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銭の細道 大量見聞録 3
 
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四ツ宝銭 勁永の大量見聞録 
さて最大の大物の勁永にとりかかります。石川氏から送られてきた山はこれと未選別の山だけになりました。(座寛・猿江類は見当たりません。)ここまでのところ目新しい発見はないのですが、次鋳などの確認と製作の知識の吸収には非常に役立ちました。
見たところ勁永の中に広永がちらほら混じっています。ざっと分類してあるのですが、広永と勁永は見間違いやすいようです。それでも分けてくれているのは大変ありがたく、作業がはかどります。

おおむね見回したところ製作はまぁまぁ上々で、広永のような感じ。とくに背の製作は全四ツ寶銭の中で随一ではないでしょうか?古寛永的な雰囲気が漂っています。総枚数は・・・1200枚あまり・・・枚数を記した紙を子猫が持って行って無くしてしまいました。
基本書体の特徴比較
広永 寛:寛目が大きい。寛冠の前垂れは勁永に似て垂直気味。後足は一番幅が狭い。

永:永頭は平行気味。ノ画は一番長く目立つ。フ画は爪が目立たず平行気味。

通:勁永に良く似ている。通尾は短い。

寶:傾かずやや離貝寶。寶後足は開く癖がある。

背:郭幅、輪幅とも一定しない。長郭気味のものが多い。
勁永 寛:広永と勁永広寛の中間的な書体。寛冠前垂れは一番垂直。

永:いわゆる昂水で俯頭永仰フ永で爪が目立つ。

通:広永に良く似ている。通尾は短い。

寶:仰寶になり垂足寶気味。

背:濶縁気味で、やや広郭になるものが多いが刔輪小郭もある。背の作は3種の中で一番しっかりしていると思う。古寛永風。
勁永広寛 寛:寛冠の前垂れが開く。また前足が跳ね上がる癖、後ろ足も円折し内跳になる癖がある。

永:ノ画は3種の中で一番短い。

通:通尾が跳ね上がる癖がある。通点の跳ねも大きい。

寶:仰寶。寶冠の点はやや小さい。

背:背輪は一番細い。背郭は横郭気味で含円郭気味のものが多いと思う。
こうやって改めて観察してみると、書体的には似ていますが、広永、勁永と勁永広寛の違いは寛字を見ると一発で分かります。意外に難しいのが勁永と広永の見分け。永字の違いは顕著ですが、状態が悪いと間違いやすい。
永字以外だと寶字の傾き、寶後足の違いに注意。意外な見分けポイントは背の様子で、勁永は一番製作がしっかりしています。(上掲品の広永は例外的に背がしっかりしていますが、含円郭気味に乱れるものが多い。)
 
5月7日
計測を開始。分類はされていますがけっこう広永が混じっている感じ。背の製作が広永と違って広郭反郭気味でやや深背で堂々としているので迷ったときにはポイントになります。しっかりしたつくりでばらつきがありません。内径は18.8㎜前後が標準のようです。石川氏に頂いた次鋳のサンプル銭は外径22.6㎜、内径が18.5㎜でしたので抽出のときに参考になります。

【本日の結果:通算平均】
外径23.11㎜ 重量3.10g (累計20枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.75㎜ 重量2.50g (過去の最小値)
 
5月8日
次鋳とおぼしき物を発見。勁永広寛のときはさっぱりだったのですが今回はたくさん出てきそうな予感がします。しかも外径の縮小が見られない覆輪タイプの品のように見えます。


【本日の結果:通算平均】
外径23.07㎜ 重量2.98g (累計40枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.75㎜ 重量2.50g (過去の最小値)
 
5月9日
画像をUPしました。初日の4gの記録はなかなか破れないと思います。(山の中から意識的に選出しました。)一方、小径や軽量の記録はまだまだ更新されそうな雰囲気です。


【本日の結果:通算平均】
外径23.08㎜ 重量2.94g (累計60枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.75㎜ 
重量2.10g (過去の最小値)
 
