養老渓谷(梅ヶ瀬渓谷)のページ
私の故郷の千葉県市原市に養老渓谷というマイナーな観光地があります。市もPRにあまり力が入っていないので整備も進まず、観光客もまばら。市境にあるのですけど粟又の滝がある大多喜町側に比べて市原市側は見劣りします。関東で最も遅い紅葉・・・がキャッチフレーズなのですけど、たいしたことがないという観光客の声を良く聞きます。たしかにたいしたことはないかもしれないのですけど・・・ここ数年私はこの渓谷にはまっています。
この写真は
2015年の12月9日の早朝に撮った奇跡の1枚です。普通のスマホ(ネクサス5)で撮影しただけなのですけど、二度とと忘れられない風景になっています。(なんだ!この青空は!)このときは紅葉の盛りは少し過ぎており、この一週間後に訪れたときは全然ダメでした。この渓谷の紅葉の期間は本当に短いのです。
このときはほぼ徹夜で仕事をした早朝、ナチュラルハイな気分で渓谷を訪れたときに撮れたもの。余りの色合いの美しさに目を見張りました。それから毎年、この時期になると渓谷に行くようになりましたが、なかなか奇跡の再現はかないません。
と、いうわけで地元の観光協会に代わってこの渓谷の魅力をお伝えします。(このページは古銭とは全く関係ありません。)
新寛永通寶分類譜 古寛永基礎分類譜 赤錆の館
天保銭の小部屋 文久永寶の細道
大福山山頂の駐車場(2015.12.9)
大福山山頂までは車がすれ違えないほどの細い道しかありませんが、30台ぐらい停められる無料駐車場があります。私は裏道(旧白鳥村)から入ってくることが多いのですけど、山頂近くで、もし、対向車が来ると延々バックをしなければならないのでいつもどきどきします。新緑の季節と紅葉の季節の土日祝日は車で山頂を目指さない方が安全かもしれません。ここの紅葉がきれいだとその日の景色は期待できます。紅葉の時期を外すと、駐車場が一番きれいだった・・・というという観光客の嘆きの声を良く聞きます。空の色を見て頂ければわかるようにこの日は雲一つない快晴。早朝の深い霧がすっかり晴れ、傷ひとつない抜けるような空色に変化しつつあります。(この1時間後に奇跡の写真が撮れました。)私はここを起点にすることが多いのです。
※養老渓谷付近には都会的な売店はほとんどなく、駅前に昔ながらのお店があるだけ。大手のコンビニエンスストアまでは10㎞ぐらい離れています。したがって、前もって準備はしておきましょう。高滝ダムのほとりにあるコンビニエンスストアを逃すと後は小さなお店しかありません。おにぎり、お菓子、ゴミ袋、手拭き、お茶2~3本もあれば十分です。雨具も入れておくと良いでしょう。温泉に入る気があるのなら着替えも必須です。万全を期すなら替えの靴も持って行きましょう。
※この駐車場の奥から出発する新しいハイキングコースもありますが、あまり人が入らないので荒れているのでお勧めはできません。
 
大福山山頂から車道を下る(2017.12.2)
山頂から梅ヶ瀬渓谷方面に降りてゆく方法と車道を下る方法がありますが私はいつも車道を下ります。山道を降る途中も、ところどころ紅葉が楽しめます。(あまり期待しないでください。)紅葉は日当たりの良いところがきれいに発色するようです。渓谷は高低差や日当たりの良し悪しの差が多いので、全体が色づくというより部分部分で紅葉の盛りが微妙に異なります。携帯で写真撮影しても光のあたり方で色が様々に変化します。
なお、この森には猪、猿、鹿、キョン、マムシ、ヒル、トンビなど様々な動物が生息しています。一度、バカでかい鹿に出くわしたことがありますが、ぶつかったら車はお釈迦になります。茂みをかき分け急峻な崖を飛び降りてきました。牛ぐらいの大きさの立派な雄鹿で、巨大なツノを持っていました。栄養が良いのか奈良公園の鹿とはスケールが異なります。トナカイか出たかと思った・・・という人もいますのであなどれません。
(2018.11.28)
 
