご祝儀相場だったのかしら・・・それとも南部銭の美人はこれが普通なのかな?実は暴々鶏氏から昨年格安で大字の並品を購入していました。それまで南部大字の本炉銭は持ってなかったので、それで満足するつもりだったのですが、結局は重品になってしまいました。売るぞ! 
 
1月12日 【第3回西国合同古泉会大分大会】
大分貨幣研究会から、年賀状に書いてあった期日が変わったという連絡ハガキが本日届きました。それでようやくほったらかしの年賀状の山を整理しました。我が家の年賀状は、仕事の関係で700枚くらい、それに個人的に出すはがきも300枚と膨大な量になります。20代から地元の青年団関係に所属していたのと、広く浅く付き合うのも良しとしてますので先輩、後輩、同僚に書いていたのがやめられなくなりました。はがき代もかかるし、時間もかかるので女房にはとても不評なのですが・・・。今年は途中でハガキがなくなり、古銭関係の方々に手を抜いてしまいました・・・ごめんなさい。
と、いう反省の気持ちを込めて宣伝しましょう・・・

第3回西国合同古泉会大分大会 は 平成22年6月26~27日 に開催されます。九州は東北とならんで穴銭研究の盛んな地。ある意味で聖地かもしれません。それに大分は『関サバ・関アジ・城下カレイ』の本場。別府や湯布院温泉もあるし、足を伸ばせば下関の河豚やらウニやら、博多の屋台ラーメンも呼んでいる。焼酎もうまいし中州だって楽しい。女性も優しくてきれいで強いです。
私は九州が大好きで、妻にそそのかされて別府-湯布院-阿蘇-宮崎-博多-門司を2泊3日で駆け抜ける超豪華グルメ旅も良い思い出です。旅の費用捻出に古銭を20万円くらい売り払ったのですが・・・涙・・・。
さぁ、皆さん九州に行きたくなったかなぁ?

PS.いろいろ縁がありまして、参議院選挙である全国候補(全国比例代表)を推すことになります。(我が業界の親分です)親分は個性が強くてはっきり物を言うから敵が多くて困りますが、業界存続のためにはなくてはならない存在なのです。全国比例ですから政党名で投票しても良いのですが、それでは親分は喜びません。まだ先のことですが、できましたらこの名前覚えて投票して下さい。投票して頂いても皆様に直接の益はありませんが、私は少しだけ幸せな気持ちになれます。皆様の清き一票を・・・。
 
1月7日 【異形歪曲】
ひさびさに不知天保銭分類譜下巻を開いていて、見落としていたものに目が止まりました。昨年の12月16日の記事に掲載した『不知長郭手歪斜穿』とそっくりなものが2品掲載されていたのです。名称は異形歪曲・・・完全な見落としでした。こんな目立つものを見落としていたとは恥ずかしい。この本はとても面白いのですが、貴重本であるため傷つけたくない思いがあり、なかなか思い切って開けません。まだまだ見落としがありそうです。
 
 
1月6日 【最近の入手品から】
HPに未掲載だった品を撮影。他にも数品あるのだが、あまりに写真写りが悪かった伏見破寛や貼り合わせ天保は今回はパス。
上は密鋳銭の小字写し。昨年の雑銭の会で奪取したもの。きれいな浄法寺の手。この類としてはごく美しい手と思われます。
ほぼ同じ製作の仰寶を保有していますので、参考品としては楽しいもの。

下はネットで購入していた小梅手仰寛の面背逆製。もしかすると密鋳かな・・・と考えられたのですが、計測の結果どうやら本炉っぽい。俯頭辵の面背逆製というものも同時入手したのですが、こちらは鋳造上の郭鋳崩れっぽかったのでカット。

不知銭の貼り合わせ手は見た目はなんとかなるレベルなのですが写真写りはとてもブス。したがって掲載は断念しました。悪しからず。
 
1月3日 【6年目に突入】
何事もなかったように2009年が終わり、またひとつ歳をとってしまいました。この趣味は私が少年?に戻れる、秘密のフィールドなので、あとしばらくこの道楽は続けたいと思っています。

今年の目標は・・・無駄遣いの抑制と、健康維持です。
心の健康を保つとお金と睡眠時間がなくなるという当然の現象がここしばらく続いています。天邪鬼な私は忙しいときほど新しいことをはじめたがる悪い癖があります。例年のことですが1月から3月までの期間は猛烈に(死ぬほど)忙しい!こんなことしてる場合ではないのにしてしまう・・・悪魔のささやき・・・が聞こえる毎日。
昨日から『古銭用語の基礎知識』の改修に取り掛かっています。

私は独学で古銭を集めていたので、用語は知っていても読み方が目茶苦茶です。本では学んでも耳で学ばなかったツケが大きく、違っているとは判っていても、一度間違えて覚えしまった言葉はなかなか修正が利きません。それでなくても古銭語は湯桶読みやら重箱読みのオンパレード。勉強のためにもこれはいいや・・・と、思い立ってしまったのです。
まぁ、改修は1週間ぐらいで飽きてしまうとは思いますが、まずは今年の初仕事だと思って取り組んでみましょう。それにしてもやりかけのものばかりになってしまいました。いったいいつ整理がつくことやら・・・。
 
解答:1枚124文です。當百なのに124文とは変ですね。半朱を248文にして、琉球をその半分の価値としました。これを見る限り琉球通宝は藩札のような性格(兌換貨幣?)であったと思われます。ただし、実際の流通は銭相場にかなり左右されたのではないかと思います。(この点については調査中)
2010年1月~2010年12月31日分まで