5月11日
20枚計測。計測中に変なものを拾ったので、これは制作日記に記載します。背は濶縁広郭気味の古寛永風ものが多いのですが、たまに背小郭のものも・・・よく見ると背の内径が広い。背刔輪細郭があるようです。少ないと思いますが、大きさが一定しないので明確な基準が出しづらいところでもあります。磁性はなさそうです。

【本日の結果:通算平均】
外径23.06㎜ 重量2.95g (累計80枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.65㎜ 重量2.10g (過去の最小値)
 
5月12日
20枚計測して100枚に到達。グラフにはまだ明確な特徴が出てこない段階なので省略。次鋳が2枚出現。あまり見栄えがしないのでこれまで見落としがあったかもしれません。ノギスを18.7㎜に設定し、それが入るか否かのみをかたっぱしから試しています。本当に微妙な差なのです。次鋳は最小径のものでしたのでわかりやすいと思います。

【本日の結果:通算平均】
外径23.05㎜ 重量2.92g (累計100枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.60㎜ 重量2.10g (過去の最小値)
 
5月13日
20枚計測。ものすごい美銭、母銭みたいなのが出ました。でも通用銭です。

【本日の結果:通算平均】
外径23.05㎜ 重量2.90g (累計120枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.60㎜ 重量2.10g (過去の最小値)
初鋳期の極美銭

ここまで調べた中でずばぬけて文字抜けの良いもの。地の黒色も鮮やかで画像以上の美銭。郭内のやすり掛けも美しく、ひょっとして母銭?・・・と思ってしまいました。でもサイズは通用銭です。
次鋳銭(小様銭)
外径22.6㎜ 内径18.40㎜ 2.6g

輪の幅は同じように見えますが、外径が非常に小さい。いわゆる濶縁縮字になっています。この次鋳は分かりやすいと思います。
 
5月14日
20枚計測。最大径タイ、最小径タイ、最軽量タイは出現したものの目新しさはありません。次鋳らしきものも2枚出現しました。本日計測したものは軽量のものが多く、平均重量が一気に下降しています。

【本日の結果:通算平均】
外径23.05㎜ 重量2.87g (累計140枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.60㎜ 重量2.10g (過去の最小値)
 
5月15日
30枚計測。外径20.4~7㎜ 重量1.5g 外径23.1㎜ 重量1.2gというとんでもないものが出現しましたが、前者は磨輪盗銅銭、後者は延展加工銭でいずれも統計からははずしました。それでも最軽量は更新して2gのものが出ました。磁性のあるものは皆無で、銅色が白みを帯びているものはありますが白銅銭はないでしょうね。背郭はやや縦長のものが多いものの横長もありますし、郭そのものの大きさは一定しません。大きいもの、反郭風のものも散見されます。

【本日の結果:通算平均】

外径23.05㎜ 重量2.87g (累計170枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.60㎜ 
量2.00g (過去の最小値)
 
5月16日
30枚計測して200枚。あきらかに次鋳と思えるものが意外に出てこないです。内径はざっと計測していますが、0.1㎜前後でのブレが多く、状態も今ひとつなので自信がありません。また、砥ぎ作業や後天的な力で変形しているものも多いようです。余談ですが誤混入率(石川氏の粗分類での別種の混入)はかなり高く、それだけ分類しづらい(状態の差異が烈しい)銭種なのかもしれません。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.85g (累計200枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
200枚までの統計グラフは比較的おとなしい立ち上がりです。重量の4gは異常値ですね。
 
5月20日
20枚計測。最大様24.5㎜が出現。実際は寛永間は24.5㎜あります。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.84g (累計220枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
濶縁大様(砥強) 延展 末鋳薄肉 最小薄肉(磨耗) 磨輪(盗銅)
バラエティーに富む銭容
濶縁大様としたものは外径が23.45㎜あり上の大様銭より輪が太く見えます。しかし計測しても内径は0.1㎜ほどの差しかありません。砥ぎの作業が強かったたためかもしれません。目の錯覚ではないと思うのですが・・・。(圧力がかかってつぶれていると思います。)
延展は後天的な圧力が強くかかった極薄肉銭。内径は逆に18㎜と広くなっています。(統計対象外)
末鋳薄肉は湯圧不足を感じる薄肉銭。2.0gしかなく広穿ですが内径などは一般銭の規格。
最小薄肉は最小最軽量で22.5㎜ 1.9gしかありません。磨耗銭で統計に入れるかどうか迷いました。
磨輪はあきらかな人為的作為銭。(統計外)最小様(20.7㎜)で最軽量(1.5g)でした。(統計対象外)
 