大地の底の駐車場(2018.12.1)
山頂から30分ぐらい歩くとふもとにある有料大駐車場につきます。シーズン中の土日祝日だけ500円とられますが平日は無料の事が多い。近所の農家のおばちゃんの小遣い稼ぎの場になっているようです。東京方面から車で来る場合はここに停めるのが無難です。と、いうのもこの渓谷で良い景色を見ようと思ったら早朝に入るのが鉄則。できれば9時前にここにつきたいぐらいなのです。
ほとんど観光客は気が付かないのですが、ここは大昔の川底です。白い崖は人工的な切通ではなく、浸食された跡・・・房総キャニオンなのです。それを知らない観光客のなんと多いことか。
これから先は山頂までトイレはありませんので必ずここで用をたしておきましょう。日当たりが良いのでここの紅葉はかなり赤くなります。今年は塩害でダメと聞いていましたが、どうにか見れるぐらいの状態になっていました。
遠近感がないのであまり高く見えませんがこの崖は20メートルぐらいあります。なお、広場まで入る道もものすごく狭い。すれ違いは不可能なので、覚悟してください。心配ならトンネル手前の有料駐車場に止めて歩きましょう。
3日前・・・真っ赤でした!(2018.11.28)
一切補正などはしていません。アンドロイドの同じ機種で撮影したもの。このときは崖の上はほとんど赤くなっていませんでした。わずか3日で風景が一変してしまうのがここの特徴です。太陽の高さも微妙に影響していると思います。右端の紅葉は3日後にはほとんど散っていました。(上の写真参照)
 
ハイキングコース入り口の大地層(2018.12.1)
有名になった地磁気逆転のチバニアンが77万年前の地層ということですけど、この地層は果たして何万年前のものなのか。市原市観光協会さんはもう少しこういった所にも説明板を設置していただきたいものです。ハイキングコースの入り口にありますけど、誰も気にしないで通り過ぎてゆく地層です。でもよく見ると大迫力なのです。地層の下部に水たまりがあり、ここが太古の時代の川底だったことが分かります。
 
川廻しのトンネル(2018.12.1)
「川廻し」とは川の流れを変えて耕地等に変える開墾技術のことで、この養老渓谷にはとくにたくさんの遺構が残されていますが、説明書きのひとつもありません。ほとんどの人が気が付かずに見過ごします。ハートの光で有名になった濃溝ノ滝もこの川廻しの遺構だと思います。大型の掘削機もない時代に手彫りで岩をくりぬいて流れを変えているのですからたいしたものです。養老渓谷ではこうやって水田や植林の場、養魚場が作られたのだそうです。この川廻し跡は比較的良く保存されていて中には非常にきれいな水が流れていました。
せせらぎを渡って森の中へ(2018.11.28)
 
色とりどりの落ち葉(2018.12.1)
場所によって紅葉の落ち葉が絨毯のようになっています。今年は塩害で縮れた葉っぱが目立ちました。新聞紙上では全滅・・・なんて書かれましたが、どうにか見れる程度の紅葉は期待できそうです。
 
猫じゃらしの大群落(2018.11.28)
川廻しによってできた広場の水田跡地が干上がり、猫じゃらしの大群落に覆われていました。よく見る雑草だと思ってましたが、ここまで繁茂するとはよほど生育条件がぴったりなんでしょうね。ねこじゃらしの毛の房に朝もやの水滴がついてキラキラ光り幻想的です。この風景は霧のかかった日の早朝に来ないと見られません。なかなか神秘的でした。ただし、周囲はイノシシの掘り返した跡だらけですけど。
 
ガマ湿地の紅葉(2018.11.28)
ねこじゃらしの草原の反対側は広い低湿地帯。養魚場か田んぼの跡地じゃないかと思います。脇にある紅葉がきれいだったのでパチリ。ここは春先になると気持ちが悪いほどガマガエルがあつまり、繁殖行動をします。ガマの上にガマが乗り、押し合いへし合いぐちゃぐちゃにひしめき合っているのを見かけたこともありました。低湿地帯なので移動時は足元注意。猪の泥浴びの場でもあるのでぐちゃぐちゃぬかるみます。きれいな紅葉写真がこのときは撮れましたが、この3日後には全然ダメでした。とにかくこの渓谷の移ろいは早いのです。
地球の底を歩く(2017.12.2)
こうしてみるとここが渓谷の川底だということが分かります。用心して長靴で来る観光客も多いのですけど、石の上や石ころだらけの川岸を歩くのならスニーカーで十分です。長靴は山を登るのには不向きなのです。ただし、川を渡ることも多いので、多少濡れることは覚悟してください。山頂から梅ヶ瀬渓谷を一周するコースだとゆっくり歩いて3~4時間ぐらいかかります。川の中は滑るのでできれば入らない方が安全です。河原には浮石もたくさんあるので捻挫、転倒にはくれぐれも注意しましょう。
 
ドボドボ沢の流れ(2018.11.28)
ドボドボ沢という名称は私が勝手に付けて呼んでいるだけ。この瀬音を聞いていると本当に心が安らぎます。このあたりは泥岩の地層が幾重にも重なり、階段状に渓流を作っています。したがってこの付近にはドボドボという水が落ち込む音が常時響きます。(だからドボドボ沢)
ちなみにハイキングコースはこの薄い岩盤の上を流れる水流を避けながら渡り、対岸に行き来しなければなりません。したがって天気の悪い日は入山はやめましょう。水量は少ないものの渓谷感・涼味とも満点な場所です。
 
小川の飛び石を渡って(2018.11.28)
朝もやの中、小川の飛び石を渡って森の中に入ってゆきます。この渓谷のハイキングコースはせせらぎを渡るコースがたくさんあります。飛び石はハイキングのお客さんが自然石を川に投げ込んで作ったものが多いのです。
養老渓谷は岩石の谷もありますけどほとんどがこのような森の中に流れる小川に沿って歩くハイキングコースです。早朝の霧が日が昇るにつれどんどん消えてゆき青空に変化してゆきます。これが見られるのも午前中ならではのこと。早起きは3文の得なのです。さあ、深呼吸しましょう。
 
黒の小滝(2018.12.1)
渓谷の川にはいくつか支流が流れ込んでいます。この付近にはこういった小さな滝のような流れがいくつかありますが紅葉の時期はほとんど水は流れていません。ここらへんの水源は山からの湧水ですからね。梅雨時などはたぶんもっと水があると思いますが、天気が悪い日は危ないので渓谷には入らない方が良いでしょう。例によって名称は私が勝手に名付けたものです。
 
緑の大岩壁100万年前の地球へようこそ(2018.8.4)
15メートル以上ある垂直に切り立った地層を見ながら川底を歩きます。水の力だけでここまで谷が垂直に深くなるのには気の遠くなるような年月がかかっているのじゃないかしら。ここが大地の底であることを実感します。観光客の方々はほとんどこの凄さに気が付いていないと思います。
岩壁は緑の苔にびっしり覆われ、湧水がボタボタとしみ出し涼味満点。夏はひんやりします。
ここは私の好きなパワースポットです。声を上げるとあたりに反響するような場所です。
新緑の季節がここはおすすめです。
 
川廻しの洞窟(2018.12.1)
ハイキングコースの少し目立たないところに山肌をくりぬいた川廻しの遺跡が残っていました。こうやって流れを変えて耕作地を作ったのだと思います。昔は川面がもっと高く、ここには勢いよく水が流れていたと思われます。房総の岩盤は比較的柔らかいものが多いとはいえ、よく人力だけで掘ったものだと思います。
 
おっぱい岩もしくは夫婦岩(2018.12.1)
養魚場のダムの跡地(推定)付近にある双子の岩。このおっぱいの谷間と両脇に昔は水が勢いよく流れ滝になっていたのじゃないかしら。つまりこれも川の浸食の跡なんでしょう。昔の人はこんな山の中の川の流れを自在に変えていたんじゃないかと思うのです。これはたまたま見つけた地形ながらおっぱい好き?にはたまらない形状で、思わず写真を撮ってしまいました。不謹慎でしょうか?
 
水神様跡(2018.12.1)
今ではすっかり干上がっていますが左の穴は川廻しの跡。用水路として作られたものかもしれません。右のくぼみは崖上からきれいな湧き水がぼたぼたと落ち降りそそいでいます。くぼみが石仏や石碑を置くのにちょうど良い形で、ここには水神様を祭っていたんじゃないかと勝手に思っていますので、私はここを水神様跡と呼んでいます。ここまで来ると目的地はあと少しです。
 