5月21日
20枚計測。最軽量1.8gが出現。うすっぺらでみすぼらしい。ス穴もあり普通だったら拾わないでしょう。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.82g (累計240枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
5月22日
20枚計測。次鋳らしきもの2枚出現。この差異は本当に微妙なので見落とし我もっとあると思います。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.81g (累計260枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
5月24日 
20枚計測。次鋳らしきもの2枚出現。現在完了は280枚ですが山の3分の1弱が終わった感じです。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.80g (累計280枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
5月26日
20枚計測して300枚到達。さぼりながらもコンスタントに計数は進んでいます。最大径が1枚出現。グラフはきれいな山形になってきました。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.81g (累計300枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
5月28日
20枚計測。次鋳1枚出現。これで次鋳は10枚。出現(発見)率は3%ほど。多い数値ではないものの過去の他の銭種の計測結果からすると納得の数値だと思います。すべてを厳密計測しているのではありませんし、このサンプル集団の中の参考数値ということでご了解下さい。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.81g (累計320枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.50㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
5月31日
30枚計測。最小様クラスが出現し、計測すると次鋳の磨輪銭でした。これは貴重?


【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.80g (累計350枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月2日
20枚計測。とりたてて変化なし。そろそろ平均値が確定するところでしょうか?

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.80g (累計370枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月5日
出張から帰宅。30枚計測して400枚到達。かなりお疲れです。


【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.80g (累計400枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月6日
20枚計測。とくに変化は見られません。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.80g (累計420枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月18日
そんなに長く休んでいるというイメージはなかったのですが、気がつけば12日ぶりでした。職場はインフルエンザで大騒ぎだわ、余計な仕事と研修運営で大わらわな10日あまりでした。次鋳らしきものは出現しましたがやはり枚数は少ないですね。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.79g (累計440枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月20日
20枚計測。とくに大きな変化はありません。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.80g (累計460枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月21日
20枚計測。収穫はありませんが、ペースを戻すのに必死です。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.79g (累計480枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
6月26日
やっと500枚に到達しました。次鋳が1枚と面偏輪が1枚出現しました。グラフは素直な山形になりました。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.79g (累計500枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
面偏輪

面と背の型がずれてしまった結果、仕上げにおいても偏った仕上げとなり面偏輪となったもの。通常は背偏輪になるのですがこれは珍しいケースです。
次鋳
12枚目の次鋳。出現率は3%未満で案外少ないです。小さいながら厚みは充分です。

外径2.85㎜ 内径2.6㎜ 重量3.1g
 
7月22日
ほんの少し休んだつもりだったのですが1ヶ月近いブランクとは驚きです。20枚計測しました。次鋳1枚出現。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.79g (累計520枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
7月23日
20枚計測しました。目がまだ慣れていませんね。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.79g (累計540枚の平均値)
外径23.45㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
最大様?
外径23.5㎜ 内径18.8㎜ 重量2.9g
重量はいまひとつながら、大様広郭のものです。少し圧力がかかったようにも見えますけどね。
 
8月16日
またも長期ブランクが・・・。記録していたエクセルも不調で記録が飛びかけていました。(全てのショートカットの関連付けが壊れたみたいです。ショートカットでは開きません。)40枚計測したら、ごほうびに最大径のものが出現。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.78g (累計580枚の平均値)
外径23.50㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.90g (過去の最小値)
 
8月18日
本日は20枚計測して600枚到達!当初1200枚と思っていましたので半分といいたいところですが、実際は3分の2くらいです。実はかなりの確率で広永が混入しているのです。おそらく挿しを作るときに間違えたのではないかと思っています。本日は最軽量が出現。調子いいですね。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.78g (累計600枚の平均値)
外径23.50㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 
重量1.70g (過去の最小値)
 