紅葉大白壁(2018.12.1)
水神様跡からしばらく進んだ小さな河原が養老渓谷最大の紅葉絶景スポットです。50mほどの白亜の大岩壁の山頂付近が見事に紅葉するのです。白い崖とのコントラストがとても美しいので、ここは観光写真に良く使われます。あの奇跡の写真もここで撮れました。朝のうちはほぼ真正面から太陽が当たり、青空に紅葉が映えるのです。朝もやが晴れた直後はとびきりに素晴らしいと思います。ここでは観光客みんなが足を止めて見上げます。この写真のときはすでにわずかに日がかげってしまっていますが、写真を撮るなら10時30分前までにここにつくようにしましょう。お昼近くになると付近の山影が伸びてきてしまいます。
今回は快晴ではなかったものの、3日前よりかなり赤くきれいになっていました。空が青ければもっときれいでしょう。あの奇跡の1枚をもう一度見たいのです。この写真も補正などは一切加えていません。
トンビが一羽ゆうゆうと舞っていました。足を止めた観光客はみなさん良い所に来たと感心していました。3日前はほとんどの観光客が「思ったよりたいしたことなかった」とがっかりした様子で話していましたので、紅葉見ごろの瞬間は本当に短いと感じます。(そのかわり日高邸はなかなか良かったそうですけど。)
東京からハイキングに来るお客さんはほとんど大福山に登るだけで満足(?)してしまいます。あとはみんな粟又の滝に行ってしまいます。大福山や粟又の滝の紅葉はたいしたことがありません。養老渓谷の紅葉はここ梅ヶ瀬、旧日高邸跡の紅葉が本物なのです。ただ、ここまで来るのがなかなか大変なのと、旬の期間が短いので知られていないのです。
 
紅葉大白壁(2018.11.28)
3日前の様子。空の色は最高に近い。時間は午前10時30分。12月1日に比べ30分以上早く、奇跡の一枚に比べると30分遅い。下の画像を12月1日と比べると画面左側の赤みがまだ表れていません。ただし、空がきれいなので写真としては悪くありません。塩害がなければもっときれいだったと思います。
 
パークヒルズ(2018.12.1)
紅葉の絶景からしばし歩いたところ、大福山と旧日高邸跡への分岐点のすぐ近くに、苔むしたテーブルとベンチがありますが、一つを除き川の方へ崩壊してしまっています。周囲はイノシシに掘り返されているようです。ここは日当たりも良く、お弁当を食べるのに最適・・・と言いたいのですが、実は大量の山ヒルがこのあたりに生息しているので、休憩をする場合は覚悟が必要です。虫よけスプレーぐらいじゃ全然ダメ。やつらは靴下の中やズボンの中にまでぐんぐん這い登ってきます。気が付いたときは足が血だるまなんてことが良くあります。風も気持ちよいので、ヒルさえいなければ絶好の休憩所なんですけどね。
パークヒルズの名称はシャレです。夏から秋にかけては山ヒルの大群に襲われますので注意して下さい。
 
大福山分岐点(2018.12.1)
パークヒルズからほんの少し先へ進んだところに丸太橋と分岐点があります。右に行くと大福山山頂へ、まっすぐに進むと旧日高邸跡へ。ここまできたら、旧日高邸跡を目指しましょう。ここから歩いて10分ほどしかかかりません。いざ、深山幽谷の世界へ・・・。
 
旧日高邸跡(2018.12.1)
養老渓谷旅館組合のHPによると・・・日高誠実(のぶざね)は、明治19年、50歳になって陸軍省を辞し、官有地を無償で借り受け、理想郷梅ヶ瀬を建設すべくこの地に居を移しました。 そして近隣十ヵ村の人たちの協力を得て、植林・養魚・畜産等に力をつくすかたわら、梅ヶ瀬書堂を開校し、近郊在住の師弟に国漢・英数・書道・剣道等を教授し有為な人材を育成しました。 従学する人々は市原・君津・長生・山武・夷隅の五郡(当時)にわたり、数百人に達したといわれます。
いや~、大変な人ですね。ここまで大駐車場からほぼ1時間かかります。こんなところに家を建てて住むなんて凄いとしか言いようがありません。ここは養老川の源流の中州です。鉄砲水が来たらどうするんだろう。
 
旧日高邸跡・紅葉の絨毯(2018.12.1)
3日前、駐車場に向かう途中にすれ違った観光客の人に「日高邸は最高だったよ」と言われました。そのときは実は日高邸に行かずに山頂に上ってしまった後で、とてももう一度戻って見に行く気力・体力が残っていなかったのです。そこで3日後に再チャレンジ。しかし、残念ながら多くの紅葉はすでに落葉してしまったあとでした。来年チャレンジしてみよう。
紅い紅葉はほとんど残っていません。黄色い紅葉もわずかに残るだけ。それでも緑の苔と落葉のコントラストがきれいです。まさに深山幽谷の世界。3日前に来ればよかったなあ。
ここは赤い紅葉と黄色い紅葉があり、本来ならとてもきれいなはずなのです。ここの紅葉や梅の木は日高誠実が明治時代に植えたものです。あたり一面紅葉の落ち葉で真っ赤でした。最盛期に来てみたかったですね。邸宅跡の脇の小川にも紅葉が降り積もっていました。
 
山の中腹にある謎のトンネル(2018.12.1)
日高邸の近くの山の中腹に謎のトンネルらしきものがありました。川廻しにしては少し位置が高すぎますので、昔の貯蔵庫の跡地なんでしょうか?それとも用水路?
とにかくこの渓谷にはこのような明治の遺跡が沢山あります。日高邸は大正末期には廃墟になっていたようですから見捨てられてから100年近く経過しています。
 
大福山山頂を目指してひたすら登る!(2018.11.28)
分岐点から山頂を目指して細い山道をひたすら登ります。表示された距離は大したことがないのですけど、ものすごくきつい階段状の上り坂が延々と続きます。ときどき紅葉もありますが眺める余裕なんてほとんどありません。とにかくきつい。ぜいぜい言ってしまいます。膝を持ち上げるのが辛い。
 
根ばりの道(2015.12.15)
ほとんど景色なんか見てられないのですけど、木々の間からところどころきれいな紅葉が見えることも。この写真は以前撮影したときのもの。さすがに12月中旬は遅く、このときはこの谷付近鹿紅葉が残っていなかった。
足元は木の根っこだらけでかなり歩きづらく、すれ違うのも一苦労します。ここらあたりは体力的には最大の難所です。休憩時間にちょっと撮影した一コマです。
この辺りは別名「紅葉谷」とも呼ばれる場所。うまく時期が当たればかなり見事な紅葉が見られるはずなのですけど、2018年は塩害の影響なのかこの付近の紅葉は全滅でした。
 
風の尾根(2018.12.1)
ここは私がこの渓谷の中で最も好きな場所のひとつ。いつ来ても風が気持ちよく吹きぬけるスポットなのです。ですから私はここを風の尾根と呼んでいます。道幅がとても狭いので休憩スポットには向いていないのですけど佇んでいるだけでとても気持ちが良い場所です。汗がすうっと引いてゆく感じですね。
ただし、右側はほぼ垂直の断崖。よろめいたら命の保証はありません。危険防止のロープも実に頼りない。なお、右の崖下は本当ならきれいな紅葉スポットなんですけど、塩害の影響でしょうか、枯葉が目立ちました。3年前に撮影した上の写真と比べてみてください。
ここまで来たら急峻な坂道はあと少しで終わりです。ここを過ぎる上り坂の勾配が緩くなり歩きやすくなります。
 
天空への道(2018.12.1)
大福山山頂の青空が見えてきました。あと一息です。最後の難所の根っこだらけの尾根道、そして階段です。登りきると休憩場所があります。
 
幻分校:君津市立福野小学校(2018.12.1)
山頂にから左方向の細道を車で行くと、旧白鳥村(石塚地区)があります。ここは君津市との市境で、山頂を挟んで左側が君津市の福野・怒田地区、右側が市原市になります。ここは平地のほとんどない山の尾根の周りにつくられた集落でどうしてこんなところに人が住んでいるのか不思議な地域です。(失礼)
この地域にかつてあった小学校が君津市立福野小学校で、千葉県最後の分校と言われていたと思います。なにせ辺鄙な場所ですからここには君津地区だけでなく、市原地区の小学生も通った分校なのです。画像で見ると学校は平たんな地にあるように見えますけどここは山の中。石塚地区とふもとの菅野を結ぶ道はまるで天空を走る尾根の道。学校は君津地区にあっても、市原市の道を通らないと通えない・・・とにかく秘境です。この小学校を見つけるのにはちょっと苦労・・・そして感動しますよ。
集落はありますが、お店は一つもありませんし、ふもとまで行くのも一苦労です。昔はここにもたくさんの子供がいたのでしょうね。
写真はありませんがさらに下ったふもとの部落「月崎」の紅葉もなかなかきれいなのです。