8月22日
20枚計測。とくに変化なし。さすがに新発見は続かないか。


【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.78g (累計620枚の平均値)
外径23.50㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径
22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
8月25日
20枚計測。やや内径の小さいもの1枚出現。次鋳としたが自信ありません。内径については大雑把に計測して気になったものをピックアップしていますので自信がありません。状態が悪いものが多く、0.1~0.2㎜の差異はよくあります。0.4㎜内径が小さければ間違いのない次鋳ですが0.2㎜をどう見るかですね。


【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.77g (累計640枚の平均値)
外径23.50㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径
22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月1日
40枚計測。久々に3.5gを超える大物(3.8g)が登場。ただしそれ以外の発見はありませんでした。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.77g (累計680枚の平均値)
外径23.50㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月2日
20枚計測して700枚に到達。ここまでずいぶん時間がかかってしまいました。本日また最大径23.6㎜、最大内径19㎜の品が出現。重量も3.4gもあるのですが、焼け伸びの可能性もありますのでもう少し精査が必要ですが、暫定記録として掲載します。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.78g (累計700枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月6日
20枚計測。発見はありませんでした。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.78g (累計720枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月7日
早朝20枚計測。継続は力なり。でも目新しい変化はありません。

【本日の結果:通算平均】
外径23.04㎜ 重量2.78g (累計740枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月9日
20枚計測。目新しいものはなかったですね。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.78g (累計760枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月14日
20枚計測。またしばらく間が空いてしまいました。久々に次鋳らしきもの1枚出現。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.78g (累計780枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月16日
20枚計測して800枚到達。ま次鋳らしきものが珍しく3枚出現。ただし、勁永は製作がいまいちで内径計測に自信ありませんのでご参考までに・・・。最小様タイの22.35㎜も出現しましたが後天的な磨輪かどうかは不明です。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.78g (累計780枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.00g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 

9月19日
寝る前・・・ど深夜に計測しました。出ました!ついに4.1g。手に取った瞬間違和感のある重さ!密鋳ではなく本炉のようです。それも母銭くずれでなく通用銭。雑銭の花ですね。次鋳らしきもの1枚も出現しましたが、この記録の前ではかすんでしまいます。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.78g (累計820枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)

 

9月20日
20枚計測しました。次鋳1枚出現。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.78g (累計840枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)

 
9月21日
20枚計測しました。次鋳らしきもの2枚出現。らしきものとしたのは自信がないから・・・。たぶん内径差はあるとおもいますが0.2㎜前後じゃないかしら・・・。ノギスの爪がうまくひっかからないのです。分布図を見る限りばらつきが少ないのです。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.78g (累計860枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月23日
20枚計測。次鋳らしきもの2枚。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.77g (累計880枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月26日
20枚計測して900枚にようやく到達。次鋳1枚。はじめて磁性のあるものが出ました・・・が、どうも背にへばりついた鉄錆が原因みたいです。3.5gのものも1枚出たのでちょっと良い気分です。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.77g (累計900枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
9月27日
20枚計測。次鋳かもしれないあやふやなもの1枚。何度も書きますが計測に自信なし。明らかな縮小とは言えない中途半端な縮小・・・あるいは鋳造上の誤差か?内径18.6~55㎜をどう見ますか?


【本日の結果:通算平均】

外径23.03㎜ 重量2.77g (累計920枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
10月9日
腰痛に苦しみながら20枚計測。発見はなし。あと少しです。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.77g (累計940枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
11月4日
腰を痛めずいぶん休んでしまいました。腰の痛みは取れましたが尾てい骨から右足にかけてがひどく痛み、パソコン作業に気持ちが乗りませんでした。椅子が固くてつらいのです。それでも40枚計測。
白銅質気味のもの1枚、次鋳2枚。それと最小様のものが出たのですが・・・たぶん密鋳銭です。内径も小さい。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.77g (累計980枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
11月8日
最後の計測。残り18枚。1200枚でスタートして1000枚弱であったということは200枚以上誤混入があったということです。最後の最後、それも998枚目に2枚目の最軽量が出てきたのには運命的なものを感じます。

【本日の結果:通算平均】
外径23.03㎜ 重量2.77g (累計998枚の平均値)
外径23.60㎜ 重量4.10g (過去の最大値)
外径22.35㎜ 重量1.70g (過去の最小値)
 
四ツ宝銭 勁永のまとめ
平均外径23.03㎜。大きさは安定していて23㎜を中心に±0.5㎜にほぼ納まります。次鋳銭は998枚中28枚で出現率は2.8%。実際はもっと多いと思うのですが、明確に次鋳と言い切れるものが少ない気がします。
重量も2.8gを中心にきれいな山形グラフを形成しましたが、4g超のものが出てきたのには驚きました。
磁性のあるものはほぼ皆無。たしかに1枚だけわずかに磁性を示すものはありましたが、たぶんこびりついた鉄錆のためだと思います。
銅色も保存状態によりますが大きな変化と呼べるようなものは少ないと思います。
背輪、背郭は変化に富んでいるのですが、形が一定せず一種とする明確な基準が見出せませんでした。ともかくグラフの波形はとても美しい。実に安定した銭種ですね。
 
次鋳銭(濶縁)
外径23.3㎜ 内径18.45㎜ 2.9g

いきなり出現した次鋳タイプ銭。次鋳は外径の小さいものだろうと思いきやむしろ大型でかつ内径が小さいもので驚きました。内径計測は難しいので、全てを拾い出すことは出来ないと思いますが、少なくとも前回の計測(勁永広寛)よりは期待できそうか。
厚肉銭
外径23.4㎜ 内径18.7㎜ 重量4.0g

四ツ寶で重量4gは立派です。外径も大きく大型銭の雰囲気です。計測をはじめて3日目ですが磁性のあるものはなさそうです。
大様銭
外径23.45㎜ 内径18.7㎜ 重量3.7g

今までで一番大きかったもの。この類の背郭はしっかりしたつくりのものが多く、古寛永的な雰囲気を色濃く残しています。
磨輪銭
外径22.75㎜ 内径18.8㎜ 重量3.0g

内径が大きいのは計測誤差の範囲。大様銭と並ぶと大きさの差は歴然としていますが、製作は決して悪くはありません。なにより重量がしっかりあります。
手替り候補

左:破貝寶 貝の右縦画上半分が欠けてます。
右:破冠寛 寛冠の前部に切れがあります。

※ここらへんは遊びの選出です。類品が出てくれば面白いのですが、せいぜい兄弟銭の類でしょうね。
背濶縁広郭 と 背刔輪細郭

背の雰囲気は古寛永を彷彿とさせるものも多いのですが、たまに背細郭になっているものもけっこうあります。右側がそれで背がやや不規則に削輪されているようで内径がかなり大きくなります。

左:背内径16.85㎜
右:背内径17.90㎜
大型銭?
外径23.6㎜ 内径19.0㎜ 重量3.4g

外径23.6㎜ 内径19㎜を誇る大型銭タイプ。重量も3.4gあって迫力充分です。ただ、若干銭径に歪みがありますのであるいは焼け伸び的なものかもしれませんが、地肌等は自然です。
この手のものは始めて出現しました。

※やや不自然な感じがあるので・・・
軽量銭
外径22.45㎜ 内径18.7㎜ 重量1.7g

いかにも末炉的な風貌です。ただし、内径は18.7㎜と通常サイズ。
厚肉重量銭
外径23.0㎜ 内径18.8㎜ 重量4.1g

ついに出た4gより重いもの。外径は大きくないので厚みは充分です。外径、内径に比べ重量は嘘をつきませんから確実です。状態はいまひとつ(歪みがある)ですが、これは貴重?
密鋳銭?
外径22.3㎜ 内径18.45㎜ 重量2.7g

側面が摩滅していて確証は持てませんが次鋳ではなくて密鋳ではないかと推定。理由・・・手に持ったときのざらざら感が心と指に引っかかるのです。江刺のような感触なのです。
ただし密鋳にしてはきれいすぎるかしら?内径はあきらかに縮んでいます。
 
 
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